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『ボールを奪うことではなく、シュートを目的とする』フットボールペアレンツ121

こんにちは。マコトです。

本日の動画はこちらです。
『シュートを撃てる選手を目指して』というタイトルです。

これは約5分間のゲームの中で、ハルキが撃ったシュートを集めたものです。

サッカーをやってみるとわかるのですが、「シュートを撃つ」という状況にもっていくのはとても難しいです。

ハルキがそれを短時間で複数回、実現させることができた理由は1つ

「ボールを奪うことを目的とせず、シュートを撃つことを目的としていた」

からに尽きると思います。


たとえば下の写真の赤い位置で競り合いをした後に、青い位置でシュートを撃っているのですが、赤の時点ですでに、奪ったあと青でシュートを撃つイメージができています

その結果、下の写真のようになります。

相手を振り切ってシュート

「身体を入れて、ボールを奪って、運んでシュートする」

が一連のコンボになっているので、迷いなく一直線です。撃てる状況になったから撃つのではなく、撃つことができる奪い方、運び方がシュートを実現させています


次の場面、ハルキは相手ゴール(カメラの手前側)に背中を向けた状態で、84番の選手からボールを奪っています。赤い線での攻防です。

このときハルキの描くイメージは、84番の選手からボールを奪って終わりではなく、右の青いライン方面でシュートを撃つところまでになってます。

84番の選手もがんばってついてきています。

ただ、奪った瞬間に「次は青色の位置に行く」という目標を知っているのはボールを保持しているハルキの側であり、ターン後の動作がすべて加速の動きになっているので、シュートを撃つのを阻止するのは難しいです(動画12秒~15秒付近)。

守備側目線でいえば、相手のやりたいことをいち早く予想し、かつ、今度は自分が奪ったらシュートまで持っていくプランを持たなくてはいけません。改めて書くと大変ですね。。。

そしてシュートに持っていける地点でボールを相手から奪うということも大切になります。どこでどのように奪うか。奪ったあとに、どのような状況になっているのかを把握することが大切です(※このように書くのは簡単ですが実行は難しい)。


今度は自陣の深い位置でボールを奪取したハルキの動きです。
赤い線がボールとボールを奪う直前のハルキの位置&身体の向きです。

上の写真の直後のカットが以下の写真。いきなり傾いて全力の加速をしているのがわかると思います。

「青の地点でいち早くシュートを撃ったら勝ち」というゲームをしているかのようです。赤の地点でのパスカットが目的ではなく、青に行ってシュートを撃つのが目的。切り替え0秒のトレーニングをしてきた成果です。見ている相手選手の「すげぇ、速ぇ」というようなつぶやきが録音されていますが、「加速できる局面はすべて全速力で!」というコンセプトだとこれが当たり前というか、普段から短い直線でスピードを上げるとか、シュートを撃つまでを一連としているとこのようなプレーに自然となると思います。


これだけ加速されてしまうと守備者は2人いても止めにくい

最後にボールをみんなが同じような条件で見ている場面。短い赤線にあるボールを、赤線のハルキと青の守備者が見ています。

ボールがハルキと守備者の中間のような場所に飛んできました。

黄色のエリアでの攻防です。ハルキはボールを止めるのではなく、振り向きざまにシュートを撃つ構えに入りました。そしてそれをキャンセル。これは最初からキックフェイントをしようとしたのではなく「ボールが来たらシュートを撃つ」という一連の流れの中で、相手がいたからキャンセルという選択をしたのです。

キャンセルありきではなく、やろうとしたことをキャンセル

そしてシュートを撃ちました。シュート自体はヒットしなくて強いシュートにはなりませんでしたが、シュートまでの一連の動作をトレーニングしてきたので、この流れ・このテンポでシュートを撃てるようになれたことに喜びつつ、2024年はシュートを角上に突き刺すトレーニングに本格的に入りたいと思っています。

以上を踏まえて、最後にもう一度、通しで動画を見てみます。

フットボールを楽しんでいる人の参考になると嬉しいです。

以下、バックナンバーです。

◎01~10

01 『親としてはやめてほしくない』
02 『できない子を笑わない』
03 『サッカー選手になれなかった人がフットサル選手になる』
04 『サッカーに熱心な親だらけ!』
05 『左足で走るのが苦手とかあり得る? 個人的には画期的な大発見』
06 『走る(ドリブル)は誰でもできる』
07 『子どものプレーにイライラしがちなお父さんお母さんへ』
08 『両足で蹴ればシュート力は2倍になるぜ!!!』
09 『セレクションは気にしない!~12打数12安打11ホームランでも、まぁまぁはまぁまぁ』
10 『パパはゲームメーカー! ボールにいかないと世界がまったく変わります!』

◎11~20

11 『思い出しただけでイラつく経験を語っても……』
12 『ボールにいかない派とかじゃなく、目的は何かっていう話なんだけど』
13 『ボールにいかないと1人目のディフェンスはいないも同然。味方はグラウンダーでパスを出さなくてもいいし、利き足じゃなくてもかまわない』
14 『子どもが主役の合宿は、世代を超えて受け継がれていた』
15 『イノシシやゴリラにプレスされても大丈夫! ~今が未来につながっている~』
16 『リフティング(1) ボールを拾って役立てようと 僕は思ったわけでもないが』
17『リフティング(2) 空に向かって蹴るのが楽しい!』
18 『リフティング(3)親と性格が違い過ぎると怒っちゃう問題はこうして解決した』
19 『リフティング(4)私たち親子が回数を目標にしなかった理由
20 『親視点(1)みんなドリブルでいっちゃうツライ日々』

◎21~30

21 『牛若丸ターン! ターン後の着地の姿勢で勝負がついていた』
22 『ドリブルの練習をやめたら劇的にうまくなりました』
23 『質問です。未来を意識していた人は誰でしょう? ゴールの角上とつながる』
24 『原文ママさん 手持ちの動画について意見を交わし合う場を作りました』
25 『世代なので死ぬまでにマラドーナのドリブルを身につけたい――運動神経がダメダメな私でも走れば抜けます
26 『ゴールへの意識があればレアルマドリードにもたどり着ける
27 『4ステップはつまずきそうで怖いという質問への回答』
28 『ギュンです! ボールに触れた瞬間に超絶加速する――写真の次のコマの形を当てられたらあなたは名選手に違いないです』
29 『続ギュンです! たいして傾いていなくてももちろん抜けます』
30 『ハルキの自主練なんて一回もみたことないです』

◎31~40

31 『内田史上最強の動き――研究手を基本動作にするプロセス』
32 『7番と9番へ! ディフェンス目線で整理する走る(ドリブル)2022年8月バージョン』
33 『トップ選手との対決で学んだこと――真夏の微妙な大実験』
34 『ボールにいっちゃっている状態とは何かよくわかります』
35 『手を動かしてイラストにしてみるとフォームを覚えられます――中西を描いてみる』
36 『フリーキックの練習を初めてしました』
37 『4ステップがない世界はもう考えられない』
38 『パパさんでも5人ダイレクト成功』
39 『ボールのレイヤーと身体のレイヤーが違うことで、滑らかなスーパープレーが生まれる』
40 『身体はオートマチック、判断はコース取り』

◎41~50

41『プロは目指すものじゃない――どうしても怒っちゃう自分を克服したきっかけ』
42 『ボールなしの練習は最重要!! しゃべるが先で飴玉は後』
43 『走りながらボールに合流する方法』
44 『すべてのプレーはゴールへ続く』
45『景色のプレーと脳内のプレー』
46『試合を動かす選手になる』
47 ルールは拘束的なものではなく、創造的なもの』
48『ドリブル超得意だけど、、、ドリブルのドの字もみせないぜ!
49 『親視点(2)止める蹴るを正確に!! なんてまったく考えていません』
50 『そもそもシュート練習をする前に・・・

◎51~60

51 『なぜ父親が練習しているのか』
52 『 身体を止めずにシュートを打つ』
53 『常識よりも前提。短い距離でもインステップ 』
54 『三手一組の準備ができていれば得点王も夢ではない 』
55『あわや大ケガ……準備も確認も怠らないこと』
56『日本人ってメチャ楽しそうにプレーするね!』
57『忍者?! 一瞬の速さだったら体格差は関係ない』
58『メッシはボールコントロールではなく、身体のコントロールが正確なのでは』
59『ワンステップシュートで文字通り✨超一流✨』
60『このドリブルの最大のコツは、ディフェンスの矢印に意識を払うことだけど』

◎61~70

61『動画編集=宝さがし』
62『ディフェンス時における身体操作(第1歩目)』
63『攻撃の手を緩めない 足を止めたりしない』
64『上手く止めることを目的にしない』
65『次の展開を予想しないでプレーする方がずっと難しくないですか?』
66『親の自分もビビッてしまうけど・・・何ができないかを知りにいく! 』
67『守備の意識が劇変しました』
68『ジンガやフリースタイルのように見えるかもしれないけど』
69『引き込みドリブルのbefore after
70『自然に思えたプレーがエラーだと気づく』

◎71~80

71『自分も味方も等価で全員を一緒に動かしているイメージ』
72『すべては自分次第。ボールウォッチャーになる? それとも得点者になる?
73『オレは基本的にダイレクトでプレーするぜ!
74『決め打ちを見破れれば超一流』
75『スピードが遅い人は 矢印をたよりに!』
76『ハルキの即接地トラップ、イニエスタ選手のトラップ、日本代表のトラップ』
77『毎日プレー動画を編集。研究を続ける』
78 『シュートはすべてギリギリのコース。狙うは角上!』
79『練習後のお楽しみ』
80『練習すると下手になることもある』

◎81~90

81『AIが判定するベストプレイヤーになる』
82『ステップ2回はマジで慌てるんですけど』
83『好プレーのショート動画を編集する』
84『ハードスルーは超便利!』
85『トラップとターンとシュートが一つの挙動になる
86『大前提を忘れない』
87『引き込みターン~ボールと身体の分離』
88『100%のキャンセルが出来たのは史上初かも』
89『親子リフティングで意識したいくつかのこと』
90『毎日もうやめたい、下手くそすぎると思ってプレーしているけど、たぶん明日もやめない』

◎91~100

91『走りながら蹴る』
92『ジャゴナウのような新しい動きを学ぶときも、決め打ちでトレーニングしてはダメ』
93『100パーセントキャンセルと半歩ズラしシュート』
94『反発ステップで大事なのは1歩1歩の加速。7番9番で大事なのは勇気』
95『ブロックカットインと2段階加速ドリブル』
96『カットインキャンセルとコンビネーション』
97『いろいろ動画を上げてるけど、トッププロ相手に勝てるのか問題への解答』
98『キック&ダッシュではなく、ダッシュ&キック』
99『いつか、この空の美しさを思い出す日がきっと来る』
100『連載を100回続けて見えた景色』

◎101~110

101『バックステップでスペースと勢いを作る』
102『アウトサイドキックの利点とその活用方法』
103『パスの受け渡しの位置とタイミングを再考する』
104『味方をブロックに使う工夫』
105『こんな動きが存在するなんて思ってなかった』
106『身体を操作しているところにボールが合流する』
107『パスは芸術的に~身体を後方に飛ばすトラップと自ら2人を縛りにいってフリーを作る動き~』
108『走るために出した足にボールがついてきた』
109『子どもの守備の寄せが甘くてイライラする!』
110『”三歩シュート”の分析 』

◎111~120

111『急ブレーキ後は滑らかに加速』
112『忍者カットイン』
113『空中ダブルタッチ――キャンセル時の身体操作を整理する』
114『親子練習の風景は動画に撮ることを強くお勧めします
115『パスは流れの中で美しく!』
116『ドリブルという概念が消えていく…』
117『ボールは蹴るものではなく 触れてしまうもの』
118『大きな相手と闘う爽快感
119 『大きな相手を振り切るための身体操作』
120『守備者の体勢を見てやることを選ぶというのは、特別なことではない』


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