5:53起床。

天気は晴れ。
じっとりした湿気が、肌を蝕んでいる。

酒。
１人。
願わくば。

「酒が呑みたい」
とか、
「タバコ吸いたい」
とか、
そんなことを、
しょちゅう考えている。

酒に溺れて、
煙に巻かれ、
ほんの少しだけ、
俗世から、
行方をくらませたくなる、
そんな感じの。

まあ、
僕は、
酒には弱いし、
気管支弱いし、
実際にする気は、毛頭無いんだけど。

でも、
それでいいんだろうな。

もし僕が、
酒もタバコも嗜んでいたら、
たった１日で、
缶ビール何本も開けそうだし、
タバコなんて２箱は消費しそうだ。

そしたら、
３０代くらいで、
ぽっくり逝ってしまうんだろう。
「天寿を全うした！」とか、
わけのわからないことを、ほざいて。

酒。
タバコ。
「お酒は２０歳になってから」
「未成年者の喫煙は、
　健康に対する悪影響やたばこへの依存をより強めます……」

酒はともかく、
タバコなんて、
今や、
街中で、
口にくわえようもんならば、
人に次ぐ人に煙たがられる。
タバコだけに。
……冗談はさておき。

酒もタバコもやってない僕は、
健康体そのものだ。
世間の風当たりが強いもんを、
わざわざ手に取らなくても、
別に、いいじゃあないか。
まあ、そうだろうね。

じゃあ、
あなたの憧れは、どこから？

いやね、
僕みたいな、
「変わっている」
「よくわからない」
ここぞとばかりに、
レッテルをべたべた貼りつけられた人間は、
酒にタバコに……いわゆる体に悪いものを、
ぐびぐび、すぱすぱとやっている方が、
性に合っているんじゃないかなって。

……ああ。
あと、
文豪っていう奴はさ、
がりがりと執筆している際中も、
右には酒、
左には灰皿、
なんて生活を、送っていたんだよね。（多分）
だから、
文豪っていうのは、
どいつもこいつも、早死にしてるんだなあ。
……ああっと、
つい輿が乗ってきて、口が悪くなってしまった。

……早死に、かあ。
早死にするのは、ちょっとやだな。
僕はまだ、
パートナーと生きていたいし。
僕が体をぼろぼろにすると、
パートナーの心もぼろぼろになる、みたいだから。
……んん。
パートナーのことを考えると、
少しでも、長生きしたいって思っちゃうな。
少なくとも、パートナーが生きている内は。

神様よ。
いるのか、いないのか、わかんないけどさ。
僕、酒もタバコもやってないんだから、
僕と、パートナーの寿命を、同じにしてくれないかな。
パートナーがいなくなると、淋しいから。

……うん。
何をさておいても、
健康でいるに、越したことはないね。

さて、牛乳でも飲むか。