複業のメリットを最大化して、デメリットを最小化するためにできること
会社員(正社員)として働きながら、個人事業主として毎月平均10社の広報・デザイン業務を担当しているパラレルワーカーのあいです。
複業マガジンの今回のテーマは、複業のメリット&デメリット。
「複業に興味はあるけど、自分にできるか不安…」
「複業を始めてみたものの、軌道に乗っておらず、続けるかどうか悩んでいる」
以前のわたしを含む、そんな悩みを持っている方に向けた内容です。
複業のメリット
まずは本格的に複業に2年間取り組んでみて感じた、メリットをご紹介します。
①自分が好きなことを仕事にできる
複業の楽しさ、面白さは、自分の好きな仕事ができること。
わたしは旅行やホテルなど、本業でも好きなことを仕事にしてきたタイプですが、複業でも業界に捉われずに好きなことに関わっています。
例えば、友人からの紹介で渋谷に店舗を構えるシーシャラウンジの広報業務を担当させていただいているのですが、お仕事を始めてからシーシャが大好きになりました。今ではお休みの日にも、シーシャ屋さんを巡っています。
▼シーシャラウンジ「SWAY」公式noteの運用を担当しています!
他にも観光やデザインなど、好きなことと結びついた仕事をしています。(まちづくりやクラフトビールのお仕事もしたいなあ…!)
②スキルアップすることができる、チャンスが広がる
本業ではセールスとして、営業や企画を主に担当していますが、複業では広報として、広報戦略やメディア運営、デザイン制作を担当しています。
企業広報をしていたので、ひと通りの業務経験はありますが、複業のおかげでさまざまな業界の広報経験を積むことができました!デザインスクールで学んだデザイン知識を実務で活かすこともできています。
本業は観光業界ですが、複業では興味のあるテクノロジー分野を強化しています。“メタバース”や“空飛ぶクルマ”など、今後さらに拡大していくであろう分野の最新情報を知ることができるのは、とても面白くやりがいがあり、キャリア的にもプラスになるはず。
▼ビジネスメタバース「oVice」の採用広報を担当しています。
複業は“パラレル”にスピード感を持って経験を積むことができるので、ビジネスチャンスもどんどん増えていきます!
③収入面でも大きなプラスになる
複業のメリットとして欠かせない要素といえば、プラスαの収入でしょう。頑張った分だけ報酬として還元されるので、モチベーションになります。
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2020」では、フリーランスの属性ごとの平均月収が公開されています。
複業の場合、就業時間は140時間未満となるため、200万円未満が最も多く36.9%、200〜400万円未満が23.8%となっています。
わたしのように【会社員×個人事業主】として働く場合は、すべての個人収入はボーナスのような感覚なので、月に5〜10万円プラスされるだけでも嬉しいですよね。仮に月10万円の副収入だとしても、1年間継続すれば120万円に!
新型コロナウイルスで、多くの業界がダメージを受けたように、何が起こるかわからないので、収入源を分散させておくことは大きな保険にもなり得ます。
複業のデメリット
メリットをたくさんお伝えしたので、ここからは複業のデメリットにも触れたいと思います。
①休む時間が少なくなる
こちらはわたしの平均的な1週間のスケジュールですが、本業の業務前、業務後、そして休日にも複業の仕事をしていることがわかります。(※青色の部分が複業の稼働時間です。)
メリットとして挙げている通り、基本的に好きな仕事ばかりなので、気持ち的に負担になることは少ないですが、シンプルに忙しい状態にはなりやすいです。
特に本業も忙しく、締め切りが重なる月末月初や年末などはパニック状態になることも…。クライアントさんに迷惑をかけないためにも、余白を持って仕事を引き受けることが大切です。
②100%のコミットは難しい
複業は正社員と違い、使える時間が限られているため、100%コミットすることは実質不可能と言えます。
その分、限られた時間で質の高いアウトプットをする必要がありますが、「もっと深いところまで関わりたいな」「もっと成果を出したいな」と思うこともしばしば。
期待値とアウトプットのすり合わせを丁寧に行い、マストとベターの基準を置いて目標とタスクを整理するようにしています。
③バックオフィス業務がめんどう
個人事業主は、請求・振込対応、確定申告などのバックオフィス業務を自分で対応しなければならないので、数値管理やペーパーワークが苦手なわたしにとっては少しめんどくさいと感じる部分です。
ただ最近は、クラウド会計ツールがとても便利なので、freeeやマネーフォワードを使えば、自分でもそこまで負担なく確定申告までできるはず。
ただ取引社数や外注先も増えてきたので、今後は知人にバックオフィス業務は一任しようと思っています。
フリーランスのデメリットとして、他には「収入がなかなか安定しない」「社会的信用を得るのが難しい」「自分のスキルが向上しているのかわからない」などがあるようですが、複業の場合は本業との掛け合わせで、ほとんど問題にならないことが素晴らしい👏
複業のメリットを最大化して、デメリットを最小化するためにできること
どんなこともメリットとデメリットは表裏一体。メリットだけで成立するものは多くありません。
であれば必要なことは、メリットを最大化して、デメリットを最小化すること。そのためにわたしが心がけていることをシェアしたいと思います。
ポイント①仕事を受ける自分なりの基準を持つ
わたしが複業の仕事を受ける基準は3つ。
☑️好きなことに関わることができるか
☑️今後やりたいことのための経験・実績になるか
☑️納得感のある報酬が得られるか
すべてOKであれば、二つ返事で仕事に取り組みますが、1〜2個のみ当てはまる場合もお仕事を引き受けることは多いです。0個であれば確実にお断りします。
このように仕事を受ける際の基準があれば、その仕事はスタート時点で自分にとってメリットがあることが明確なので、前向きに仕事に取り組むことができるのです。
ポイント②リソースが限られているからこそ、チームで仕事をする
例えば、広報の仕事でライティングや編集、簡単なデザインなどはわたし自身も担当することができますが、すべて引き受けてしまうと担当できる案件が少なくなってしまうので、フリーランスの仕事の約9割はチームで体制を作って引き受けるようにしています。
▼わたしが運営するフリーランス広報チーム「ふたり広報」
そうすることで、自分よりも専門性の高いメンバーによるクオリティの高い制作物をスピード感を持って納品できるように。自分の強みにフォーカスして、それ以外は自分より得意なメンバーにお願いするようにしています。
ポイント③相手の期待を裏切らないために無理のない契約を結ぶ
デメリットとして書いたように複業でコミットできる時間は限られています。加えて、会社では成長過程も業務時間に含まれますが、複業では基本的に今持っているスキルでパフォーマンスを発揮することが求められるので、よりシビアと言えるでしょう。
そのため、自分のスキルセットや、コミットできる範囲(時間/領域/アウトプット)は最初の契約時になるべくクリアに伝えるように心がけています。
広報は短期間で成果を出すことが難しいので、平均半年〜契約を結ぶことが多いのですが、場合によっては最初に1〜2本企画から記事を執筆して、クオリティに満足いただけたら、長期的な契約を行うことも。
無理して、できないことをできます!と言ってしまうと、後からお互い不幸になってしまうので、正直に無理のない契約を結びましょう。
他にも、SNSやコミュニティでフリーランス仲間を作ったり、単発ではなく安定した業務委託先を見つけたりすることで、気持ち的にも安定して複業を継続することができると思います。
自分に合った複業のバランスを探りながら、無理なく複業ライフを楽しみましょう🙌
▼複業をテーマにマガジンを書いています✍️
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