手書きのはなし(以前pixivで掲載していた文章です。)

 ぼくは手書きで小説を書くことがあるのですが、ちょうど今もこの文章を手書きで書いています。自分は手書きの場合と、キーボードをカチャカチャとやるときでは文章の感じが変わってしまいます。手書きのほうが間延びしたようになってしまうので小説を書く人間としては、やはりそういった差異は少なくしたいと考えましたので、こうして手書きで書いているわけです。道具は、0.5ミリの黒インクでふたのついているボールペン。ノートはツバメノートのA4サイズを使っています。

 ここにあげているからには、一度手書きで書いた文章をパソコンのキーボードで打ち込んでいくわけですが、ノートと画面を交互に見返しながらする作業は結構好きだったりします。この感覚をダイレクトに伝えられたらとても素晴らしいことだと思うのですが、文章ではこれを今読んでいる方の想像力に一任されます。

 文章は不完全な容器ですので、作者が伝えられる事柄や、情感といったものに限度があります。自分の思いを100%伝えることが出来ない文章というものですが、だからこそ自分は小説を書くという選択をしたのかもしれないです。無意識では。完全に伝えられないからこそ、こうしてあらゆる方向から、あらゆる言葉で、あらゆることを何度も何度も書き続けているのだと思います。

 今日は、少し真面目な話になりました。ところで、あなたはお茶漬けが好きですか? ぼくはお茶漬けがとても好きで、よく食べます。自分の文章も、サラサラと読めるようなお茶漬け文章を目指しています。

 あなたに、こんなぼくのお茶漬け文章を気に入ってもらえたらとても嬉しいです。

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