お産がとても楽しかった話
私は2人の子どもを経膣分娩しています。
無痛分娩を選ぶこともなく、自然分娩です。
最近は無痛分娩を選ぶ方が増えてきた印象ですが、私は無痛分娩は怖いんです。
帝王切開も怖いんです。
私は助産師ですが、体に針を刺す・メスを入れるといったことが怖いんです。
つまり医療行為は私にとって怖すぎるので、普通分娩しか選択肢がありません(笑)
きっと前世に刺されたことがあるんだと思います(笑)
じゃあ、陣痛は怖くないの?ということなんですが、
怖くないです(笑)
なぜかというと、
陣痛というのは、ちゃんとママが痛みに耐えられるように、ちょっとずつ痛くなる…ということを知っているからです。
それにずっと痛いわけではなくて、必ず休憩があります。
陣痛の痛みがきて、その痛みのピークが過ぎれば、あとは引いていくだけです。
なので、痛みのピークであるほんの10秒程度を耐えればいいんです。
私は長男を妊娠した時、排卵誘発剤を使用したのですが、
その影響で卵巣過剰刺激症候群になってしまいました。
卵巣が腫れて、腹水が溜まったんです。
始めは、少しおなか痛いな、生理痛かな…くらいに思っていたのですが、痛みは休む間もなくどんどん痛くなり、歩けない状態になってしまいました。
今思えば、陣痛より痛かったです。
さて、実際に出産した時のことですが、
陣痛の痛みで体勢を変えたり、
勝手にいきむ力が入ったり、
やっぱりいきみたくないから叫んでみたり…。
もう野生に帰りました(笑)
体勢を変えたり、叫んだり…というママの本能的な行動は、
全ておなかの赤ちゃんの指示です。
ママが体勢を変えるのは、赤ちゃんがそっちの方向に回りたいから。
ママがいきむのは、赤ちゃんが降りてきたから。
ママが叫ぶのは、赤ちゃんが飛び出してしまいそうで、力を抜くため。
だからママがお産するときに野生に帰るのって、安産のために大事なことなんです。
もしそこで、お産が進まずに長引いてしまうのなら、なにか原因があるはず。
そうなったら、助産師に任せればいいんです。
長女の出産のとき、
「まだ痛み余裕だな」と思いながら陣痛を逃していました。
ある時「ん?だいぶ痛み強くなってきたけど、これまだ痛くなるよね?」と気付いた瞬間、娘がぐるんっと動きました。
「ママ、やっと気付いたの?そろそろ行くよ!あたし出るね!」と言われた気がしました。
そこからは痛みに加えて、いきみもやってきて、あれよあれよと娘は産まれてきました。
なんというか、娘がちゃんと私に伝えてきて、
娘とやり取りしながら産んだ感じがしました。
そして長男のときも感じましたが、
赤ちゃんが出てくるときの、お股をムチムチとしたものが通り過ぎていく、あの感覚…。
あれが気持ちいいんですよね。
今から出産を控えている方、ぜひ赤ちゃんの声を聞きながらお産してください。
そしてムチムチをお股で感じてください(笑)
めちゃくちゃ楽しいですよ✨
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