2023.6.5

つねに何かから追われている人。怒っている人。
そういう人を身近において生活していると、気づいたら誰もいない流氷の上で一人漂流している気分になる。
そういうときはいつも相手に自分の気持ちがバレないよう笑ってやり過ごすか、言葉を吐き出して自己防衛するけれど、どちらにせよ自分のリズムやグルーヴが軽薄化することに変わりはない。
他人に対して攻撃的な気質をもった人間とどう関わっていくか、それが私の最近の課題だ。
アンガーマネジメントとか瞑想することの重要性を説く自己啓発本や宗教の教本(とくに仏教)は沢山読んできた。学生時に勉強したことで他人と上手く付き合っていくことに自信が持てるようになったし、知っておいてよかったなと思う場面はある。
でも、たとえば道を歩いてるときに怒りの矢が胸を射抜いてきて、「お前はすでに死んでいる。」とやたら体格のいい男性に言われてはじめて死んだことに気づくとしたら、そんな時に自分をマネジメントできるはずがないのだ。

その人が何故そこまでの人間に至ってしまったのかを、成長過程や環境を分析したり箇条リストにまとめる必要はない。考えれば考えるほどメンタルがすり切れます。
大事なのはそのような人に対して自分が怒らない心をもつことじゃなく、アンガーマネジメントやピアカウンセリングでもなくて、その人からまず一目散に逃げることだ。
どんな手を使ってもいいからまずは逃げる。死なない。
その人とどう付き合っていくかを改めて考え直すには、まずは矢が飛んでこない距離まで離れて、いったん水やお茶を飲んで休憩してから緑の多いベンチで考えるようにしましょう。
なるべくおいしいご飯を食べて、早めに寝てください。それが最強な万能薬です。

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