見出し画像

「試行」が「思考」を生むサイクル

こんにちは!

今回も、あなたの人生をウェルビーイングにする思考のヒントをお伝えします。

ウェルビーイング(well-being)とは?

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。

公益社団法人 日本WHO協会


今回お伝えするのは、「試行」が「思考」を生むサイクルについてです。

「試行」(しこう)は、つぎのあたらしい「思考」(しこう)につながりあます。そしてこの繰り返しをすることで、人間は成長でき、豊かな人生を送る力を手に入れることができます。

この記事では、このメカニズムをくわしく解説していきます。

「試行」は「思考」

「試行」は「思考」を呼び込み、成長の糧になります。

なぜなら人間は、いろいろ試しにやってみるという「試行」を通じて、さまざまな体験をするからです。その体験は成功であることもあれば、失敗におわることもあるでしょう。どちらにせよ、その結果をもたらした原因を究明しようとしたり、もう1度同じ結果をもとめて行動を起こすために計画をはじめたりと、つぎのアクションにむけて考えはじめます。この考えはじめるとうことが、まさに「思考」です。過去の「試行」によって生まれた体験が、将来にむけた「思考」につなる瞬間です。

そして「思考」をくり返すことで、ものごとをより深く理解したり、解釈の幅を広げることができます。これにより人間は、おおきく成長できるのです。

人間の成長力の源泉は自分のアタマで考える行為である「思考」であり、その「思考」を生むきっかけとなるのがいろいろなことにチャレンジしてみる「試行」なのです。

「試行」の価値

脳科学者の池谷裕二さんの著書『脳はすこぶる快楽主義』という本に、このような実験結果が紹介されています。

以下に引用します。(一部、省略や意訳を含みます)

ネズミを複雑な迷路に入れて、最短距離をどのくらいで見つけられるか?という実験をした。このとき20日間かかるネズミもいれば、3日間で正解にたどりつくネズミもいる。

じゃあこの個体差は何かといえば、それはシンプルに「迷路に入れられた最初の1、2日間でどれだけ多く失敗したか?」である。

最初にたくさん失敗したネズミの方が、より早く正解である最短距離を見つけることができるのである。

この実験は、「学習の初期にたくさんの失敗を経験したほうが、のちのち成功しやすい」ことを示唆しています。

人間だれしも、失敗はイヤなものです。できれば避けたいと思うのが自然です。しかしこの実験からは、将来のおおきな成功を手に入れたいなら、はじめは小さな失敗をたくさんしておいた方がよいことを教えてくれます。

まさに「急がば回れ」なのです。
はじめにいろいろと「試行」してみることは、長い目でみれば非常に価値の高いことなのです。

(参考)
初期にたくさんの失敗や経験をすることが後に「熟達」という成長につながることは、元・アスリートの為末大さんもおっしゃっています。
この「熟達」のプロセスは以下の本でくわしく解説されています。


「思考」の価値

自分のアタマで考える「思考」の価値は、言うまでもないかもしれません。しかしここでは1つ、山口周さんの記事を引用して、あたらめてその価値を確認してみましょう。

独立研究者や著作家として活躍する山口周さんのnote記事『「出世しなくてもいい」病について』には、以下のような記述があります。

キャリアの出発点においてはみんな持っているものは同じ、一日24時間という時間資本だけです。
この時間資本を上手に投資すると、これが人的資本社会資本に転換され、さらにこれが金融資本となって自分に戻ってくる。
つまりキャリアというのは時間資本をいかに人的資本・社会資本に転換するかという一種の投資ゲームと考えることができます。

くわしくは以下の記事で確認できます。

本記事ではキャリアに焦点が当てられていますが、これは私生活をふくめた人生すべてに当てはまることです。わたしたちの人生は、1日24時間という時間資本をいかに人的資本(自分の能力、スキルといった専門性)に転換し、社会資本(専門性を活かしてつながる人とのネットワーク)に転換するかという一種の投資ゲームなのです。

この投資ゲームで勝つために必要なもっとも根源的な資本が「時間資本」であり「人的資本」なのです。これはつまり言い換えれば「時間をかけて、自分のアタマでよく考え、質の高いアウトプットを出せるようになること」ができれば、その後の社会資本の蓄積につながり、ゲームの勝率を高めるということです。

幅広い範囲を、より深く、しっかりと「思考」できるアタマをもつことは、人生を楽しく豊かに生きるためには非常に高い価値があるのです。

さいごに

この記事でお伝えしたように、人間は「試行」することで「思考」するようになります。そして「試行」も「思考」も、ともにわたしたち人間を成長させ、成功や正解に導く近道を示してくれるものです。

仕事だけでなく家庭生活や友人関係もふくめ、人生すべてにおいてより満足度の高いハッピーな人生を送りたい方は、ぜひ「試行」と「思考」のサイクルを繰り返すことを意識してみてください。

試行錯誤をし、さまざまなことを自分のアタマで考える経験をした先に、きっといまよりウェルビーイングな人生が待っているはずです!

応援しております♪


今回は以上です。

この記事が、あなたの人生をちょっと良くするきっかけになればうれしい
です。

今日という日が、あなたにとって最高の一日になりますように。
それでは、Have a great day !!!


この記事を読んで「面白い♪」や「好き❤」と思った方は、ぜひ「♡」マークを押してください。またフォローや記事のシェアも大歓迎です。
それを励みに、またコツコツ更新していきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?