見出し画像

人生はどのように設計されているか

訪れてくださり、ありがとうございます。
本記事は、米国オレゴン州・ワシントン州を中心に毎月1万部発刊されている「夕焼け新聞」に連載中のコラム『第8スタジオ』の転載記事(修正・加筆含む)です。本記事は1本300円の入場料をいただきます(価格は字数や内容によって変動)。「夕焼け新聞マガジン」は1ヶ月に1本のペースで配信しています。2017年からスタートし、現在までに75本の記事をお届けしてきました(個人的にこの年月にびっくり!)

まもなくこのマガジンの原稿は合計80本に達します。それを機にサブスクリプションとすることを考えています。方向性が決まりましたら、こちらでお知らせいたしますので、ご留意くださるとありがたいです。よろしければご加入をお考えください。

異国で暮らす日本人の葛藤、就活、仕事、家庭、育児、バイリンガル教育、ギフテッド教育などについて書いてきました。今後も取材を続けます。ここまで続けてこれたのは毎回記事を楽しみにしていて下さる読者さまのおかげです。心より感謝申し上げます。

2024年が始まって2月になりました。オレゴンには寒波が来ているとのこと、皆さん大丈夫でしょうか。

どうか暖かくして、しっかり食べてしっかり寝て、この冬を乗り切ってほしいと願っています。

わたしは以前ボストンに住んでいたことがありますが、本当に冬の大変さは尋常じゃありませんでした。スノーストームで大学やデイケアはしょっちゅう休みになるし、車なしの雪のなかの赤ちゃん連れ食料調達の徒歩の苦行といったら(以下略)。

ともかくも心と体の健康が本当に大事だと思いますので、くれぐれもご自愛ください。無理しないでください。皆さまがどうか暗い気持ちになっていませんように。


忘れられない出来事に遭遇


実はわたしにとって1月は能登地震や飛行機事故はもちろんのこと、個人的にとてもつらい出来事があった月になってしまいました。一生忘れることはできないと思います。

つい先月まで元気な姿を目にしていた人に永遠に会えなくなってしまったからです。その連絡を受け取ったのは1月が始まって1週間が経とうとしていた夜でした。

それは土曜日で、わたしはいつも通りリビングのテーブルに座って、長い冬休みの果てにもうすぐ始まる「日常」に怯えていたのでした。冬休みはわたしをすっかり怠惰にさせ、夜型の人間になっていましたから。

思えばあの日を境に、わたしの中の何かは死んでしまったし、今も蝕まれている感覚はあります。

ここから先は

2,989字
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?