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人の気持ちについて。

 感情というものは不思議なものだとつくづく感じる。常に一定の感情でいることは出来ないし、だから次々と移りゆく感情に身を任せることになる。自分の身体なのだから自分が一番知っている筈なのだが、殊更ことさらこの自分の気持ちについては推し量れないものがある。しんどいときや、嬉しいとき。その感情のアップダウンが無ければとても悲しい思いをするのかもしれない。そういう意味では一人でいるより誰かといる方が楽しく過ごせるだろう。自分ひとりではそういった気持ちは動き辛いものだと感じる。だから我々は読書や映画、音楽などを聴いていわゆる非日常的体験に移行していく。そしてそれは他者といればもっと大きな幅、広がりを見せるだろう。そして楽しんだ後はまた一人ひとり各々の日常に戻っていく。まるで日常が退屈のような言い方をしているかもしれないが、全然違う。僕はそういった一人の時間を、つまり他愛もない日常をそれなりに愛してもいる。普段はそんなことを感じる由もないが、時折こういった文章を書いている折にそんな感覚に陥る。常にそうありたいわけではないが、たまにはそんな幸せな気持ちも味わいたいものである。


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