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「ブックオフで買いました」の心理【#マンガの話がしたい】

先日また話題になっていましたね。
ブックオフやメルカリなどの「中古経由」で買いましたというのを先生本人には言わないで!というお話。

中古で買うこと自体はまったく問題ないと思っていますが、中古で買っても先生に直接利益がはいるわけではない。先生の立場からすれば、「中古で買われた」と面と向かって言われてしまえば、素直に喜び切れないところがあるのは間違いないでしょう。

いうなれば「二番目だけど、お前のこと大好きだぜ」って言われている感覚でしょうか。そう思うとたしかに微妙ですよね。少なくとも面と向かっては「ブックオフなどで買った」などの宣言をしないほうがよいでしょう。

ここまでは問題なし。
たぶん議論の余地もあまりありません。


そんなお話が発端になって、けんすうさんがこの心理について言及しておりました。

実はというのもなんですが、わたしも昔は「ブコフで買いました!」というのを良く言っていました。たぶんmixiのレビュー見るとたくさん書いてある気がします。そして――、過去にその気持ちを分析したことがあるんです。

あくまでもこれはわたしのケースですけど、中古で買ったことを言及することの表向きな理由は「経緯の説明をしているだけ」。そしてそこに隠れた心理は「期待値の表明」だったかなぁと思っています。

多分、みんなにも聞いたら「なにも考えずに経緯を説明しただけ」って言うと思うんです。でも、けんすうさんの言うように「本屋で買いました!」という人はいません。となればそこにはなんらかの心理があると思ってしかるべきです。

そして――、その心こそが「期待値の表明」なのではないか、とわたしなりには考えているのです。


すごくそのマンガ欲しいと思っていたら、中古市場に出てくるよりも前に新品で買ってますよね。もちろんマンガ1冊の価値観は人それぞれですが、通常マンガ1冊買うか買わないかなんていうのは、さじ加減ひとつで決まってくるものです。
つまり本人がどう思っていたとしても、基本的には「あまり期待していない」からこそ中古で買っているわけです。

そして、それを表明する行為は、「わたしは買ったときあまり期待していなかったんです」ということ自体をまわりに伝えたいんです。


極端な例ですがものすごくえっちなマンガを新品で発売日に買っていたら「ものすごくそれが読みたい人なんだな」ってなるじゃないですか(笑 でもめっちゃ期待してるなって思われたらちょっと恥ずかしいですよね(笑
「わたしはそんなに欲しかったわけじゃないんですよ」「たまたま見に行ったらあったんです」等々、いろんなシチュエーションが考えられますが、基本的には2番手以降だったんです、と言い訳をするための手段のひとつなのではないかと思うわけです。


では――、
「期待していなかった」なんて、なぜそんな失礼なことを作者本人に向かって言ってしまうのか。

これはですね、必ずしも悪い意味で使っていないからなんだと思います。感想を言うときに「思ってたよりも楽しかった!」ってよく言いますよね。
ここでいう「思っていた」というのはそのまま期待値のことです。つまり「中古で買いました」で主に伝えたいのは「期待値はひくかったんだけど、読んでみたらとっても面白かったです!」であり、そのギャップを伝えたいのです。

そんなわけで、基本的にはけっして悪いことを言おうとしているわけではない。むしろいい意味を補足したい意図で使っている。そんなふうに私は勝手に解釈しております。

――もちろん、人と時と場合とニュアンスによりますが(笑

まあわたし自身は作者先生本人に言ったことは一度もないので、ぜんぜん的外れかもしれません。

「中古で買いました!」
みなさんはどう思いますか?


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