【最高の育休とは?】❝3つの時間❞を制する者は育休を制す!【夫婦で育休】

1年間の育休が間もなく終わろうとしている。残り17日も休みがあることを考えれば,「間もなく」という表現が不適切なような気もする。

通常仕事をしていて17連休などあり得ない。だが,すでに348日の育休を経験しているぼくにとっては「17日も休みがある」よりも,「17日しか休みがない」といった表現のほうがしっくりきてしまう。

何事も経験してみないと分からないなと感じる。きっと仕事を復帰してしばらくしたら,3連休でも長く嬉しく感じるだろう。今は,その感覚すらないのだ。

3つの時間

そんな1年間も育休をとったぼくが言えることを書きたい。【3つの時間】をバランスよく確保することが【最高の育休ライフ】につながると考えたからだ。というよりも,実際にそれをやってきたからこそ言える。

  1. 家族の時間

  2. 夫婦の時間

  3. ひとり時間

仕事をしている人からすると,育休なんだからずっと育児や家事をしていろと思うかもしれない。

その考え方がまず間違っている。「よりよい育児や家庭生活のために」自分も奥さんも子どももできるだけストレスなく過ごすことが大事なのだ。

より良い育児のためには,自分も奥さんも「やりたいこと」をできるだけやって,心や精神みたいな目に見えない曖昧なものを安定させておく必要がある。

「子どもが落ち着かない」のは,親も精神的に安定していないからだ。
「子どもが落ち着かない」のなら,親が落ち着いていなければならない。
「子どもが落ち着かない」から,親も落ち着かないのか,またはその反対なのか,【ニワトリと卵】みたいなどちらが先かは分からないのであれば,まずコントロールできるほうから調整してみるべきだ。この場合は,「親である自分」だ。

というわけで,3つの時間を適切な割合でバランスよく確保すれば,育休は最高のものになる。

最高の育休とは?

ここで【最高の育休】をできるだけ多くの人に当てはまるかたちでざっくりと定義づけしておきたい。

もちろん,【最高】といっても人それぞれ。価値観は人の数だけある。それは具体的になればなるほど細分化されていく。というわけで,ざっくりと抽象的に定義する。

【最高の育休】とは,家族みんなが「パパが育休とってくれてよかった」と思うことだ。

つまり,それぞれの目線で「育休をとってくれてよかった」と思いさえすれば,その育休は最高だと言えるのではないだろうか。

ぼくの基準は簡単にいうとこんなものだろう(以下)

  1. 自分は「育休をとったおかげで子どもとたくさん関わることができた。子どもの成長を共に感じられた。やりたいこともできた。仕事にも生かせるくらい知らない世界を知れた。自分自身も成長できた。」

  2. 奥さんは「夫が育休をとってくれたおかげでやりたいことができた。1人で子育てしている時にはできないことができた。ワンオペ育児の時よりもイライラせずに子育てできた。」

  3. 子どもは「パパがいつも家にいて,たくさん遊べた。楽しかった。もっとパパと遊びたい。」

こんな感じだろうか。たとえば,もう1人子どもが生まれたときに,自分がまた育休を取りたいと思えるか。奥さんにまた夫に育休をとってほしいと思ってもらえるか。

家族の時間

子どもとの時間

仕事をしている時を思い出してみると,【家族の時間】といえるものは休日くらいしかなかった。平日は,朝はかろうじて一緒にいられるが朝の支度でそれどころではないし,夕方家に帰ってもお風呂や夕食,寝かしつけくらいしか関われない。

育休を取得したおかげで得ることのできた【家族の時間】とは。【子どもとの時間】とイコールとして考える。

上の子とも関われる幸せ

育休をとってよかったことの1つは,上の子(4歳)ともたくさん関われたことだ。幼稚園に行っているが,朝はいつも歩いて登園した。その際,下の子(0~1歳)も散歩がてら連れて行くことができた。

幼稚園から14時には帰ってくる。迎えにいくのは奥さんが行くことが多かった。かえってきて,一緒に公園に行くこともあれば,家で遊ぶこともあった。

4歳の子が幼稚園にいる時は,下の子(0~1歳)とたくさん関わった。基本,奥さんの予定を優先にして,奥さんが何か用事があるときは,ぼくが子どもと過ごした。

子育て支援センターによく行った。屋内で遊べる施設に行ったり,公園にも行った。定年退職した親のところに行くことも多かった。自分の子どもと親とこんなにたくさん関われたのは育休を取得したからこそだろう。

旅行も大げさに

家族みんなでということであれば,たくさん旅行をした。5回ほど旅行に行った。合計すると10都府県以上で10泊以上。車で中国地方から関東まで計5泊の旅をしたこともある。

育休だからこそできることでいうと,存分に味わったと思う。

寝る前にはほぼ毎日絵本を読んだ。下の子5冊くらい,上の子は3冊ほど。寝かしつけも得意になった。

奥さんとの時間

考えてみれば,おそらく付き合いたての頃は,ほとんどのカップルが「恋人とずっと一緒にいたい」などと思うのではないだろうか。「仕事を休んでずっと2人でだらだら過ごしたい」と思った朝を迎えたのは1度や2度ではないだろう。

そういう遠く離れた遥かかなたの記憶を手繰り寄せてみると,気が付いた。

❝あの時の願いが叶ったな❞と。

一緒にいようとおもえば,ずっと一緒にいられる。文字通り,四六時中。望もうが望むまいが,ぼくたちは「夫婦で育休」なので,あの付き合って間もない頃に願ったことが実現したのだ。

とはいいつつ,結婚して数年経ち子どももいる今,そういうことはあまり望まないだろう。お互いに適切な距離感を知り,どちらかが(または両方が)歩み寄ったり距離をとったりしながら,円満な家庭生活を築いている。

夫婦で育休だからこそ

家庭のことや家に関することは,1人ではできない。思いついても,ある程度お互いの考えが一致しないと,後々トラブルのもとになる。

奥さんと一緒にできたことを一覧にしてみる。

  • 断捨離・部屋の整理

  • DIY

  • 家庭菜園

  • 家計の見直し

  • 人生設計

それぞれ1つひとつ説明する気はないが,書く内容に困ったらいずれするかもしれない。

断捨離と称しメルカリで20万以上は稼ぐことができた。使っていない部屋の有効活用なども2人いるから取り掛かれる。

庭で野菜を育てたりもした。外構の気に入らないところを直すこともできた。

後述するが,ぼくはひとり時間を使ってFPを取得したので,保険を見直したり,その後のライフプランについて考えることができた。


ひとり時間

公平で平等な「ひとり時間」

この【ひとり時間】で最もたいせつなことは,奥さんと自分の【ひとり時間】のバランスだ。お互いが同じくらい確保できていると感じなければならない。

日替わりで子どもの面倒を見て,確保することが多かった。というか奥さんの予定に合わせることが多かった。奥さんは(世の中のママさん)は忙しい。ママ友との関わりもあるし,エステとかネイルとかにも行くし,幼稚園での関わりもある。趣味も多い(裁縫や園芸など)。

ひとり時間でやったこと

ぼくは,(一応)国家資格を2つ取得した。大したものではないが,勉強時間とかかるお金を考えて。そのことについてはブログにたくさん書いた。


読書は100冊(まだ未達成)。育休ブログは100記事(達成済み)書いた。

ひとりの時は,カフェや本屋に行くことが多かった。今もこうしてカフェでこの記事を書いている。

自分の成長にもつながるし,本を読んだり,ブログを書いたりする行動は,理性的になれる。落ち着く。冷静になれる。そういう時間が1日に少しでも確保できると心は安定するのではないかと思う。

最高の育休のために

ぼくの願いは,世の中のパパさんみんなが育休を取ることだ。それはもちろん個人の自由であるし,取りたくても取れない人もたくさんいる。職場の関係,金銭的なこと,家庭の事情など理由はさまざまだろう。

自分は職場の関係でも家庭の状況でも,ありがたいことに育休を取得することができた。

育休を取得した人が,いかに素晴らしい育休ライフを送り,それを発信していくことが第一歩になると思う。

だから書いている。ただ生きているだけでストレスが溜まる社会。パパが育休を取ることで,奥さんや子どものストレスが減る。もちろんパパも。そうなれば,もっと豊かな暮らしを送れるのではないかと。

偉そうなことを言うなと聞こえてきそうだが,少なくとも自分はそうだった。「育休をとってよかった」

しばらく前に書いた以下の記事を改めて見直して書いてみた。


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