大滝華代

ululuの大滝です。文筆はじめました。

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最近の記事

2023.07.28

約1ヶ月間の怒涛のライブ期間が終わり、また文筆に戻ってきた。 まずこの1ヶ月間でライブを見にきてくれた方へ。こんなに暑いのにライブハウスに来てくれてありがとう! 道中ほんとに暑かったよね、、箱の中は涼しいけどさ、ウルルの活動を続けさせてくれるみんなに心から感謝したいです。 先日は、我々ウルルがいつもお世話になっていて、所属してるレーベル「NEWFOLK」の須藤さん主催のイベントに出演しました。 レーベルメイトや久しぶりに会える友人も沢山いて、生きて会えるのってもしかして物

    • 2023.7.7

      気圧による頭痛に悩まされ、中々思うように過ごせず気が付くと7月に突入し、もう7日も経っている。七夕だ。 ボーっとしているうちに時間はあっという間に過ぎるし、睡眠もできてるのか寝れてないのかよく分からない。毎年この季節はそんな感じだ。 この間、THREE(下北沢にあるライブハウス)で対バンしたJurrasic boyzのりゅーしょー(Gt,Vo)もそんなようなことを言っていた。 彼のバンドは2017年くらいからの付き合いで、小さなミュージックバーで毎月顔を合わせては新曲を聞い

      • 2023.6.14 野球のはなし

        小学5年生の時、父の誘いで野球観戦をしに横浜スタジアムへ行った。 父はその頃から中日ドラゴンズの大ファンで、私が初めて観に行った2006年は中日がセ・リーグで優勝した年だ。 「弱いチームを応援してこそ野球は面白い」という父の持論で、他球団にいる腕利きの良い選手を見抜くことはあっても阪神や巨人という従来からの強暴チームの肩を持つことはなかった。 父の車内にはいつも応援歌のCDが並べてあった。その応援歌のCDは毎年リリースされており、歌う人も毎年変わる。スタンダードなのは男性の演

        • 2023.6.13 筋トレのはなし

          最近は筋トレをするようにしている。 中学は軟式テニス部に所属していたので、雨の日の練習はいつも美術室の前で筋トレだった。 吹奏楽部のリズム練(スティックでタカタカ叩くやつ)を小耳に挟みながら地べたに這いつくばって背筋や腹筋、うさぎ跳び等、顧問が説明した通りのメニューをこなす。何人もの人間がトイレに行き来したであろう上履きの裏のこともその時だけは考えないようにした。先輩や後輩がいたからだ。何より先生にデカい声で怒られたくなかった。 そのおかげである程度のスポ根もついた。スポーツ

          2023.6.11

          喪に服す3日間だった。 横浜に住む従姉の旦那さんが突然の病死で亡くなったのが2日前。 天国旅行という大好きなバンドが東京に来ていたので楽しみに過ごしていたけれど、その日の朝から作業も何も手につかず人に会える感じになれなそうだったので、昨日は大人しく家族と家で過ごした。 享年30歳。新築の家を買って一年、生後四ヵ月目になる女の子の育児がスタートしたばかりだった。 私が会ったことがあるのは去年1月の結婚式の一度きりで、コロナ禍だったけど感染対策を充分にしながら70人程の職場の同

          2023.6.9

          昨日はウルルのスタジオだった。先月から取りかかってる新曲が佳境に入り、4時間が無限に感じる濃い内容だった。 ベースの古沢が真心ブラザーズの「木綿のハンカチーフ」のカバーが良いと休憩中に流してくれた。 男性が高いキーをダミ声で歌う姿に私はめっぽう弱い。それが詩情豊かで粋なフレーズだった場合、光の速さではっ倒された気分になる。 木綿のハンカチーフ/THE真心ブラザーズ.m4v - YouTube 同じレーベル内の先輩バンド「台風クラブ」にも好きな要素が含まれていて、先輩方に

          2023.6.8

          光の森という呑み屋が下北沢の一角にある。 開店当初の6年前、下北沢の餃子の王将付近に住んでいた私は、誰にも見つからずに1人でしっぽりと飲める良い場所を見つけたと思い、散歩がてら歩いては呑みに行った。 スナックの間取りはそのままで居酒屋風にリアレンジした数席のカウンターと座敷の空間で、決して綺麗なわけではないけどずっと居れる居心地の良さが魅力の場所はやがてバンドマン界隈に広まり、行けば大体知り合いがいる状態になった。新人気鋭のアーティストが大人にバレちゃったか…という感じで私は

          「このドアを閉めるまで」 作曲者の解説

          ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 共に暮らすことが二人にとってきっと 良くないことだと分かって 別れると決めた朝 始発へ向かう途中 微かな光に映る白い顔 まだ眠ってる 君の顔 八月の夜明け まだ眠い 今日は君だけがいない世界の記念日 八月の夜明け 美しい 二度と忘れられない景色と このドアを閉めるまでの人生 各駅停車に入り混じったのは 昨日の人と今日の人 言葉を交わしたり 目を合わせることすらできないままだ 今ならまだ戻れるのに なんで私、戻らないの 八月の夜明

          「このドアを閉めるまで」 作曲者の解説

          2023.6.7

          今日も1日がはじまる。 今日もやらなきゃいけないことが沢山ある。どこまで出来るだろうか。 昨日に引き続き、今日も見たくないものは見ないし、いなくなった人はいないままだし、行きたくない場所には行かないまま。 会いたかった人に会えないままだと、何を伝えたかったのか、何で会いたかったのかすら忘れてしまう。 でも今年はひとつ、心の底からよかった出来事がある。 母方のおばあちゃんに会えたことだ。 コロナの影響で面会NGだったのが4月から15分ほどOKになって、その月末に母と妹と3

          2023.6.5

          つねに何かから追われている人。怒っている人。 そういう人を身近において生活していると、気づいたら誰もいない流氷の上で一人漂流している気分になる。 そういうときはいつも相手に自分の気持ちがバレないよう笑ってやり過ごすか、言葉を吐き出して自己防衛するけれど、どちらにせよ自分のリズムやグルーヴが軽薄化することに変わりはない。 他人に対して攻撃的な気質をもった人間とどう関わっていくか、それが私の最近の課題だ。 アンガーマネジメントとか瞑想することの重要性を説く自己啓発本や宗教の教本(

          2023.6.4 目覚ましい目まぐるしい

          PM3:50 自室の作業スペースに座っている。 南西から吹き抜ける風が気持ちいい。ほてった体にはひんやりした風が今は丁度いい。 昨日はロマンスカーを駆使して高校時代の友達とその娘(小1)と箱根湯元にあるホテルに宿泊した。 この2人とはよくスーパー銭湯で夕食&長風呂をする付き合いだ。 子供の成長は本当に目覚ましいものがある。 ほんのつい最近まで赤ちゃん顔だったのに、会う度にたくましい目つきを見ることになり毎度びっくりさせられる。 朝食を食べ終えてから部屋のベットで彼女と対戦ゲ

          2023.6.4 目覚ましい目まぐるしい

          略語とうどんの呪縛のはなし

          子供時代、テレビを見ていたら俳優の小栗旬さんが何らかの番組で「せっかく日本語は綺麗な言語なんだから略語や流行語を使わないでほしい。ヤバいとか使っている人がいたらあまりその人とは仲良くなれない。」的なことを言っていて、ひどく絶望したことがあった。 同時期、テレビでアイドルの松浦亜弥さんが「うどんは噛みちぎらないで一口で頬張って食べるのが一番おいしい。」とジャニーズアイドルに向かってかなり熱量高めに勧めていて、それまで麺をあまり吸わずに食べていた中2の私はこれまたひどく胸打たれ

          略語とうどんの呪縛のはなし

          2023.6.2

          重い腰が上がった。 音楽が聞けない日は、文を書くことにした。 台風が直近しているせいか、心がざわついている。そして体中が痛むのは、3日前にはじめた筋トレのせいだ。 昨日はウルルの練習があって、新曲に3時間フルで使い切った。言語表現能力が低いので言葉を操って相手に伝えるのはかなり重労働だ。「ドドッパじゃなくてドッパなんだよね…」とか「ここのAメロは静かにメロウに待ってる感じ」みたいな、タイミングとニュアンスを伝えるけれどなかなか思うように伝わらない。 この新曲はすごく難産だっ

          家族と猫のはなし

          私が気分屋なのは猫譲りだと思う。かまってほしいのに遠目で顔をそむけて「フンッ」とやる猫の仕草は、ぶっきらぼうであまのじゃくな素の私そのものだ。 実はここ一週間ほど実家の猫の体調が悪かった。今はよくなったけど、嫌でも思い出すのは去年の3月のこと。 脳神経からくる突発的な発作だった。頭頂と背中がくっつくほど反り腰の体勢で、白目を剥きながら頭部をグワングワンさせ痙攣していた。触らないほうがいいと思い必死に名前を呼び続けると、口に泡をつけながらリビングの暗い場所に隠れて、それからごは

          家族と猫のはなし