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秒単位で成長し、できそうなことを見つけ、総合的な表現を目指す

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こんにちは! 藍澤誠です。


スペインサッカーについていろいろ調べている中で、スペイン人のロティーナ監督が日本サッカーについて語っているインタビューに出会いました。

FOOTBALL CHANNEL(2016年12月16日)

スペイン語の練習も兼ねて、ABCのサイトで原文をチェックしようと思ったのですが発見できず。それはともかく、ロティーナ監督は日本の選手の印象について、以下のように語っていたそうです。

「日本では、選手たちは休むべきだということを理解していない。普通の日は10時から12時まで練習していたが、選手たちはさらに2時間残っていた。あり得ないことだ。試合前日までやっていた」

もし自分がプロサッカー選手だったら、2時間くらいは「追加の練習」をやりたくなるかもしれません。「プロサッカー選手って、全体練習の他に2時間くらい自主練をするんだよ」と誰かに聞かされても、多くの日本人はそれほど驚かないような気もします。「プロだもん、そのくらい当たり前だよなっ」て返しそう。だからロディーナ監督の上の指摘が、正しい/間違っているではなく、私にとってはすごく意外で逆に「スペイン人にはそんなふうに見えるのか」と驚きました。

休む=上手くならない 練習する=上手くなる
練習時間=多ければ多いほど良い

この構図について「改めて疑ってみた」といったら言葉が強いけれど、自分自身の直近の経験を交えてほんの少し考えてみました。

ここのところ私は「フリースタイル」というサッカーのリフティング練習をバカみたいに熱心にしていて、たった1週間だけですが、毎日欠かさず、平日は1時間、土日は2時間くらい練習していました。雨の日も、寒い日も練習。練習開始から1週間後に「人前でリフティングを披露する」という目的があったから、力を入れてトレーニングしていました(人前での発表の予定がなかったら、そこまで練習しなかったかも)。発表は金曜日の夜9時だったのですが、当日は最終リハーサルと題して、お昼に2時間半練習しました。

短期集中とはいえ、かなりの時間をかけたおかげで私のリフティングスキルは多少アップしたのですが、肝心の本番の発表はというと、見事なまでの大撃沈。みんなの見守る中、超下手なリフティングをかましてしまいました

失敗の原因はまさに「練習のし過ぎ」と言えるような気がします。

私の練習観って「まだできない技にチャレンジすべき」とか、「練習だからボールを地面に落としてもいい」というものだから、たくさんの失敗を重ねちゃっているんですよね。「積み重ねた膨大な失敗の先に成功がある」みたいなテンションになっちゃって、雨の日も寒い朝も「練習しなくちゃ」という追い立てられるような気持になってました。「いまだかつて1回もできていない技」にギリギリまで挑戦し、本番のときには、疲れすぎて足が見事に痙攣していました。

***

「一発の練習でコツがつかめるという事態」を信じられない。「そんなに時間をかけなくてもスキルが向上する」とは思えない。だから私の場合、反復練習を自分に課すし、時間を確保しようとしました。

思えばたった一回のトライで大きな成功が得られるかも、とは考えていなかった。短時間に、それこそ1秒1秒に濃密な時間を過ごそうとしていなかった。1回の練習の重みが軽い。ひと蹴りひと蹴り、一挙手一投足を大事にしていない。

イメージしている成長曲線・練習風景・スキルがそもそもストイック過ぎるというか、極端で暗くて辛くて。「雨にも負けず風にも負けず練習」「沢山重ねてようやくたどり着いたゆるぎないスキル」みたいな感じで、ぜんぜん「フリースタイル」じゃなかったです。

今現在(2018年12月20日)の仮説は、

・自分は秒単位で成長できるのではないか。
・まったくできないことにチャレンジするのではなく、自分が現在できることを整理して、その出来ることを磨いていく。その延長上に「できそうなこと」が見えてくるのではないか。
・練習と本番、練習と生活を分断しない。練習しているときだけが練習ではなく、すべてを総合的な一つの表現として考え、人間としていろいろなことを楽しみ、ほんの少しの成長に喜びを感じられれば、新しい景色が見えてくるのではないか。

の3つです。次のフリースタイルの発表は2019年1月11日の予定です。

この3つの仮説に基づき、楽しい毎日を重ねていきたいと思っています。

空気の変化を感じ、枝ばかりの木々を近くに遠くに楽しみ、不規則になってしまうボールの回転を追い、足裏に滑る土を感じながら体を運ぶ・・・今の自分を、持っているスキルをそのまま表現することに集中してみたい。

ん? ただのボール蹴りなのに、大げさすぎますね。些細なことなのに、くだらないことなのに、大げさで本気なのがいつだって好みです。

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