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2023年4月、自分(愛球人)が考える今オフの移籍市場の現時点での「4つの論点(その4)」。【Bリーグ】【バスケ】

 「前記事エントリーのリンク添付」及び「今回のnote記事の予めの留意事項」

 まず、これまでの記事、(その1A)(その1B)(その2)(その3)をリンク添付させて頂きます。



 では、執筆を進めます。
 なお、この(その4)は、「4月30日のトークイベントの内容の把握以前の執筆であること」、及び「馬場の恐らくの海外挑戦継続の意向に対して、現実論は厳しいことに照らしての内容であること」の内容になってますので、それをあらかじめ御詫び申し上げます。



 【論点4】今オフ、馬場にとってベストの道は『Bリーグ復帰』であると考えるが、それはなぜか?そして『Bリーグ復帰』を決断する場合、馬場にとってより輝ける球団はどこか?




 この文章をアップできているときは、「4月30日日曜日」の、馬場のトークイベントを終えたときです。トークイベントの内容を知らずに綴ってますので、それをも含めて、ある種の「ズレ」が生じてしまうかもです。

 というか、ベンドラメのことを綴っているときもそうでしたが、いま実は、書いている手は「とても震えています」。
 それは、「心情的な自分」と「客観的な自分」が「激しくせめぎ合っている」ことを感じているからです。どういうことか。

 「心情的な自分」(より自分が納得できる決断をして欲しい。)
 「客観的な自分」(いまBリーグ復帰を決断するのが、最も合理的だと思うよ。特に「日本代表での活動」「日本バスケ界での立ち位置」を考えるならばなおさら。)


 そう、一人のバスケファンとして、馬場が「NBAに強い想いを抱いている」ことは、痛いほどにとても伝わってます。できることならば、「納得できるまで」「燃え尽きるまで」やり遂げて欲しい、この想いは強いです。
 自分だって、「もう現実は、扉は閉ざされてるんだよ」といわれたって、心がそう割り切れる人間かといわれれば「簡単にはできないよ」である性格ですので、なおさらです。








 実は、「MLBのいまホットな話題」の1つで、「ドリュー・マッジ(ピッツバーグ・パイレーツ)」という「『33歳・13年目のオールドルーキー』が、この4月に悲願のメジャーデビューを叶えた」の話題があります。
 一人の人間、一人の野球ファンとして、「おめでとう。諦めない気持ち、地道な努力が報われたんだね」と、とても嬉しい想いです。



 ですけど、ではバスケ界はどうかというと、このようなことが生まれる可能性は「ほぼゼロに等しい」と思ってます。これは、このnoteでは繰り返し綴ってますけど、この3~5年程度でNBAの戦術傾向の変化の激しさが影響しているからですけど。
 後述で改めて綴らせて頂きますけど、今季の馬場が突き付けられたのは、

 「NBAのステージへの扉は、今季が『最大かつ最後のチャンス』だった。
 実際に今季は、Gリーグで『できる最大級の努力』が伝わった。
 トレードデッドラインで球団(ダラス・マーベリックス)が動いていたこともあり、そのときは特にチャンスだった。しかし、『NBAのロスター入りは(【10日間契約】を含めて)叶わなかった』。

 成績・年齢・状況を総合すれば、
 『悔しいけど、受け容れたくないけど、【NBAへの扉は、閉ざされたんだよ】を突き付けられたこと。
 だからといって、これといった特徴を示せた訳でもない。これでは【中国CBA】からの誘いにも期待しづらいだろう。』
 (現実論として「この11月で28歳」、つまり「全盛期のとき」ではあるが、NBAでは「若さをより重視する傾向」があるのでと。
 例えば「シェック・ディアロ」「ソン・メイカー」は「24歳の若さで」NBAから去らざるを得ず、現在に至ってるように。)

 これが意味することは
 『最も現実的かつ合理的な道は【Bリーグへの復帰】1択である。
 恐らくBリーグでならば【日本人選手でトップレベル】を証明できるだろうし(現に比江島がそうである)、今オフは有力日本人選手の移籍自体が少ない見込みなので【市場価値が相場以上に跳ね上がる】こと。
 それに【日本代表への活動】的にもむしろプラスである。少なくとも【「バスケを本質的に舐めている」「藤浪と重なって映る」という、いわれなき批判リスク】にならずに済む意味でも。
 それに【優勝へのラストピース】【違いを生み出せるSG/SF】を求めている【資金力がある都市部/関東圏の球団】が複数ある、名指しすれば【広島、群馬】。古巣である【A東京】も、ワンチャンあり得るかもである。

 進む(=藤浪と重なって映る)も引く(=有原式FA)も、『いばらの道』である。だけどはっきりしていることは、『もう扉は閉ざされた』こと、今オフに『Bリーグ復帰』を決断することが最も合理的なこと
 最終的なボールは『馬場自身にある』。尤も『海外挑戦の継続を望もうにも、相手があること』な訳で、手を挙げる球団があるとは自分は思わない、その意味では結局はどのみち『Bリーグ復帰』になるのではと読むが(韓国、台湾ならば手を挙げる球団が恐らくあると思うが、それならばBリーグ復帰になる訳で)。」


 残酷なことをいわなくても…、と映るかもですけど、「客観的に見れば」という意味でです。尤も個人的には、今季も「手を挙げる球団があったことに、正直とても驚いた」のが正直な感じで(「藤浪と重なって映る」という解釈が起きても仕方ないと綴ったのは、特にその意味でです)、その意味でも「最後のチャンス」であったこと、そしてそれを活かせなかった。

 あとで成績を示しますが、実は今季の最終成績は「Gリーグのリーグ平均未満」でした。今季前半の輝いて映るパフォーマンスを考えると、「えっ、もっとよいと思っていた」が正直な感覚です。
 (尤も、「心情論が許されるならば」ですけど、5年程度前までのNBAならば、「馬場がNBAのステージに立つ」ことは叶っていた可能性は恐らくゼロではなかった、とも思ってます。ですのでなおさら、今回の馬場のことは、もどかしい想いを抱きながら綴っているんですよね。)



 (←いずれも総合貢献度を示す「PER」にカーソルを合わせてます。
 馬場のPERは「12.1」。Gリーグ全体では「311位/465人」、今季所属球団(テキサス・レジェンズ)では「14位/20人」という成績です。
 つまり「リーグ平均未満」。「オフェンシブ・レーティング」は「195位/465人」でリーグ平均程度ですが、特に「ディフェンシブ・レーティング」が「365位/465人」で、これではNBAのステージは厳しいとなってしまいます。比江島が豪州NBLで輝けなかったのも守備力の拙さが原因といわれてますし。)






 「進むも引くも、どのみち批判の声は不可避だろう」。今オフの馬場は、そのような難しい状況にある。それに現実論としては人間の心は、理屈だけでそう簡単に割り切れるようにはできていない。
 で、いま、野球の「有原式FA」をリンク添付させて頂きました。今オフに馬場が「Bリーグ復帰」を決断の場合は、まさしくこの「有原式FA」になります。
 どういうことかを少し説明しますと

 ・「今オフのBリーグ復帰」→「3~4年程度の長期大型契約が確実」。
 ・「NBAに届かなかった(というか海外で違いを生み出せなかった)、でもBリーグでは違いになる」→「いわゆる4Aの選手」。
 ・「広島」→「優勝へのラストピース」「違いを生み出せる日本人選手が要補強ポイント」「正SGの辻は衰えとの戦いが伺える」。
 ・「群馬」→「新アリーナのフラッグシップ」「トレイ・ジョーンズに次ぐno.2オプションが必要」「水野HCとはA東京時代に師弟関係」。
 ・「A東京」→「安藤周・小酒部で正SG/正SFは回せている」「功労者である田中大貴を球団側から切れるとは思わない」「それ故に馬場の現実的な移籍先にはなりづらいだろう」。

 そう、「いわゆる4Aの選手」だが(これは比江島にもいえる。恐らく富樫、齋藤もそうだろう)、「海外帰りを活かして長期大型契約を確実にもらえる」こと(「海外挑戦以前よりも多くの年俸が確実である」ことを含めて)。加えて「古巣は現実的事情から手が出せない」(有原の場合は古巣の日本ハムは資金的理由から手を挙げてない模様)及び「手を挙げるのは資金力がある球団に限られる」ことも「有原式FA」といわれる一つです。



 加えて、馬場の今オフの動向で「特に重要なファクター」として、
 「夫人(森カンナさん)が現役の女優であること」
 があります。確かにいまは、柳葉敏郎さん、財前直見さんなど、地方を拠点に活動する役者さんが増加傾向ではありますけど、森さんの場合「この6月で35歳」とまだ若いですので、そう考えると、そして馬場の立ち位置をも含めると、現実的には「CSレベルにあり、資金力があり、かつ都市部/関東圏の球団」にほぼ絞られる、そして「要補強ポイント」と「馬場の資質能力」が合致し得る球団、それが「広島」「群馬」ということです。

 それと「大阪」も「資金力がある/都市部の球団」に該当ですし、ニュービルという絶対的エースがいて、鈴木達也も良質のPGですので、「絶対的な正センター」「違いを生み出せる日本人のSG/SF」の2人を補強できれば「CSレベル」に到達できるとは映ってます。
 ですけど、CSに到達を叶えるには、「西地区の4強の一翼を崩す」必要があること。しかも同じ西地区では、「京都」が大阪よりもむしろ勢いがあると映ってます(資金力では大阪に分がありますが)。その意味でも、「大阪」は現実性が薄い、と思ってます(大阪が馬場を獲れたら、そりゃあとても嬉しいですけど、大阪もSR渋谷と同様に、「都市のマーケットサイズを生かし切れてない」球団の感が否めずで[現に大阪も、地元選手である竹内譲次を除けば、「有力日本人選手」をほとんど獲得できてない訳で])。

 それと、B2から「A千葉」が昇格してきた場合は、「資金力がある」「関東圏の球団」「HCが大物(アンドレ・レマニスHC)」「スタイルが在籍時のA東京に近い」ので、ワンチャンあり得るかもです。ですけどここでは、候補からは外して考えます。


 結論から述べますと、

 より現実的に馬場の獲得のポールポジションは『群馬』と考える。
 理由はシンプルに『関東圏の球団』なことが大きい。『夫人が現役の女優である』ことに照らしても、この時点で群馬が『最も合理的な可能性』だろう。
 それに『新アリーナの存在』(配信越しにでも、とても素敵だと思う)『水野HCの存在』も大きい。そして『no.2オプション』『正PGがとても良質』なことも大きな要素といえる。シンプルに、よりよい個人成績を挙げれば『日本代表に絶対に必要だよね』の声がより強くなる意味でも。
 チェンバースも良質のSG/SFで、特に守備力が秀逸だが、『30分換算EFF』は『7.69』である。その意味でも正SGとして馬場の補強に動くのは『とても合理的だし、この機会を逸して欲しくない』と強く考える。

 だけど、『広島』の可能性も低くないと考える。
 理由はシンプルに『より優勝に近い』から。実際、この2年で緻密なチーム作りをしていて、『あと一押し』のところまでは来ていると映る。
 大きな理由は『辻は確かにオールスターレベルの選手だが、見た目の数値以上に衰えとの戦いが伺える感が』ということ(『30分換算EFF』は『11.50』だが、裏を返せば辻を6thマンに回せれば『より攻撃に厚み、怖さが生まれる』ともいえる。それに辻は今季は『3P特化の半ロールプレイヤー化』の数値が出ていることも根拠といえる)。
 そして広島が『志向するスタイルが明確で、方向性は間違っていないはずなのに、なぜ2年連続で失速傾向にある』のかというと、技術的な問題がないならば、『精神的な問題』、つまり『勝利のカルチャーが生み出されていないから』と導き出せること。
 つまり『正SG』『no.3オプション』(エバンス、ブラックシアーに次ぐ意味での)としては勿論、『勝者のカルチャーを持ち込む』意味でも、広島が馬場を獲る合理的な意義があるといえる。



 【「群馬」「広島」、今オフに馬場の入団が実現した場合の理想布陣。】
 (馬場は「2018-2019、A東京2年目時のEFF」をあてはめてます。)

 群馬(並里〈13.83〉-[馬場]〈15.98〉-T・ジョーンズ〈25.69〉-パーカー〈18.38〉-ターズースキー〈19.51〉)
 広島(寺嶋〈11.63〉-[馬場]〈15.98〉-エバンス〈26.97〉-ブラックシアー〈25.91〉-カイ・ソット〈20.66〉)





 そう、馬場はBリーグに復帰になれば、「SG/SFの日本人選手では比江島と2強を形成といえる存在」と映るんですよね。

 馬場(2017-2018[14.30]→2018-2019[15.98])
 比江島(昨季[18.03]→今季[18.02])

 実は、馬場は「攻守両面の総合力が高い選手」とは思ってますけど、では何に特に特徴を持つのかは、自分は実はつかみ切れていません。
 ですけど、馬場と同等以上のSG/SFは、現実論として比江島しかいない
 で、違いを生み出せる日本人のSG/SFは、数えるほどしかいない。しかも今オフは、恐らくPGの動き自体がほとんどないと想像されるので、なおさら「馬場の獲得チャンスが1%でもあり得る」ならば、獲りに行くことはとても合理的である、といえるのです。

 (繰り返すが、本人が海外に強い想いを持っていることは、痛いほどに伝わる。でも成績は「これ以上海外にいても、上がり目がない」ことが残酷なほどに突き付けられている感がと。
 「中国CBA」で獲得に興味を示す球団があれば、そこで挑戦するのは大いに有意義と考えるけど、恐らく手を挙げないのではをも含めて、こうして綴ってる訳ですが。)

 それに、馬場のEFFは、「まだ若いときの成績」といえます。
 ですので、馬場が今オフにBリーグ復帰になる場合、EFFが「直近2年の比江島と同等の成績」になる可能性は、充分にあり得ると自分は読んでます。
 その一方で、EFFがA東京時代を下回ることも少なからずあり得るかもとも読んでますけど、それでも「EFFが10点台を下回ることは、まず考えづらい」と正直思ってます。


 では、「馬場をより活かすには」を、自分なりに考えます。

 【馬場、海外挑戦で浮き彫りの「長所」及び「短所」。】
 (成績は「2018-2019、A東京」、「2020-2021、メルボルン」、「今季、Gリーグ」で表示してます。)

 eFG%(18-19[52.1%]→20-21[51.8%]→今季[58.7%])
 (得点能力は向上が伺える。特に3P能力はA東京時代[試投率16.8%、成功率23.5%]→今季[試投率37.7%、成功率40.8%]と大きく成長。

 A/TO(18-19[2.39]→20-21[1.21]→今季[1.55])
 (得点能力の向上の一方で、A/TOは悪化傾向が。特にAST%はA東京時代は25.8%と高数値だが、海外挑戦後は10%を切り、それでいてTOV%は悪化傾向が。)

 スティール(18-19[1.75]→20-21[1.36]→今季[1.25])
 (数値はやや落としてるが、「1.00」を上回り続けていて、「守備意識の高さ」は伺える。攻撃回数を増やす一助で貢献できるといえるのでは。)


 よく、「B2の選手がB1の壁に跳ね返される」という事象が毎年のように起こりますけど、これも多くの場合、「A/TOの悪化傾向」とリンクしやすいといわれてます。馬場の海外挑戦が、見た目の数値よりも印象がよくないのも、この「B2の選手がB1の壁に跳ね返される」と相通ずることが伺えます。

 ですけどその一方で、馬場は「得点能力の向上」「スティールでの貢献」と、プラス要素が確実にあります
 それと、馬場の特徴として、よく「速攻でより輝ける」と伺いますけど、これも「得点能力、スティールでの貢献、一方でA/TOはあまりよくない」ことと関係しているのかなと想像です。
 そう、「A/TO」の悪化傾向が、よりもろに出るのは、「ハーフコートオフェンス時」ですし、そう考えると確かにそうなるのかなと。
 その意味でも、馬場は「走るバスケ」「速いバスケ」の方がより輝けるという解釈は、確かにそうかなといえます。


 群馬(チームEFF7位、攻撃回数2位、FG試投数14位、eFG%6位)
 広島(チームEFF3位、攻撃回数16位、FG試投数19位、eFG%1位)


 そう考えると、上述のことをも含めて、「広島」「群馬」それぞれ、馬場を獲る意義として下記のことが浮かび上がります。


 (1)「群馬」
 ◎「HCが水野宏太さん」→「馬場を活かすバスケをより見込める」
 ◎「新アリーナのフラッグシップ」→「『より必要とされる環境』。少なくとも『CS出場の原動力』としての期待感を見込める
 ◎「(補強次第だが)『no.2オプション』での起用」→「『より大きな役割』で、能力をより発揮できるのでは?」
 (比江島が宇都宮で輝けているのも、ロシター在籍時は「no.2オプション」、直近2年間は「no.1オプション」でいるからが恐らく大きいので。)
 ◎「速いバスケを志向」→「馬場の特徴がより活きるのでは?」
 (「FG試投数、eFG%の向上」の意味でもプラスになる
 ◎「関東圏の球団」→「夫人の仕事との両立の支障リスクが低い」

 △「パーカーの衰えリスク」→「今季は動きは普通にキレキレだが、この12月で42歳。そう考えると来季だめならば…、の怖さが」
 △「層をより高める必要性」→馬場を獲ったところで「CS出場は現実ラインだが、ファイナル、優勝まではまだ描けない」感が。
 特に判断が難しいのが「ターズースキー」。確かに良質の古典型ビッグマンだが、できることの幅が狭く「ピーキー」との指摘も。例えば「カイル・オクイン(三遠。25.46)」獲りに動くとかの、正センターのアップグレードを叶えられれば、馬場獲りと併せて「一気に優勝候補の一翼になり得る」と考えるが(その場合はターズースキーは「第3外国人」の位置付けに回るイメージ)。


 (2)「広島」
 ◎「『優勝したい』のラストピース」→「現有戦力でほぼ唯一足りていないのが『辻が不在時のシューター』。馬場はこの要素を満たすどころか、『辻の上位互換』であり、『これ以上のドンピシャの選手はいない』」。
 ◎「『勝利のカルチャー』を持ち込める」→「数値的には優勝に手が届き得るのに、2年連続で終盤に苦しんでいるのは、恐らく『精神的な理由』。その意味で『海外経験が豊富である馬場はドンピシャ』といえる」。
 ◎「攻撃回数、FG試投数の向上に期待できる」→「『eFG%は今季リーグ1位』だが、『攻撃回数・FG試投数はリーグ平均未満』である。『攻撃回数・FG試投数をいずれもリーグ平均以上にする』いみで『馬場はドンピシャの選手』といえる」。つまり一戦力として馬場は『シンプルに広島の弱点を補えるこれ以上ないカード』といえる」。
 ◎「馬場、寺嶋、辻のうち2人がコートに立つ状況の創出」→「EFFが10点台超えの日本人選手がほぼ常に2人コートにいる」ことで、「相手守備陣に怖さを与え続けられる」メリットが。

 △「不調時でも馬場を信じ続けられるか」→「能力的には『優勝へのラストピース』ではあるが、『やってみないとわからない』部分も。仮に不調に陥った場合、『ネームバリューがあるので外しづらい』ことがハレーションになるリスクが」。
 △「『辻を6thマンにする』を説得し切れるか」→個人的には、馬場が広島に入団の場合、「優勝へのラストピース」になる可能性は高いと読んでいるが、それは「辻を6thマンに回す、ただし辻も20分~25分程度の出場時間は確約する」が前提になる。
 ただ問題は、「辻が6thマンに回ることを納得・受容できるか」。一バスケファン的には、広島の優勝のためには「辻を6thマンに回せる補強=これができる事実上の唯一の補強が馬場」と強く考えるが、そもそも辻の広島移籍の理由の一つが「川崎で正SGの立場が危うくなったから」といわれてる。「出場時間で20分の確約」ができればクリアできると自分は読むが…。




 そう、「優勝したい」「優勝へのラストピース」の意味では、「広島」がより合理的な移籍先といえること。ですけど一方で、「広島」だと「ハレーションリスク」も少なからずあるともいえます。
 その一方で、「群馬」は「関東圏の球団」「HCとはかつての師弟関係」「no.2オプションがほぼ確約(=個人成績が見込める)」「走るバスケ」「魅力的な新アリーナ」と、より説得力ある要素がいくつもある感じです。
 「優勝したい」という意味ではやや説得力に乏しいですが、これも特に「新センターの補強(オクイン、ソン・メイカー[現役の豪州代表。中国CBA]等)」が実現できれば、「トレイ・ジョーンズ、新センター、馬場の強力BIG3」が結成できて、正PGの並里もオールスター級ですので、一気に「優勝したい」に現実性が生まれます
 そもそも群馬は、「潜在的な資金力はあるのでは」といわれていますので、「馬場」「新センター」の両獲りは「現実的な方法」といえます。


 繰り返しになりますけど、馬場には「より納得できる道を」と強く願ってます。それが「海外挑戦を継続できる球団が見つかる」であれば、よかったねと思いますし、「Bリーグ復帰を決断する」ならば、どの球団であれ「一選手としての出場機会にこだわって欲しい」と強く思いますので。

 (存在価値を証明すること・結果を出すことが、「馬場は日本代表に必要だよね」を証明することになる。いまの馬場は、自分が日本代表のHCならば「Bリーグ復帰を決断しない限り呼ばない」が正直な感じですので。
 ここ2年の状況では「結果を出せていない」のは現実としてある訳で、それが来季も続くことがより望ましいこととは思わない、そう考えると「Bリーグ復帰が、より現実的かつ合理的な判断では」になってしまうんですよね。勿論、それは馬場自身にとっては「志半ばで」を意味するので、自分が馬場の立場ならばどれほど心苦しいか…、と心が痛みますが。)

 いずれにせよ、「どのような決断でも尊重されて然るべき」と思いますけど、「中長期的に考えれば、Bリーグ復帰こそベストの道だと思うよ」が、一バスケファンとしての素直な想いです。



 いずれにせよ、移籍市場は、1日で、いやその一瞬で、動向が激しく動きます。
 その「ドラマ性」が大好き。でも選手にとっては、「人生をかけた決断」になる訳です。

 一バスケファンとしての素直な想いは、
 「どうなるか、見てみよう」と「後悔のない決断をして欲しい」。
 これが、いま特に強く感じていること、いま特に伝えたいことです。



 【バスケットボール#26E】

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