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待ち合わせは夜の7時。あのセーターを着てね。

今夜は気仙沼ニッティング東京にて、
KNIT Owners Nightの日。

3年前に気仙沼ニッティングのエチュードを購入したぼくは、毎年冬が待ち遠しくて仕方がない。
このニットの持ち主の方は、
みなそうなるだろう。

洋服というアイテムは、
季節や気温にかなり左右される。
気分を上げてくれるアイテムには惜しみなくお金を使う。
当時も、ネットで見て、ほぼ即決で購入した。

間違いなかった。

それは、ニットという「商品そのもの」についてという以上に、気仙沼ニッティングという会社の存在そのものに対して。
「ニットを買う」という行為が、
「株を買う」ことに近い応援感覚を持っている。

今夜は、いろんな想いを持ったニットオーナーたちが集まるイベント。

ちなみに、気仙沼ニッティング東京のオープンを知らなかったぼくは、
このイベントの存在と、東京への店舗オープンの事実をメルマガで知ることとなる。

気仙沼はぼくにとって、
人生を変えたとも言える土地。

さらに、人生をかけて大好きなほぼ日が、
東北初の拠点「気仙沼のほぼ日」を築いた場所でもある。

先日、あと1年で「気仙沼のほぼ日をお開きに」という記事を読んで、またさらに胸を熱くしたばかり。
そんなぐるぐるとしたいろんな想いを胸に、
初めての場所、北参道の「気仙沼ニッティング東京」へと向かう。

代々木駅から少し歩いたところ。大きな道沿いにある真新しい建物一階に気仙沼ニッティング東京はある。

2015年から、おととし、去年と3シーズン着ていることで、いい感じの使用感がでてきた、愛用のエチュード。
その上にダウンベストを重ね、東京の冬の寒さはバッチリ防げる。これに手袋をはめれば、東北の真冬の夜でも凌げるのだ。
それほど、人の手が編んだセーターはあたたかくて、心地がよい。

少し遅れて入店すると、すでに20名弱のニットオーナーたちがお店の中を眺めながらも、参加者同士での会話を楽しんでいた。
気仙沼のこと、新製品のカシミアのこと、
お料理のことなどを、全体に向けて控えめながらにはっきりとした言葉で語りかけるのが、
社長の御手洗瑞子さん。
(中央左の白いニットの女性)

参加者のみなさんは、耳を傾けつつ、
気仙沼の地元の素材を使ったお料理やお酒を飲み、何よりお互いのニットについての話にはなを咲かせていた。

編み手の方々の紹介パネルも

熟練の職人技で、ラインナップの中で最高クラスとなる「MMO1」というモデルを製作する編み手のみなさま。

また、各商品には編み手さんの名前の記載されたタグが付いている。

この緑色は、是非一度現物を見てほしい。
とても美しい。

素材、技術、デザイン、発色など、
商品としての質の高さはもちろんのこと、
編み手さんとの繋がりを持ち続けながら、
時にはメンテナンスをお願いしたりしながら、
一生物として付き合えるタフさ。

自分の購入したニットをドレスコードに参加するイベントは、ぼくは初めてだったし、
新鮮そのものだった。

こうした「オーナーズイベント」は、
ぼくが将来考えている「会津木綿」だとか、「漆のこと」でも応用できそうだなと思った。まずはちゃんとした「ものありき」であることは変わらない。

人はやっぱり、自分の持っているものを中心に話を交わすのは楽しいのだ。

気仙沼の地酒も

蒼天伝(男山本店)
漁港らしい男っぽい飲み口。
味つけのしっかりした料理に良くあった。

たのしい話や、美味しいものに囲まれて、
とてもいい気分で帰路につく。

代々木の駅前の喧騒からは少し離れているので、「丁寧につくられた服」にゆっくりと向き合いたい方にとっては、よい場所ができたなと思う。
今度は妻と娘と一緒に家族で行きたいところ。

#気仙沼ニッティング #ほぼ日 #ニット #服 #イベント #ものづくり #手仕事



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