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『世代なので死ぬまでにマラドーナのドリブルを身につけたい――運動神経がダメダメな私でも走れば抜けます』フットボールベアレンツ025

藍澤誠/Jの先生です。

前回、「このサイドステップで別次元に到達しました」という記事を書きました。

しかし教えてくれた内田淳二さんは「アウトサイドで抜くのは少し難しい」と約2年前に言っていました。ここで指す「難しい」とは、スピードを出して抜ききるのが難しいという意味だと解釈しています。

アウトのサイドステップは、ドリブルではなく身体操作なので、運動神経がバグってる私でもできるくらいの動作ですし、サイドステップを身につけておくと、密集からぬ抜け出し、ディフェンス間を割って入る動き、思わぬ形で距離を詰められた時の危険回避、シュート直前の動作に使えるなど汎用性は高いのですが、ある程度スペースがある局面の場合、このアウトサイドのステップで加速を作ろうとするよりは、インサイドorインステップ部分を使った4ステップの方がずっと簡単でかつスピードが出ます。

私が念頭においているのは「マラドーナの5人抜きのドリブル」です。イングランドのディフェンダーたちが次々たちはだかるのに、マラドーナがボールを前方に出すたびに、ただ何もできずに抜かれてしまう。少年時代に憧れたあのドリブルを身につけたくて私は研究しています。

まだ未完成なのですが、マラドーナの後ろ姿が見えてきました。直近の練習で「1対1のトレーニング」がGOTSスクールでありましたので、マラドーナを意識したドリブルばかりしてみました。オレンジが私です。

右にも抜けるのですがわざとシュートが利き足にならない、自分から見て左側へ右足のインサイドで持ち出しています。これが走る(ドリブル)です。

私もハルキもボールを取られてしまったときは間合いが近く、コースどりをミスって、相手が足を出しているところに向けてボールを渡してしまった、みたいな形になっています。

動画内でも私(オレンジ)が黒いシャツのプレイヤー相手にミスしましたが(動画内50秒あたり)、その次はコースをわずかに修正して(相手との間合いを広く取る)同じ形で抜きました(動画内1分50秒あたり)。

理想のコースにボールを運べれば、客観的には不思議なくらいスルスルと抜けますディフェンスが何もしていないように見えちゃうのはマラドーナの5人抜きと同じです。

「全力を出して抜こう」という張り切りか「抜けるかな・・・」みたいな迷いは生じません。走るだけですから。普通、走るときに心配はしませんよね?

一番のポイントは、修練を重ねなくてもできるということです。
ドリブル練習というと、最初は抜けなかったけれど、たくさんトレーニングをしているうちに抜けるようになる、みたいなのを想像してしまいます。

しかし私とハルキの今の考えでは、「誰が相手でも(小学生でもファンダイクでもカンテでも)物理的にその動きをされたら止められない」というのがあるべき形で(研究の成果)、そうでないならそれは「相手が弱かったら抜ける」つまり、自分のスキルが相手より上回っていた場合に抜けるということになります。

となると中学に上がったらとか、高校に上がったら通用しないとか、Jリーグの1部になると通用しないとか、海外に行ったら通用しないとか、その都度壁ができてしまいます

壁ができるたびに乗り越える努力が必要ということになりますが、それってそもそも「誰が相手でも抜けるドリブルじゃなかった」ということになるのでは……

というような経緯で「正しい動きさえすれば誰でも抜ける動作」をGOTSメソッドの仲間たちと研究していて、その動作はマラドーナのあの美しい抜き方や、バロンドールを数えきれないくらい獲ったメッシのスピーディーな動き、「ドリブルで抜けないと思ったことは一度もない」と豪語するフィーゴの持ち出しとほぼ同じ形に結果的になっているのでした

繰り返しますが「修練ではなく理解」ですので、誰でもできると私は思っていて、運動神経がない私が、パパさんたちの代表としてそれを証明できたらいいって思ってます。ドリブルで抜けない人はぜひチャレンジしてみてください or いっしょに研究してください。

◎01~10

01 『親としてはやめてほしくない』
02 『できない子を笑わない』
03 『サッカー選手になれなかった人がフットサル選手になる』
04 『サッカーに熱心な親だらけ!』
05 『左足で走るのが苦手とかあり得る? 個人的には画期的な大発見』06 『走る(ドリブル)は誰でもできる』
07 『子どものプレーにイライラしがちなお父さんお母さんへ』
08 『両足で蹴ればシュート力は2倍になるぜ!!!』
09 『セレクションは気にしない!~12打数12安打11ホームランでも、まぁまぁはまぁまぁ』
10 『パパはゲームメーカー! ボールにいかないと世界がまったく変わります!』

◎11~20

11 『思い出しただけでイラつく経験を語っても……』
12 『ボールにいかない派とかじゃなく、目的は何かっていう話なんだけど』13 『ボールにいかないと1人目のディフェンスはいないも同然。味方はグラウンダーでパスを出さなくてもいいし、利き足じゃなくてもかまわない』
14 『子どもが主役の合宿は、世代を超えて受け継がれていた』
15 『イノシシやゴリラにプレスされても大丈夫! ~今が未来につながっている~』
16 『リフティング(1) ボールを拾って役立てようと 僕は思ったわけでもないが』
17『リフティング(2) 空に向かって蹴るのが楽しい!』
18 『リフティング(3)親と性格が違い過ぎると怒っちゃう問題はこうして解決した』
19 『リフティング(4)私たち親子が回数を目標にしなかった理由
20 『親視点(1)みんなドリブルでいっちゃうツライ日々』

◎21~30

21 『牛若丸ターン! ターン後の着地の姿勢で勝負がついていた』
22 『ドリブルの練習をやめたら劇的にうまくなりました』
23 『質問です。未来を意識していた人は誰でしょう? ゴールの角上とつながる』
24 『原文ママさん 手持ちの動画について意見を交わし合う場を作りました』

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