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【①自己分析編】グロショで受かった私は自己アピール書をこう書いた

こんにちは、国際教養大学(AIU)21期生のババヘラです。

グローバル・ワークショップ入試を受けようと考えているみなさん、
準備は進んでいますでしょうか。

なになに? テーマ発表が4月末だからそれまでは何もしないって?
そう思っているのが自分だけだったら、非常に危険だと思いませんか?

私は去年、3月からグロショのエントリー準備をしていました。
今年も、もう準備を始めているグロショ受験生がいるかもしれません。

ライバルに差をつけられないように、
むしろこちらが差をつけられるように、
なるべく早くスタートしていきたいところです。

とはいえ、「テーマも分からないのに何をすればいいの?」という方が
大半だと思います。

そこで、私がグロショの第一関門である自己アピール書をどう書いたか、
3本の記事に分けて解説していきたいと思います。

今回はその第1弾:自己分析編 をお送りします!

0. 5月のエントリーで提出するもの

自己アピール書の書き方に行く前に、
なぜ自己アピール書が大切か説明したいと思います。

これから準備していく自己アピール書というのは、
5月のエントリーの際に提出するものになります。

このエントリーでは、

  • 自己アピール書

  • 高校が出してくれる成績証明書

  • オンラインフォーム記入

の3つを提出・完了させます。

成績証明書は、高2までの成績を出してもらうので、
今さらどうこうできるものではありません。
(高2以下のみなさんは、高校での勉強もがんばってください)。

オンラインフォームでは、個人情報と(あれば)英語資格しか聞かれません。
そのため、実質自己アピール書が勝負になってきます。

ただ、成績証明書の発行は早めにお願いしておきましょう
多くの先生(おそらく校長級まで)のハンコや確認が必要なので、
今日頼んで明日発行、というわけにはいきません。
私は4月時点で担任の先生にお願いしていました。

1. テーマ発表前から準備する裏ワザ

私がテーマ発表前から自己アピール書を準備できたのは、
自己アピール書の形式は毎年ほぼ同じだからです。

AIUのサイトで2,3年分の自己アピール書の用紙を探してみてください。
それぞれを比べれば、それがはっきり分かると思います。

その年のテーマに関する意見などを書く設問は、毎年テーマが変わるため、
その発表までは書けません。

しかし逆に言えば、
その年のテーマの欄以外は、今からでも書ける
ということです。

もっというと、総合選抜型や学校推薦の自己アピール書ともほぼ同じです。
これらの入試では、その年のテーマの代わりに自由記述欄が用意されています。

もちろん、今年も100%同じ設問だという保証はありませんが、
この形式を念頭に置いて進めた準備が水の泡になるほどの形式変更は考えづらいです。

ということで、4月末のテーマ発表までは、
最後の設問以外をどう埋めていくか考えていきます

また、少し話が逸れますが、
これは現在高1・2の方にも使える方法です。

今のみなさんだったら自己アピール書をどう書きますか?
説得力が足りない欄・埋まらない欄がありませんか?
そこが高3の4月までに強化すべきポイントです。

これについては別に詳しく記事にしようと思っているので、
少々お待ちください。

2. 「自己」アピール書は「自己」分析から!

自己アピール書を準備するといっても、
いきなり文章を書いていくのではありません。

「小麦粉も牛乳も仕入れてないけど、明日も営業します」なんてパン屋さんいませんよね。
そんな店があったら食べログを見てみたいくらいです。

自己アピール書もパンも、まずは材料を集めるところから始まります
自己アピール書では、それが自己分析になります。

大義の自己分析には課外活動も含まれるのですが、
私はこの2つを分けて考えました。
なぜなら、私は「自分がどんな人か」と「自分が何をしてきたか」はイコールではないと思うからです。

両者間で相互作用はあるのですが、
課外活動で全てが変わるほど人間は単純ではないと思います。
三つ子の魂百までというように、生まれつきの特性が自分の軸であることも多いです。

課外をやる前後で変わった部分・変わらなかった部分を知るためにも、
混同を避けるといいと思います。

そのため、今回扱う「自己分析」では、
自分の性格や好みなど「自分がどんな人か」にフォーカスします。

3. 「ジョハリの窓」を活用

私が自己分析を始めようとしたとき、
「そもそも自己ってなんだ?」と思いました(めんどくさい奴ですね)。

というのも、友達からの「ババヘラちゃんってこうだよね」という言葉が、
自分が描いていた自己像と違う、という経験が何回かありました。

この場合、人からどう見られているかだけを「自己」とするのは絶対に違う。
かといって自分が思う「自己」だけを表現しても、
教授陣は私を他者目線で評価するわけで、そこにズレが生じるかもしれない。

そこで私は、
自己=「自分が思う自分」+「他者が思う自分」と定義しました。

さらに、「自分が思う自分」と「他者が思う自分」の相違も洗い出そうと考えました。
なぜそのような相違が生まれるか考えるのも、良い自己分析になると思ったからです。

この考え方は、「ジョハリの窓」という心理学モデルに基づいています。
人間には、自分しか知らない面があるように、
自分では気づいていないけれど他人は知っている面もあります。

ジョハリの窓

ジョハリの窓でいう「未知の窓」=自分も他人も知らない自分 は、
見つけようがないので無視します。
とすると、発見可能なのは他3つの窓です。

私はこれらの窓を開けるため、以下の問いを用意しました。
それぞれの回答で重複が出ても構いません。

  • 私の長所は?

  • 私の短所は?

  • 私が人と違うところは?

  • 私が中学と高校で変わったところは?(中高一貫だったため)

私は、まずこれらの質問を友達にしました。
12人に質問したのですが、なかでも一緒に課外をやった人たちは
よく見てくれてるなあと感じる特徴を挙げてくれました。

特に仲の良い人や、一緒に課外や部活に取り組んだ人にインタビューするといいかもしれません。
私は聞きそびれましたが、家族に聞くのもいいですね。

大半の人には対面で聞きましたが、LINEなどで聞くのがおすすめです
テキストだと、相手にも考える時間が生まれますし、
周りに遠慮する必要もありません。

そして、彼らの回答を「これはそう」「これは違う」というふうに分類し、
自分なりに補足していきました。
前者が「開放の窓」= 自分も他人も知っている自分、
後者が「盲点の窓」= 自分だけが知っている自分 にあたります。

私は他者の意見にあまり流されないタイプなので(これは「開放の窓」)、
インタビューと対比させることで自分の考えを明確にしていきました。

しかし、他人に影響されやすい人は、多少大変でも
インタビューの前に「自分が思う自分」をあぶりだした方がいい
です。

私が他者の視点も取り入れたのは、
どれが大学へのアピール材料になるか分からなかったからです。

「これは自分じゃない」と感じるコメントは、どんどん除外しましょう。
あくまでも、あなたが書くのはあなたの自己アピール書です

このようにして、私は3つの窓を開けました。

4. MBTI診断を受けるべし

先ほど、「未知の窓」=自分も他人も知らない自分 は知りようがないと書きました。
基本的にはそうなのですが、未知の窓まで開けられるかもしれないのが、MBTI診断です。

肌感覚だと、私の世代にはもはや定着してきているようですね。
診断を受ける前の私のように、「MBTIなんて…」と信用していない方のために説明すると、
MBTI診断とは、アメリカで開発された科学的な性格診断ツールです。
まあまあ時間もかかりますし、当てずっぽうな心理テストとは違います。

そして、なぜそれが流行を通り越して定着してきているかというと、
とにかく当たるからです。

最初は「そうそう、よくわかってんじゃん」という感じなのですが、
だんだん「なんでそんなことまで分かるの…?!」となってきます。
これが世にいう「怖いくらい当たる」状態ですね。

これがなぜ「未知の窓」を開けられるかもしれないかというと、
MBTIは「言われてみれば…」という指摘をしてくれるからです。

私自身、「それってみんなそうじゃないの?私だけ?」という特徴や、
「それって私の性格から来てる習慣だったんだ」という気づきなど、
目から鱗のオンパレードでした。

公式サイトで診断を受けて、大まかな結果を読んだら、
自分のMBTIを検索してみるのがおすすめです。
日本人向けに書かれた、分かりやすい解説記事も多いです。

前章でのインタビューと同様、これは自己像のとりこぼしがないように行っている作業です。
MBTIの鵜呑みはやめましょう
MBTIを1度自分の頭に取り込んで、矛盾がないと思う要素だけを採用してください。

ごくまれに、診断を受けるたびに結果が変わる、という人がいます。
私の友達にもいたのですが、
その子は「こっちもいいけど、あっちもいいなあ」というタイプでした。
言葉を選ばずに言えば、優柔不断です。

そのような人は、回答がブレやすい傾向にあると思います。
そこから得られた診断は正確ではないでしょうから、MBTIに頼らなくても大丈夫です。
それはそれで、「考えが柔軟」という新たな自己の発見かもしれませんね。

5. おわりに

私がやった自己分析は以上になります。
これだけでもなかなか手間のかかる作業ですが、
他の作業に比べたらまだ序の口です(笑)。

以前も書きましたが、私は高2の夏にAIUのオーキャンに行きました。
そこでもらった「AIUへの道」にあった「入試はフライングしたもん勝ち」という言葉に感化され、
その翌日から「自己分析ノート」なるものを作り始めました。

高2の2月までは気が向いたら書く、ぐらいの気楽なものでした。
そのため、私がグロショの準備を始めたのは3月としていますが、
厳密にいえば着手は高2の7月です。

過度に焦らせるつもりはありませんが、
グロショの準備とは、やろうと思えばそのくらいの時期からできるものだと認識しておいてほしいです。

早いうちからコツコツ進めて、納得のいく自己アピール書にしてください!


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