帰り道の長電話

頭のなかが、モヤモヤでいっぱいになったとき、どうしようもなくなってしまったとき、整理したくなったとき、電話できる相手がいることは幸せだ。

世間は休日、わたしは仕事帰りで、少しだけさみしい夜道を、とりとめもない話をしながら歩けることはなんだか贅沢な気がして、ついつい欲張って話しすぎてしまう。気付けば、本質的な悩み相談になっていたりする。
自分自身が、書いたり話したりして、頭の中を整理する人間だったことに気付いたのは、割と最近のような気がする。今いる場所の居心地が悪い。どうしても窮屈に感じてしまう。望んで進んだ道だったのに、擬態するのは得意な方だと思っていたのに。ぽつりと呟いたとき、彼はわたしのことを多分わたしより知っていて、だって君ってそうじゃん、と笑ってくれた。

そうなのか、と素直に思うことができたのは、客観的な言葉だったからかもしれない。自分で自分の首を絞めては、ぐるぐると解決しない問いに頭を悩ませる。それが意味のないことで、行動してみようと思えたのは、わたしの決断を無条件に応援してもらえると信じられる存在が大きい。誰かにとってのそういう人になりたいし、そういう人たちを周りに集めたい。価値観が違うことは悪ではない。無理矢理変えることも、合わせることも、しなくていいんだ、そっか。

Twitterの言葉で、思わずメモをとった今の私を後押ししてくれた言葉。

「努力」はレッドオーシャンだけれど、「勇気」はブルーオーシャンだ。「自分に合わない場所でも頑張る」というのは、誰にでもできる。だから、競争相手が多い。でも、勇気を出して、「自分に合った場所にいく」ひとは、少ない。だから、勇気を出すだけで、戦う相手が減っていく。勝ちやすくなる。

いろんなことに本気でいたいし、仕事もプライベートもどちらも本気で求める。ひとっとびにはできないから、まずは今を生きる。改めて、そう思った夜。いろいろなものをもらえたこと、感謝している。

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