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#140 piano piano イタリア語 事始め(16)

NHKイタリア語講座を4月から毎日聴いていて,繰り返し出てくるフレーズに"piano piano"があります。「ゆっくり,確実に」とその後に日本語で繰り返し説明がその都度有り,そういう意味なんだろうなと思って半年がたっています。

楽器の「ピアノ」のイタリア語は?

 何となく"piano"が気になりwebで検索すると,鍵盤楽器(KeyBoard)のピアノ,イタリア語では”piano-forte”というのですね.直訳すると,「小さい 大きい」となります.「とても小さな」が「ピアニシモ」「”とても大きな」が「フォルテシモ」なので,まさに「小さな音と大きな音が出せる鍵盤楽器」がpiano-forte(英語でpiano)ということになります.

携帯、取って。

 これは,「携帯電話」を略して「携帯」と言えば,相手がスマートホンを手渡ししてくれるのとまさに同じで,本家イタリアいがいでは,「小さいの」というだけで,「小さいのと大きいのが出る楽器」を言っていると伝わるということで,なかなか面白いです. 

楽器の進化

 そういえば,学生時代にチェンバロ(ピアノが発明される前の鍵盤楽器)(英語ではハープシコード)の演奏会を小ホールに聴きに行ったことがありました.その頃,バロック音楽特に古楽器の音色に凝っていて,軽やかな演奏に満足していました.楽器の進化途中の古楽器なので,会場に鳴り響くことはありませんでした.「小さな音」しか出ていませんでした.これをイタリア語で言うなれば,まさに「ピアノ」です.

 現在の,いわゆる「ピアノ」は,金属弦とハンマー,頑丈なフレームと巨大な反響版,なにより鍵盤”なのに”ペダルがついて,進化した「小さな音と大きな音が出る」”進化”楽器といえます.

「小さいの 小さいの」

 さて冒頭の,イタリア語講座の"piano piano"は,楽器のピアノが二台?ではなく,「小さいの と 小さいの」ということで,英語で言うなれば”step by step”に相当するのでしょうか?日本語なら,「コツ コツ」でしょうか? (やはり,日本語は,擬音・擬態後のオノマトペがつい出てきてしまいます.)

 さて,新型コロナ感染症対応の遠隔授業から,対面になって一週間が経ち,思いのほか「足腰」と「頭脳」の両方が疲れましたが,無事金曜日を迎えました.みなさん,お疲れさまでした.(自分自身も含めて)

 さあ,あすからも”piano piano”,「小さなことから コツ コツ と、ボチ ボチ と.」(またオノマトペが,,,) お後がよろしいようで.