薬でADHDがよくなった話


私は病院でADHDの診断を受けていて、自分でもそれはすごく納得がいっていて、すごくそれにより生きづらかったと思います。ところが精神科でお薬(ストラテラ)をもらって飲むと劇的に改善し、ほんとびっくりするくらいよくなって、誰?って感じになったので書きます。長文かもです。

時代おくれだったらもうしわけないですが私が薬を飲んでいた頃、ADHDの治療薬はストラテラとコンサータというのがあって、コンサータはなんだったか忘れたけど体質に合わないのか副作用があったのか、最初に試して、すぐやめました。
その後ストラテラを飲み始めて、こっちは副作用をそんなに感じることなく、継続して飲めました。(当時大分ストレスのかかるところにいたので、ストレスの症状なのか副作用なのか曖昧になっていた説はありますが)
覚えてないけど2年くらいのんだかな?私は飲んでる期間だけよくなるものだと思っていたのですが、飲むのをやめて5年くらいたつけど、ADHDの症状はおさえられています。とてもありがたいです。
ADHDのお薬は副作用が強いというのはよく聞く話ですし、オススメ!と言いきるのもどうなんだ、と思うのですが、ADHDに困っている方は一度検討してみるのはありかもしれません。下にどう変わったか書いてみるので参考にしてもらえたらよいかと思います。

私のADHDの症状
・ものをなくす
・色んなことを忘れる
(忘れ物をしたり、予定を忘れたり)
・時間を守れない、ギリギリにならないとできない
・人の気持ちがわからない
(自閉症スペクトラムもあると言われたのでそっちかもしれないけど)
・片付けができない
・落ち着きがない

それぞれがどうなったか書いていきます。
・ものをなくす
元々は落とし物をしまくっていて、大事なものもなくすので本当に大変でした。
わりと大事なもので、よく失くしたのは、自転車の鍵と、ICカードで、電車でよくおとしたため、駅員さんにあなたまた失くしたのと覚えられるレベルでした。ICカードをなくして、切符を買ってその切符を降りるまでに失くすそんなこともありました。
その他、財布を失くしたり、家の鍵をなくしたりそれはもう大変でした。
あと、失くすとは少し違うけど注力散漫なのが、スマホを破壊するでした。スマホを落としに落としてよく壊していました。スマホは半年も持ちません。保険必須です。
そんな感じでした。

それが薬を飲んだ後どうなったかと言うと、(その後というのはここ5年くらいを指すことにします)
物を全然失くさなくなって、失くした記憶があるのはICカードを二回です。財布をなくしていません。財布を失くさないのはなんとすばらしいことか!
あと、スマホを2年持たせれるようになりました。これもデータを次のスマホに引き継げるのでとても素晴らしいことです。
これは薬を飲んで良かったと思えるすごい改善点です。

・色んなことを忘れる
とにかく学生の頃は忘れ物がひどくて、小学生の時は通知表で毎年忘れ物をしないの項目が一番ダメな評価になっていました。社会人になってからも健在で大事な書類を忘れたりなんやり、大変でした。日常的にも財布忘れたりスマホ忘れたりICカード忘れたり頻発して、生きづらいなぁと思っていました。
あと、予定を忘れると書きましたが、私はわりと単発のイベントは覚えれていました。毎日すること、とかを忘れがちでした。
友達と遊ぶとか、仕事だと何日に提出するとかそういうはあんまり忘れないんですが(覚えるのに必死でストレスはかかっていましたが)
毎日のこと、家だと洗濯物をいれるとか、仕事だとゴミ出しをするとか、そういうことを忘れがちでした。
仕事でゴミ出しを忘れまくって、ぶちギレを食らったことがありますが、ぶちギレを食らっても治りませんでした。

それが薬を飲んだあとは、仕事に忘れ物をすることがなくなりました。直近ではなにかを忘れて困った記憶がないです。それくらい劇的に改善しました。旅行の時、充電器を忘れたり薬を忘れたりちょこちょこ忘れることはありますが、人間なのでそんなもんだろうと許せるレベルです。本当に楽になりました。
洗濯物とかも、まあ完璧に毎日できるというわけではないですが昔は覚えてることより忘れてる方が多いというくらいのものだったので、たまに忘れるくらいならもう全然許せるという感じです。
後でこれしたいな、って言って違うことしてる間に忘れるというのは、薬飲む以前当たり前だったのですが、今後でこれしたいな、と思ったとき後になるとふっと、あ、しなきゃと思い出すようになりました。予定がふっと頭にわいてくるなんてなんて天才なんだ!と感動しています。これも薬によって得られた大きな改善点だと思います。

・時間を守れない、ギリギリにならないとできない。
学生の頃はとにかく待ち合わせの時間にいけなくて、友達を待たせまくっていました。宿題とかも真面目なので全部提出していましたが、前日にめちゃくちゃ頑張るタイプでした。いや、大きくなって当日という選択肢を知ってからは当日の朝や休み時間に頑張っていました。仕事においてもそれは健在で、まず朝は9:30はじまりだったのですが、毎日9:32くらいに着いていました。タイムカードを切る機械が2分遅れでタイムカード的に9:30ぴったりでした。しかし上司によばれぶちギレをくらいました。さすがにぶちギレを食らってからは5分前くらいに着くようになりましたが、そんなギリギリにくるひとは誰もいない、みんな15分前とかには来る会社だったので大分浮いていました。納期についても、ギリギリにならないと頑張れなくて、学生の時と同じで当日の朝はやく出勤して頑張っていました。ギリギリにならないとできないというのは手続きの類いも締め切り当日というのはよくありました。普通の人からしたらこれでも大分不便だろうと思いますがADHDとしてはギリギリ期限を守れているだけマシでしょうか?でもストレスは結構たまる問題点でした。

それが薬を飲んでからは、本当に待ち合わせにおくれなくなりました。前日に明日何時に出ようと決めて、その時間に出れようになりました。例えば電車に乗るのに5分余裕をもって9:00に家を出ようだとします。今までなら走れば間に合うから9:15に出る、そんな感じでした。今は5分も余裕があるとわかっているのに9:05ではなく、9:00に出れるようになりました。
役所への手続きとかも、できるだけはやく行こうと思えるようになりました。むしろはやくいかないと行かない間にストレスがたまるので最速でいくようになりました。
結構いろんなことが先回りしてやろうというようになりました。
これも薬によって大きく改善した点だと思います。

ここまでは薬によって改善した点をあげました。次はよくわからないところをあげます。

・人の気持ちがわからない
小、中学生の頃、私はよく変、変と言われました。それによって嫌がらせをうけたりもしました。でも、当時は何が変なのかわからなくて、何が相手に不快感を与えているのかも全くわからなくて困ったものでした。
小、中学生の頃はよくしゃべる子だったのですが、しゃべると嫌な思いをすると知って、高校ではほとんどしゃべらないでいました。そもそもしゃべるの好きなのにしゃべらないのもストレスな上に、しゃべらないので暗いやつだと思われたのか友達がなかなかできませんでした。
卒業して以降も自分のコミュニケーションに自信がなく、社会不安性障害と診断されるレベルで対人が苦手でした。あと、人を疑うことを知らなくて、危ない目にあったりすることもしばしばありました。

今はちょっとコミュニケーションをとれるようになって、大人になってから私と知り合った人は私のことを変だと思っていないと思います。普通というのがどういうものなのか少し理解して振る舞えるようになりました。お陰なのかいじめられたりすることはなくなりました。悪い人も多少わかるようになって、少し自衛できるようになりました。
これは昔に比べて改善したといえるのですが、薬によるものなのか、年を重ねて経験を積んだからなのか定かではない部分です。薬以外でも社会に適合しようと私は相当人間観察(?)したような気がします。

次は薬を飲んでもあんまり変わっていない部分です

・片付けができない
残念なことに薬を飲んでも片付けをできるようにはなりませんでした。
昔から、自分の部屋は足の踏み場もないのが当たり前で大袈裟ではなく、そのままテレビに出てくるごみ屋敷のようでした。(部屋で食べ物を食べないというのだけ守っていたのでその点だけマシでしたが)
本当に片付けが苦手で片付けようとするとすごく体が重い?苦しい?そんな感覚に襲われて全然できませんでした。
今でもその感覚は消えなくて、やっぱり片付けはできません。
昔に片付けをするか死ぬかという問いをADHD界隈でしたのですが、死ぬと言われても片付けはできないので物を全部捨てて片付けたことにするという答えを出してる人がいて、私も片付けするか死ぬかを問われたらそうしようと思いました。その意見は今も残念ながら変わりません。

・落ち着きがない
あんまり不便って感じることはないのですが端から見て変だと思われかねない特性です。
私によくあったのは手遊びが止まらないということでした。学生の時手遊びといえば私みたいなレベルで手遊びが止まりませんでした。
ひも状のものを持ち歩きぐるぐる指にまきつけたり振り回したりしていました。
外食にいくとお箸の袋で遊んでいました。
その辺は思い返すと少し減ったなぁとは思いますがまだまだ残っている点です。
ストレスとしては低めなので、まあいいかなぁと思っています。


たくさん書きましたがパッと思い付く変化について書きました。他にもあるかもしれませんがパッとは思い出さないので今日はここまで。

私は薬を飲んで日常生活においてADHDの性質をほとんど感じなくなり、ストレスから解放されました。
ただ、前職はすごく繊細な仕事をしていたので、そこでは多少性質がでて困ったりはしていて、完璧とは言えないというとは少しあります。
それでも薬を飲んで良かったと思います。

でもあくまでこれは薬が私の体質にあっていた、ということで、色んな人の話を聞いてると万人がそうなれる訳ではないようです。なので私は幸運だと思っています。

今ADHDに悩まれている方、正直、副作用もあるし、効果は一年近く飲まないと実感できない(これも体質によるかもしれない、私はそうだった)、お金はかかる、色々デメリットもあるのでオススメ!とは言えません。
でもどうしても困っているなら、選択肢のひとつとして一度検討してみるというのはいいと思います。

長くなりましたがここまで。読んでもらってありがとうございます。




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