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和の意匠06 《麻の葉》 | お茶を通じて学べること

久しぶりの和の意匠です。

麻の葉

こちらはよくご覧になる意匠ではないでしょか?
和の雰囲気を出しつつ、モダンな印象もあるので、飲食店の内装、間仕切りなどにもよく使われていますし、和小物、和雑貨でもよく見かけます。

麻の葉は、三角形があつまった六角形の幾何学文様で、平安時代から仏像の装飾などに使われてきた柄です。
三角形の模様は、鱗文(うろこもん)といい、呪いや魔除けの力を持つとされています。脱皮する蛇から「厄を落として更正する」という意味もあるそうです。

後にこの模様が麻の葉に似ている事から、麻の葉(あさのは)柄として親しまれるようになりました。
麻は、成長が早く真っ直ぐに伸びていきます。麻の葉柄には、麻の成長の早さにあやかりたいという、子供の健やかな成長の願いが込められています。

魔除けの意味と健やかな成長に願いから、昔から産着の柄として広く親しまれてきました。

ページトップは帯のアップ画像です。麻の葉の意匠が織で表現されています。

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