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味変が楽しい東京の麺

今回は私の大好きなちゃんぽん麺とラーメンを紹介したい。これらの特徴は野菜がたっぷりなことと、味変が待ち構えているということだ。

激烈に空腹なとき、よし食べて帰るか!となるけどどうせ外食するなら野菜をがっつり摂りたい、そうなったらもうここに行くしかない!という思考回路でいつも行く場所たちだ。

じげもんちゃんぽん

武蔵境や三鷹を中心に、新規開店が止まらないチェーン店。白ちゃんぽん、紅ちゃんぽん、黒ちゃんぽん、皿うどんがある。やはりおすすめは白ちゃんぽんである。クリーミーなスープが優しく、何度食べても飽きないおいしさだ。ちゃんぽん麺はツルッとしていてモソモソした食感の麺もあるが、ここの麺は太縮れ麺で、コシもしっかりある。そしてなんといっても野菜である。油をしっかりまとった野菜たちは程よく炒められてシャキシャキだ。リンガーハットも悪くないけど野菜の生かし方というところではこちらが勝利だと思っている。

このカラフルな見た目からテンションが上がる


と、そんな感じでその日も出てきた白ちゃんぽんに箸を伸ばそうとしたら、店員さんに初めて教えてもらえたのだ。
「白ちゃんぽんはにんにくラー油が合うので、よかったら少し入れてみてください」
通い始めて1年近く、衝撃の事実であった。確かにカウンター席の目の前には色々と調味料が置かれているが、そのままでおいしすぎて一度も何も触ったことがなかった。というかあまり見えてすらいなかった。ここは店員さんを信じてみようと思い、半分くらい食べたところでにんにくラー油を小さな匙で掬って少しだけ入れてみた。すると、クリーミーなスープにまた一つパンチが加わり、さらに止まらないおいしさに変化した!

紅ちゃんぽんは最初から結構辛いので、辛いのが好きな人にはおすすめだ。黒ちゃんぽんは焦がしにんにくや胡椒が入っていて、刺激がほしいときにはよさそうだ。でも、白ちゃんぽんならそもそもが優しめなので味変も楽しめる。これは何度でも食べたい。


琴海

琴海ラーメンは本郷三丁目駅から少し歩いたところにある。東大生なら誰もが知っている、という程ではない距離感だ。赤塚にも店舗があるらしい。あご出汁ラーメンのお店で、種類はかなり色々ある。ここでやはり私がいつも食べるのは野菜ラーメンだ。

こちらも彩り豊か

野菜ラーメンのいいところは、素揚げされた野菜が色々入っていることだ。素揚げしてあると絶妙なシャキシャキ感やホクホク感が出て非常においしくなると私は思っているので、つまりは最高だ。そしてナスやカボチャやパプリカなど、あまりラーメンでは見かけないものも含め多種類の野菜がたっぷり載っている。これがかなりお得感がある。見た目もきれいだ。そして、ここのあご出汁スープは大変おいしいのだが、私には若干濃い。それをこの野菜たちがマイルドにしてくれているのもポイントである。

で、こちらのお店は店内にさりげなくマンガ形式での説明が貼ってあり、そこに味変について書かれている。それは「ゆず胡酢」なる液体である。各テーブルに置かれているが見た目はドロッと濁った液体でそこまでおいしそうではない。だがこれを軽く振って(ぶんぶん振ってはいけない。蓋がちゃんと閉まっていなかったときに大変なことになる)混ぜたあと数滴垂らすことで、劇的な変化が起こる。あご出汁の深い味わいにゆずの爽やかさと胡椒の刺激が加わって、飽きが来る前に新たな価値創造がなされ、最後まで止まらなくなるのだ。


もう一つの推す理由

琴海のもう一つの好きなところはスタンプカードである。トビウオのイラストがかわいい橙色のカードで、3つ貯まると唐揚げや餃子などがサービスされる。ここの唐揚げが好きなので、スタンプはコツコツ貯めている。

じげもんちゃんぽんのほうはLINEの公式アカウントと友だちになると、ポイントカードがあって10回で白ちゃんぽんが無料になるようだ。こちらもなかなかお得である。


以上、私が腹を空かせて駆け込む最高の野菜麺たちでした。

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