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赤ちゃんとのお喋り

「どうしたの?オムツを見せてね」
「抱っこするよ」
「電気をつけるよ。眩しいかな?」
赤ちゃんだって、急に触られたり急に抱っこされたらビックリする。
「言っても、まだ分からない」様に見えるけれど、大切なこと。
「こう言われたら、こんなことが起こる」というデータが赤ちゃんに刻まれていくのだから。

毎日、何回も繰り返されるやりとりから、赤ちゃんは「愛着」を感じて、情緒のつながりが生まれる。
「自分」を認識して、周りを信じて良いこと、この世界は安心できると感じられる。
それは、これから生きていくための根っこになる。

妊娠中も、音は聞こえているし、お母さんの反応を心拍数や血流、ホルモンなどで感じている。
「ママは緊張しているよ」とか「今日は寒いね」とか、言葉に出して赤ちゃんに伝えることは、自分の感覚を磨くこと、感覚をキャッチして言葉にすることに繋がる。

「赤ちゃんへの話しかけ」は、赤ちゃんを通して、自分自身をよく理解することに通じる。
赤ちゃんを育む妊娠出産は、自分の五感が研ぎ澄まされて、感性が豊かになる。

「自分の感覚を知ること」は時に困難なこともある。
私たちは「用意された正解を見つけること」「迷惑をかけないよう、周りと合わせること」を求められてきた。
そんな時「自分はこれはイヤ」とか、「違和感がある」など、いちいち感じていたら不都合だから、感情や感覚に蓋をしがちだ。

だから、妊娠前まで自分の感覚を「感じないようにして」「感情に蓋をして」身を守って生きてきた人には、妊娠出産は時に辛くなる。
感じたくない感覚や感情に、嫌でも直面してしまうから。

「赤ちゃんへの語りかけが出来ない」
「どんな風に話しかけたら良いかわからない」時には、
自分自身を感じることに抵抗があるのかもしれない。

少しずつ、慣れていけば大丈夫。
赤ちゃんが、少しずつ、教えてくれるから、大丈夫。

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