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一日一句【菜根譚】#69 『学道用恒心、得道一任天機』:人生を導く指針


この言葉は、中国の明朝時代の儒学者、洪自誠の著書『菜根譚』に記されています。簡潔ながら深い意味を持つこの言葉は、古くから多くの人に愛され、人生の指針として受け継がれてきました。

学道用恒心

「学道」とは、学問の道に進むことを意味します。学問の道は奥深く、容易に成果が出るものではありません。そのため、強い意志と忍耐を持って努力を続けることが必要です。

得道一任天機

「得道」とは、真の悟りを得ることを意味します。真の悟りを得れば、自然の摂理に従い、人生をより豊かに生きることができるのです。

人生における困難と悟り

人生には、困難や挫折がつきものです。しかし、そのような時でも、「学道用恒心」の精神を持ち、強い意志と忍耐を持って努力を続ければ、必ず道は開けるものです。

そして、真の悟りを得れば、「得道一任天機」の言葉通り、物事にとらわれず、自然体で人生を楽しむことができるようになります。

歴史上の偉人たちも、この言葉に励まされてきたのです。

例えば、中国の宋代に活躍した政治家、王安石は、幼い頃から学問に励み、科挙試験に合格して官僚となりました。しかし、政治改革を推進する過程で多くの反対に遭い、失脚します。それでも、王安石は学問への情熱を持ち続け、晩年は詩作や著述に専念しました。彼の生涯は、「学道用恒心」の言葉を体現していると言えるでしょう。

**「学道用恒心、得道一任天機」**は、人生をより豊かに生きるための不朽の言葉です。この言葉を心に刻み、日々の生活に活かしていきたいものです。

一日一句【菜根譚】#70『人生在勤,勿可虛度』諦めずに努力を続ける


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