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目白

駅舎を出て周りを見渡すと、綺麗な駅前だといつも思う。そんな目白。
駅だけでなく街全体が整然としているように感じるけど、なぜそんな印象を抱かせるのかは想像に難くない。

一番の理由はやはり「学習院大学」だろう。由緒正しき大学であるのは説明するまでもなく、特筆すべきはその敷地面積である。
地図を見る限り目白の1/4ぐらいが大学の敷地なのではないだろうか。
その大きさにも関わらず、学校の周囲は綺麗そのもの。重厚感のある石積みに低木と並木のコントラストがよく映え、一層風格を醸し出している。

その辺りだけ見ていると整然とした印象を受けるものの、路地に目を向ければほとんど住宅街であるため印象はガラッと変わる。足を踏み入れるとよく分かるが意外と細い道が多い。山の上の一本道に大通りを作ったような地形なので、全体的にナナメな街の作りである。
大通りの周りに下り坂が多いという地形は、六本木に少し似ているかもしれない。

学習院と線路の間に位置する坂、その名も「学習院椿の坂」。個人的には目白と言ったらココ。
並ぶ建物の多くはマンションなので通行人にはおよそ関係は無いのだけど、緑が多く、向かいの学習院の草木も相まって都会だというのになんだか優しげな感じが好きなのだ(およそこの近辺の家賃は優しいとは言い難いが)。

坂を降りて高架をくぐり、まっすぐ進むと「新宿区立おとめ山公園」。整えられた芝生の坂は抜けが良く、水場も多いため涼しげでいい。
ただ、堂々と「新宿」と入っているのは……まあ、ここいらも目白エリアということで。
実際、周囲の建物も目白の名称が付いているので、大多数の認識としてこの辺までということだろう。おそらく。

曖昧な感じで、今回はおしまい。



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