観了記録06「クラメルカガリ」

 クラユカバに続いてクラメルも見た。クラユカバとは少し毛色が変わって、SF色が薄まっているように感じる。少年の強い渇望と淡い恋心、そしてそれに気づく素振りもない少女。逆ではない、決っして少年と少女を間違ったわけではない。本当に少女の側が鈍感系主人公をやっているのだ。
 実際には気づいていないというか、単純に恋や少年が抱いている渇望が少女の中では優先順位が低いだけという感じではあった。

 随所に散った過去の事件や企業や場所はそこに実際にあったかのような歴史を感じるほど設定が練られているように見えた。「ウシガエル事件」などそれで短編アニメが作れそうな内容と感じた。
 と思っていたら、制作の弥栄堂の過去作から来ていたらしい。色々な弥栄堂の作品の中に共通する世界観の中に存在する作品の一つが今回のクラメルとクラユカバなのだろう。

 堂の過去作はyoutubeに投稿されており、それを見ることで二作品の中に存在している事件や人の歴史を知ることができる。 
 クラメルやクラユカバから入った人は過去作も見てみると堂にはまること請け合いである。ソースは私。

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