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誰もが生きづらいのには、ちゃんと理由がある【凪のお暇】

ドラマ絶好調の『凪のお暇』。

原作漫画自体の人気が高まってきたタイミングでのドラマ化。キャストも素敵でドラマの人気もうなぎ上り。ちなみに私、今季でいうと、この『凪のお暇』と、まさにその裏でやっている『これは経費で落ちません』が二大巨頭です。……というか、ドラマは他に見ていません(笑

ホントは「あなたの番です」も最初から乗っかりたかったのですが、気が付いたら話が進んでいたので完全に乗り遅れた格好でした。

そんな『凪のお暇』も来週最終回です。

さて、見たことない方にざっと内容をお話しすると、

主人公『凪』は、空気を読みすぎてしまう女性。会社に勤めていた時は、髪もストパーをきっちりあてて、自分を作り上げてなんとか過ごしていた。営業部の人気者『慎二』とも秘かに付き合っていたけれど、そんな作り上げた状態にすれ違いが重なり、過呼吸で倒れる事態に。
その後、会社を辞めて郊外に引越し、全ての人間関係を断ち切った凪は「お暇いただきます」と、新しい生活を始める。

と、凪がお暇をいただいてからがメインのお話になってくるわけです。

最初、私が原作読んで思ったのは、「リアルすぎて読んでて辛い」ということでした。

私が過呼吸になったことはありませんが、誰しも空気は多かれ少なかれ読んで生きているもの。凪というヒロインは、読んでいるこちらまで酸素が薄くなってくるような、そんな息苦しい生き方をしているのです。
そして出てくる周りの人も一癖も二癖もあるのですが、共通しているのは、みな生きづらさを抱え、不器用に生きているということ。

そんな場所から抜け出そうともがき苦しんでいるのです。

だから、前述したように『見ていて辛い』ってこともあります

でも、そこから自分を見つめて、現状をそのまま受け入れ、不器用ながら前向きに頑張っていく凪。その姿を応援したくなるのは、前述の「生き辛さのリアルさ」があって初めて説得力を持つのです。

言ってしまえば、その『辛さのリアルさ』こそが、このお話の一番の肝であるといってもいいでしょう。

また、お仕事とか人間関係を、せーのでリセットしてしまう……『お暇』というシステム自体が、このドラマの視聴者に魅力的に映ったということでもあります。立場や年齢によると思いますが、実際にやることは、かなりハードルが高いですよね。

ある意味、『お暇』という着眼点を選んだ段階で勝ちだったのかもしれません。逃げ恥が、「契約結婚」というテーマを選んだ段階で勝ちだったかのようなものでしょうか。

余談的な話なのですが、ドラマの音楽がとても気に入っています。
全然知らなかったのですが、パスカルズという方々がやっているそうです。

「アコースティックオーケストラ的なグループ」、とのことで。
私、『渋さ知らず』とか『上々颱風』とか、この手の大人数バンドもともと大好きです。

このにぎやかで軽妙な感じが、重くなりがちなドラマに、軽やかでさわやかな空気を入れている気がして、流れてきた瞬間に「いい!」って思いました。

いつか機会があれば生で見てみたいものです。


余談の二つ目でいくと、ドラマに『毎回出演しながら、毎回役が違う』というおかしな出演をしている方がいらっしゃいます。
ファーストサマーウイカさんといって、最近ちょこちょこバラエティにも出ています。謎のノリと関西弁が受けて、急に御茶の間に進出してきました。

そして、私がアイドルオタクだったときの最後の『推し』でもあります。

その前の経歴もありますけど、もともと『BiS』というアイドルの一員だったんです。一度解散して、復活したんでBiSは今もありますけど、今は元メンバーは誰も居ません。ついでに言うと、世間的には姉妹グループの『BiSH』の方が有名かもしれません。

そんな旧BiSのファンクラブに入っていた私からすると、昨今のウイぽんの躍進はとても嬉しい自体なのでした。

(画質悪いですが、サビ頭を歌いにくる女性がウイぽん)

辛さも含めて「わかる」と思う部分が必ずある。
この『エグみ』がこの漫画、およびドラマの魅力だと私は思います。

あと、高橋一生にちょっとモラハラで外面のいい役やらせた人にはエールを送りたいですね。多分あれ以上のキャスティングは現時点で考えられない。

配役の話言うと、ゴンさん役をやっている中村倫也(なかむらともや)が、DJなんだけどバンドマンみたいな格好をしていて、個人的にはUNISON SQUARE GARDENというバンドのベーシスト田淵智也に似てると勝手に思ってます。
あ、でも似てるっていってもゴンさんは「キレイな田淵」って感じですけど(笑 これの話、誰がわかるんだろう(笑


ま、そんな『凪のお暇』、あと一話楽しみにしています。


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