[憲法改正シンポジウム]



2023.8.19

日本維新の会、国民民主、無所属有志の会の三会派は、憲法改正に関するシンポジウムを都内で開催しました。

日本維新の会の馬場伸幸代表は、「国民主権をうたっている憲法が、国民の審判(国民投票)を受けたことがないというのはブラックジョーク。時代に合った憲法改正を考えていくことが非常に重要だ」と話し、「時間を逆算していくと秋の臨時国会では具体的な議論に入っていかなければならない」「自民党がやると決めたらできる。ぼちぼちその決断をしていただく時がきている」と、自民党のリーダーシップに期待を示しました。

これに対して国民民主党の玉木雄一郎代表は、「憲法の議論に新風を吹き込みたい。(今日のシンポジウムは)そのスタートになったと思う」と応じ、無所属会派有志の会の北神圭朗議員も「どんどんお尻をたたいて、(改憲論議を)前に進めることが重要だ」と応じました。

三会派で進めている「緊急事態条項」や「九条」の改正が主たる議論となりました。緊急事態条項について、玉木雄一郎代表は、「きちんとルールを憲法に定めることが立憲主義を回復するために必要だというのが私たちの考えだ」「権力の行使を容易にするための緊急事態条項ではなく、権利の行使を緊急時でも適切に統制するための条項だ」と意義を強調しました。

九条の改正については、有志の会の北神圭朗議員が、「自衛隊は国際法上、極めて曖昧な存在だ。国土、国民を守るためには、世界標準の軍隊としての位置づけをすべきだ」と話しました。

これに対して、玉木代表は、「自衛隊の組織に対する違憲論だけでなく、自衛隊の行為に対する違憲論を解消する書き方にしないといけない。戦力として認めて正面から制約をかける改正が必要だ」と九条二項について言及しましたが、維新の馬場代表は、「9条を憲法改正項目として投票にかけるとすれば、絶対に通る案を出さなければいけない」として、現在の自衛隊をそのまま憲法に位置付ける加憲案を提唱、各党のアプローチの違いが見えました。

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