FOREST〜若い木霊(宮沢賢治)

宮沢賢治の言葉は
見えないけれど感じていたものを
聞こえないけど響いていたことを
見えるように聞こえるようにしてくれる

どこからきてどこへいくのか
わかっているけどわからないことを
使命とか宿命とか運命のように
誰かから言われたら呪いになるような
自ら気づいてはじめて機能することを
ちゃんと必要な時にわかるようにしてくれる

ふと湿った空気を吸い込んだ時とか
踏みしめた落ち葉の感触や
見上げた雲の形に
彼の言葉が大切な何かを震わせる

そんな力がある

FOREST
森の中を
小鳥の囀りや風の音
川のせせらぎを
聴きながら
ゆっくり歩いていると
小さな妖精のような木霊が通り過ぎていく

そんな動画を作ってみました。

宮沢賢治の「若い木霊」は、最初の原稿はなく、未完なのかもしれません。
若い木霊が、冬の森の中を歩いて、大きな透きとおる耳を木に当てて、春の訪れを聞く。
丘の上で、どきどきする桜草と出会う。
風のように光のように逃げて、西に傾く太陽を振り返る。
春を待つ森の精の小さな物語です。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/43801_18092.html

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