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小沢健二「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」のダイナミズム

 2018年2月14日、21枚目のシングルとしてリリース。翌年リリースの6thアルバム『So kakkoii 宇宙』収録。  岡崎京子による漫画が原作の映画『リバースエッジ』の主題歌として書き下ろされ、同映画の主演を務めた二階堂ふみと吉沢亮が参加している。また一般的に本作の歌詞は、小沢健二がかねてから親交のあった岡崎京子との関係について書かれたものと解釈されている。  確かに本作は、小沢健二と岡崎京子のこれまでのドラマとして捉える余地がある。しかし、それだけだろうか。この

    • 私と宇多田ヒカル

       宇多田ヒカルは1998年、まさしく彗星の如く現れた才能である。わずか15歳でCDデビュー、さらに1st アルバム 『First Love』では日本国内の歴代最高のセールスを記録、多くの偉大な芸術家がそうであるようにそれを鑑賞するもののリテラシーを引き上げた。  なんて、ググれば出てくるようなありきたりな情報を切り貼りしたようなレビューを書くつもりはない。はっきりいってそんなことに興味はない。私は可能な限り自分の純な部分に向き合いたい。  宇多田ヒカルは私の最も敬愛する音

    小沢健二「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」のダイナミズム