137(土星の窓辺/ちょまいよ×TOKOTOKO(西沢さんP))

もしも、


本当に、もしもの話。


ボクは自分の部屋にいて、君はその隣の部屋にいて。


あるいは、


ボクは日本にいて、君はアメリカにいて。


もしくは、


ボクは地球にいて、君は土星にいて。


ねえ、


君は、この3つに違いがあると思う?


……まあ、その答えは何でもいいんだけどさ。


ボクは、違いなんて無いと思っているから。


「変なの」って、思うかな。


でも、本当に思っているんだ。


だって、ボクがどこにいようが――君がどこにいようが、ボクの隣に君がいないことは、変わらないから。

今週末も会えないかな
寂しがってしまうんだ

だから、ボクのすぐ隣に君がいるとき、これは、とんでもない奇跡なんじゃないかと、思うことがある。


「大げさだな」って、思うかな。まあ、そうかもしれないね。


でも、君といつでも顔を合わせられるわけじゃないから。ボクは、大げさじゃないと思っているよ。


けれど、君は「大げさだな」って、笑ってくれて、かまわないよ。


何でもいいんだ。君が、笑ってくれさえすれば。それを、ボクを見ることができるなら。こんなにうれしいことは、ないよ。

朝から夜の端まで
君に恋している la la

きっとさ、どんなことも、大げさなんかじゃないんだよ。だって、わからないじゃないか。君と、いつ会えなくなるかなんて。


君がどれだけ健康的でも、ボクよりずっとしっかり者でも、いつ会えなくなるかなんて、誰にもわからないんだ。


ボクがいなくても、君は生きていける。ボクも、君がいなくても(たぶん)生きていける。


でも、やっぱり嫌だよ。


ボクのそばに君がいないのも、君のそばにボクがいないのも、耐えられる気がしないよ。


だからボクは、なるべく君のそばにいたいんだ。「わがままな人」って、言われてもいいよ。

どれくらい長く生きても
君がいないのは嫌だ

君のそばにいるために、しっかりしなきゃな。


ボクは、どこまでも頼りないし、どうしようもないくらいダメなところもあるけど。君がそばにいてくれるなら、何だってできる気がするんだ。


……なんて、ボクが言っても、笑わないでよ。

窓辺の花火にポツリ
「頼りなくてごめんね。」

もしも、


本当に、もしもの話。


君が、隣の部屋にいても。


君が、アメリカにいても。


君が、遥か土星にいても。

君に恋しているから

ボクは、君を愛している。




引用部分は、全て『土星の窓辺』の歌詞より。

土星の窓辺(『ハートビート・フロムユー』収録)/TOKOTOKO(西沢さんP)feat.ちょまいよ(2014年)

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