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がっつり捻挫してほとんど軟禁生活中

いきなりお見苦しい写真で大変申し訳ないです。

久しぶりに人のnoteを読んだら、文章が書きたくなったので最近私をわずらわせている捻挫について、記録しておきたいと思います。

2週間前の月曜日、友人の会社が出店しているSalon du Sakeという日本酒飲み放題みたいなイベントに招待されていたので向かい、下戸なのについつい飲んでいい気分になり、少し休んで酔いをさましてから帰路につくことに。

途中、そういえば絆創膏買わないとと思ってサンジェルマン・デ・プレにある薬局に行ったその帰り、事件は起きたのです。サッと絆創膏買って、携帯を見ながら横断歩道を渡ってたら、そのとき道路と歩道のわずかな段差でグキッと足を捻って、その場に倒れ込みました。

ちょっとした段差でバランスを崩すことはたまにあっても、転ぶことはまずないので何が起きたのかと自分でもビックリしていると、すぐ前を歩いていた裕福そうな老夫婦が起こそうと抱きかかえてくれて。でも足が痛くて立てないし、申し訳無さもあって「待って…待って!」としか言えず、そしたら「支えるから向かいの店のエントランスに座りましょう」と連れていってくださり。親切に抗うこともできず、ちょっとじっと静止してみたい気持ちだったけど(恥ずかしいし)言われるままスワロフスキーのお店の前に座りました。

するとムッシューがスワロフスキーの店員さんに「彼女を店で休ませてあげてほしい」と頼んでくれ、さらに「氷ある?」とか聞いてて。私は内心「スワロフスキーに氷はないんじゃないのムッシュー!?」と思いながら、促されるまま店に入り椅子に座らせてもらいました。

靴を脱ぐと、腫れてるのかどうかよくわからなくて、たしかにちょっと赤いような気もするけど…と思ってたら、親切なムッシューが今度は「向かいのカフェに氷あるか聞いてくるね」と言って出て行き。この時は「えーどうしよう、歩いて帰れるかな?病院?救急車とか乗るの?えー無理。保険きくのかな。どうしよう…」みたいな心境で。

しばらくするとカフェのおじさんが「氷だよー」と持ってきてくれて、ムッシューとマダムはそのままウインクして去っていきました。私は「ご親切に!」という意味のフランス語と「メルシボークー」を涙目になりながら、何度も言いました。

スワロフスキーのお店のど真ん中で私は氷で左足を冷やし、痛みからかビックリしたからか冷や汗をかきながらじっとしていると、お姉さんが「誰か迎えに来てくれる人はいる?」って聞いてきた。けど、不運にもこの時夫はパリにいなくて、「いない。けどタクシーに乗って帰る」と答えました。お姉さんは、「それがいいわ」とかもう一人のお姉さんと話しながら、「お水いる?」と声をかけてくれたので、待っている間に夫に電話しました。

夫がめずらしく一発で電話に出て、その瞬間私はちょっと涙声になってしまった。夫に状況を説明すると、少し落ち着いたので、お姉さんに頼んでタクシーを呼んでもらいました。「タクシーで病院行く?」って聞かれたけど、こういう場合どの病院に行ったらいいかわからなかったのでとりあえず自宅に帰ることに。今度はタクシーまでお姉さんが私の重い体を支えて乗せてくれ、運転手さんにも事情を説明しておいてくれたので、みんなホント親切でした。「がんばってね!!」とお姉さんに言われ、『あとで絶対お礼をしにこよう』とかたく誓って家に帰りました。

家に着くと、夫が処置方法を遠隔であれこれ指示してきたので、言われたとおり氷水に足を突っ込んで30分ほど冷やしました。その間に友人のアメリカ人が包帯を持って家に来てくれて、夫が送ってきたYoutubeの包帯の巻き方を2人で見ながら足を圧迫しました。あとは痛み止めを飲んでとにかく安静に、足を心臓より高くして腫れがひどくならないように過ごします。とはいえ、クッションの上に足を置いておくだけでもちょっと痛かった。でもこの時はまだ呑気に考えていて、10日後にロンドンに行くのを楽しみにしていました。

2日後、夫がパリに戻ってきて、足を見せると元アスリートで靭帯切っちゃってる夫は「これ1ヶ月半くらい完治までかかるよ」とか言ってくるので、事態の深刻さにちょっと気持ちが追いつかなくて半ギレ。「ロンドンも無理だよ」とか言ってくるので、「別に足ひきずってでも行くもん!」とか思ってました。

みるみるうちに内出血してきて、ヘッダーのような感じになり。いろいろな人から大丈夫!?と心配され、とにかくレントゲンは撮った方がいいと言われたものの、フランスの通常のルート(まずかかりつけの一般医に行く→整形外科の予約をとってもらう→レントゲンの予約をとってもらう…)を辿ってたら死んじゃうので、観念して初の公立病院の救急外来に行きました。

夫と2人で早朝ならそんなに混んでないだろうと踏んでやってきたら、案の定すいていて。状況を説明するとすぐに待合室へ。そこから少し待って呼ばれると、いかにも研修員って感じの、でも優秀そうな女の子が診てくれました。私は一連の出来事を説明すると「処置は完璧」と褒めてくれて、すぐにレントゲンを撮ってもらいました。

待合室には、おそらく酔っ払ってなにかあってバスローブのまま来てる人(しかも受付で吐いて、医者たちにめっちゃ悪態つかれてた)とか、目を切って流血してる寝かせられてるけど、おそらくその人も酔ってて突然起き出して、ウロウロしたと思ったら壁に頭ぶつけたり(私と隣にいた黒人のおにーさん爆笑。目を見合わせてさらに爆笑)してたけど、一部のアホな患者をのぞくと、たり前だけどみんな賢く優秀な人々の集まりなので非常に快適でした。説明も簡潔だし、4年間のフランス生活の中で一番ノンストレスな時間でした笑

まぁそんなこんなで、炎症止め飲んで、冷やして、固定して、安静にして、っていう今までとなんら変わりないアドバイスをもらって、ベッドの上で一日のほとんどの時間を過ごしていました。からだはすごく元気で、しかも折よくパリはめちゃめちゃ天気のいい日々だったので、本当につらかった…。

途中40人分のケータリングがあったり、大量のお弁当注文があったりで、来力的にも精神的にもけっこうしんどかったり、あと衆院選の投票のために大使館に行ったりしましたが、基本軟禁生活。アウンサンスーチーさんもこんな感じだったのかな〜と思いを馳せたりしました。

そこから2週間経ち(ロンドン行きはもちろん中止。悲しい…)、今は少し歩けるようになったけど、今度は筋肉がおとろえ、関節は固まり、足がうまく曲がらない状態に。普通に歩けるようになるためには、少しリハビリが必要になるそう。

私のこの一連の捻挫騒動を受けて夫は、「普段ケガとかしないと、こんなにピーピー言って大変だから、子どもができたら小さいうちにどんどんケガさせよう!」とか危ない思想の持ち主になってました。

私だって昔はバスケ少女だったので、捻挫だって打撲だって疲労骨折だってしたことあるんだから!!って思ったけど、それももう20年近く前にことなので忘れちゃってましたね。今は治ったら行きたいところや、やりたいところをたくさんリストにしているところです。

それにしても今回、倒れたときに親切なご夫婦がいて、スワロフスキーのお姉さんも優しくて、友人にも助けられ、ホントにそれだけはラッキーだったなと思いました。ケガをするなら高級ブティック街に限りますね!!

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