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zapping

目を覚ますと薄暗い部屋の中に男がいた。思っていた通りだ。
「おはよう」
「よく眠っていたね。多分二日くらい。どうしてもっと目を覚まして、ぼくと一緒に居てくれないの?」
「あなたが幻想じゃないならね」
立ち上がって照明代わりのテレビを消す。カーテンを開けると街の上に雨雲が広がっていた。


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