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6/15

5:23起床。

天気は雨。
それでも、スズメはやさしく鳴いている。

亀。
ラーメン。
ドライヤー。

今朝、目を覚ますと、
隣に亀がいた。
……失敬。
亀みたいに、
丸くなっているパートナーがいた。
布団を頭からかぶって、
なんだか、うーうーうなっている。
あら、なんてかわいい亀。
ふいに、パートナーが顔を出すと、
ばっちり目が合った。起きてたのか。
「おはよ」
「おはよー……」
「ちょっと、日記書いてくるよ」
「いってらっしゃい」
「封印!」
寝室の戸を閉めると、
中から「あー」と気の抜けた悲鳴がした。
平和な朝だこと。

土曜日。
今日は珍しく、
僕もパートナーも休み。
だからってわけじゃないけど、
昨晩は、ひさびさに外食した。
「何がいい?」
車を走らせながら、訊いてみる。
「洋食か麺類か……」
洋食はともかく、
パートナーが麺類っていうときは、
たいていラーメンのことだ。
ラーメンは、僕らの共通の好物。
「んー……どっちでもいいな。
 どっちかというと?」
「正直にいうと、ラーメンがいい」
「ははは、最初からそういえばいいのに」
「だって、〇〇さんはどうかなーって……」
パートナーは、尻すぼみにそういった。
はは。
本当、やさしい人だな。
「いいじゃん、ラーメン。
 ラーメンにしよう」
「んー、今の時間にやってるとこはね……」
こうして僕らは、
近所のラーメン屋に向かったのだった。

時は22時45分。
普段の僕なら、とっくに寝ている時間。
駄菓子菓子。
明日は休日だーいってことで、
僕もパートナーも、
なんだか、まだ寝る気にはなれなかった。
「ソルティライチ飲みたい」
と、パートナーのご要望。
「コンビニに行く?」
こういうときの僕のフットワークは軽い。
「うん、行こう」
「行こう行こう」
「……ちょっと待って、
 そのままで行くの?」
そのまま、とは頭のことだ。
僕は風呂から上がったばかりで、
まだ頭を乾かしてなかった。
「んー、帰ってから乾かすよ」
「だめ、ちゃんと乾かしなさい」
「えー……じゃあ、乾かして」
「いいよ」
「いいんだ」
多少の罪悪感を覚えつつ、
パートナーに頭を預ける。
後ろから、ドライヤーのうねる音がする。
パートナーは繊細な手つきで、
髪の毛をかき分けながら、熱風を当てる。
「上手いね。美容師みたい」
「まあ、仕事でやってるからね」
そういえば、そうでしたね。
しっかり乾いた髪の毛は、
なんだか、いつもより軽かった。

その後は、コンビニで、
ソルティライチっていってたのに、
午後の紅茶に浮気したパートナーと、
(パートナー曰く、
「呼ばれちゃったんだよ」)
100円もしないカップかき氷に、
ハーゲンダッツのスプーンを付けられた僕は、
スマブラで盛り上がってから、
就寝したのでした。
ちゃんちゃん。

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