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バキ童チャンネルから性のタブーさについて考える。

  最近、YouTubeの「バキ童チャンネル」にハマっている。

 チャンネル名になっている「バキ童(バキバキ童貞)」とは、お笑いコンビ「春とヒコーキ」のぐんぴぃさんのことで、相方の土岡さんとともに、主に性にかかわるコンテンツを配信している。(それ以外の企画も多々あります。コピペ音読は名企画。)
 流石芸人といえる流暢なしゃべりが面白く、毎回見入ってしまう。

 ところで、何故童貞であるということはいじりの対象になってしまうのだろうか。
 性交渉が未経験であることは、私たちの日常生活において何の影響も及ぼさないはずである。ただし、その行為が子孫を残すことに直接つながるため、それができない人は人間の責務を果たしていないというレッテルを無意識に貼られて、いじられてしまうのだろうか。相手がしたことのない経験をしている、ということで優越感を得たいだけな気もする。

 また、なぜ性に関わる話は表向きにはタブーとされているのか。
 最新版の高等学校学習指導要領では、

また、生殖に関する機能については、必要に応じ関連付けて扱う程度とする。責任感を涵養することや異性を尊重する態度が必要であること、及び性に関する情報等への適切な対処についても扱うよう配慮するものとする。

高等学校学習指導要領(平成30年度告示)P139 

と記載されており、なるべく触れるべきではないオーラがむんむんと出ている。高校の教科書でやっと避妊法が出てくるが、遅くとも中学生のうちに教えておく必要があると思う。

 性行為はプライバシーが守られなければならないため、表舞台には出さないことは必要な部分もある。しかし、AVやマンガなどで得た現実的ではない知識をもとに性行為をするのも、非常に危険である。また、風俗やAVなどのビジネスに不本意に搾取されないためにも、早期からの知識の啓蒙は必須だ。

 性に関わる話は恥ずかしく、話してはいけないことのように感じられてきた。ただ、このネットが普及している時代、様々な性の情報が匿名で飛び交うようになった。それは誤った情報を普及させてしまうことにもつながる。その一方で、正しい知識をオープンに、容易に議論できる土台が整ったことでもある。

 そのようなチャンスである現在、バキ童チャンネルは積極的に発信を面白く行っている。メインカルチャーにならなくてもいいから、日本文化の中に性を見失わないでほしい。

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