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富士ヒルクライムのブロンズ獲得、性別・年齢層別の難易度はどれくらい?

2024年1月追記
同様の内容で、より新しい記事を公開しています。そちらも是非ご覧ください。

ヒルクライム大会といえば、やっぱり富士ヒルクライムですよね。

日本一の山を自転車で駆け上がる!
もちろん山道など荒れた路面は無く、富士スバルラインという綺麗な舗装路を走ることができます。

走行距離25km、獲得標高1,270m!

斜度は比較的ゆるいと言われていますが、平均斜度5.2度の道をひたすら登ることが辛くない訳ありません。

道中の脚の辛さ、疲れてから残りの距離がなかなか減らない感じなど、頑張る自分とペースを落としたい自分が攻めぎ合って、いつのまにか無の境地へ、と思ったらまた疲労が一気に押し寄せる。まさに自分との闘い。

そして無事ゴールした後の達成感は何物にも代え難い!道中の辛さはすぐに忘れて、楽しかった記憶が残るのもまた不思議なところです。

私もついに2022年度富士ヒルクライムに参戦し、ヒルクライムの楽しさに魅せられて、来年以降も参加しようと考えている今日この頃です。

そんな富士ヒルクライムで目標となっている、ブロンズ獲得が私たち参加者にとって一体どれほど難しいのかを深掘りしていこうと思います。なお、参考データは2022年の参加者記録(参考1)を用いています。

今回の記事では、主にブロンズを狙っている皆様に有意義な内容になれば幸いです。

<この記事のまとめ>
1. 男性参加者の上位41%がブロンズ以上を獲得
2. 女性のブロンズ獲得は凄い。男性のシルバー獲得に匹敵
3. 性別・年齢層別でのパーセンタイル値から、難易度を俯瞰

1.男性参加者の上位41%がブロンズ以上を獲得

富士ヒルクライム2022年度の参加者データより作成

2022年度、20歳以上の男性参加者の記録を5分区切りでグラフ化してみました。ブロンズ獲得ボーダーである85-90分区間(ブロンズ3)が最も多い人数となっていますね。そしてこのブロンズ3以上のタイムでゴール出来た人が、全体の41%を占めています。つまり10人に4人はブロンズ以上を獲得出来ています。

またブロンズ区間は15分の幅(75-90分)があり、80-85分区間(ブロンズ2)以上はおよそ上位30%、75-80分区間(ブロンズ1)はおよそ上位20%と難易度が高いことが伺えます。ブロンズを狙うと言ってもこれだけタイム幅がありますから、ブロンズ区間の中でもどのタイムでゴールするかを併せて目標を設定するとモチベーションに繋がりそうです。もちろん年齢層によっても難易度はかなり違ってきます。それぞれの年齢層については、3で解説しますね。

2.女性のブロンズ獲得は凄い。男性のシルバー獲得に匹敵

富士ヒルクライム2022年度の参加者データより作成

続いて、女性の結果をグラフ化してみました。やはり筋力や肺活量(最大酸素摂取量)などの体力要素で男性よりも劣ってしまうため、90分以降にゴールした方が多く、男性以上にブロンズ獲得の難易度は高くなっています。

なんと85-90分区間(ブロンズ3)以上でゴールした人は全体のわずか12%で、男性で言えばシルバー2(70-75分区間)以上でゴールしたことに相当します。ブロンズ獲得はハードルが高く、まさしく「90分の壁」なるものがありそうですね。むしろ女性の場合はブロンズにこだわらず100分切りでも十分高い目標になりそうです。また年齢層別に見てみると、19-34歳よりも35-39歳の年齢層の方が良い記録を出している割合が高い結果となっていました。

3.性別・年齢層別でのパーセンタイル値から、難易度を俯瞰

富士ヒルクライム2022年度の参加者データより作成

最後に、性別・年齢層別でのパーセンタイル値をグラフ化してみました。例えば10percentile(パーセンタイル)の点は、トップタイムから選手を並べたときの全体の上位10%目に当たるタイムとなります。今回のグラフは縦軸がゴールタイムを示しています。

男性の結果を見ると、35-39歳の年齢層までは半数以上の方がブロンズ以上の結果を残していますが、年齢とともにブロンズ獲得の難易度は上がって、50代の方では上位30%以上の方のみがブロンズ以上を獲得できた結果となっていました。

一方女性では、上位30%目に当たる方でも100-110分前後でゴールしています。ブロンズ獲得となると、もはや上位10%台の好記録を叩き出す必要があり、女性にとってのブロンズ獲得がいかに難しいかがうかがえます。


以上2022年の結果を参考にし、グラフを作成しブロンズ獲得の難易度を深堀してみました。目標があると普段のライドも楽しく、実り多いものになるかと思います。今回の記事が皆様の目標設定に役立てていただけると幸いです。今後も富士ヒルでの目標を実現するためのパワー値やトレーニング計画なども記事にできればと考えていますので、またお越しください。お読みいただき、ありがとうございました。


<参考>
1. https://www.fujihc.jp/info/all_result/

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