表紙

武川政宗には中島みゆきがよく似合う

熱が全く冷めません。仕事が手に付かない。公式よ、平穏な日常を返して欲しい。

嘘です。沈める沼がある幸せよ。

この勢いは10月の円盤到着まで続くのだろうか。まるでマラソンの中継地点のように夏に公式ブックが届く公式のお膳立てはもう超優秀な伴走者。

もう妄想が過ぎて「どっかのラブソングか」発言の武川さんに、思わずアンタが一番ラブソング状態じゃーん!という気持ちが溢れ出て、いろいろ思い返したら、なぜか中島みゆき様が脳内ジュークボックスで選曲されてしまった。

というわけで武川さんに捧ぐ中島みゆきセレクションを敢行。
※完全に個人的趣味

君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなる

最初に武川さんじゃん!と思い出したのがコレ。

武川さん回。あまりの強さにDV彼氏の疑惑まで囁かれた、牧くん呼びだしてドンガラガッシャン。あの時、誰が最終回に至るまでの優しき慈愛ある主任を想像しただろうか。6話予告時なんて寝込んだ牧くんを無理やり取り戻し説が飛び交うくらいの扱いだったというのに、すべてが全部牧くんの幸せのためだった。

牧くんの付き合っていた過去の苦しみやら、予告やらほぼ濡れ衣状態で妄想してこっちは嘆いたけれど、武川さんが荒ぶるのは牧くんのことを思ってばかりだった。ごめん、主任。

もう『空と君の間に』。君が涙するなら政宗はポプラの枝になるわ。牧くんの笑顔のためなら悪役だってできてしまう。

もうなんなの武川さん。愛しかない。牧くんに対して愛しかない!

道に倒れて誰かの名を呼びつづけたことはありますか

続いて『わかれうた』。

お弁当にヤキモチ焼いてからの、土下座で牧くん譲ってくれのお願い。最初にあいつは俺がいないと〜なんて余裕風吹かせたのが、瞬時に消えたあの変貌。

屋上で五体投地で「牧から手を引いてくれえええええええ」の絶叫は伝説の一シーン。武川さん、牧愛、深すぎだ。

輝くものを追って人は氷ばかりつかむ

仕事中の武川主任のBGMに流したら別の番組になりそうな『地上の星』。

「俺ならお前を傷つけない」と宣言した武川さん。武川さん、見守ってばかりで、武川さんを見守ってた人っていないんですよね。

それなのに牧くんが陽の気マンマンの春田に惹かれて、「あっちがわ」に焦がれてることで傷つくことを心配してる。

惚れる。なのでプロジ◯クトXに出演する武川さんが見たい。情熱大陸でも可。

まだ飛べないヒナたちみたいに、僕はこの非力を嘆いてる

ドクターコトーのテーマソング。懐かしい。『銀の龍の背に乗って』

カミングアウト騒動からのダウンで心配で家まで押しかけちゃった武川さん。無理やりおでこタッチで熱計っての、突き飛ばされた時の切ない微笑み。

牧くんの自分より春田を大事にしたいという気持ちを知って、もう戻って来ない牧くんと非力な自分に身を引く。牧くんに自分より人の幸せかって言い残すだけで反論しない。だって自分もそうだから。

そして武川さん、結局牧くんを「さあゆこうぜ」って春田に連れ出してくれる役を選んだ。泣きたい。

力は何かと訊かれたら君を想えば立ち直れることだ

6話あたりから、完全に牧くんの守護神と化してた武川さんには『荒野より』

牧くんの幸せだけを考えて、より戻す可能性も残しながらも背中を押し続ける武川さん。

「僕のために立ち止まるな」ってところはもう壁ドンのアレです。諦められないから、行ってくれって、もう、これ以上の後押しがありますか。僕らのために行ってくれってナウシカのアズベル以来。

捨ててしまえないたかが愛

『たかが愛』の〆のフレーズ。結婚なんてー誰かと同居なんてーと表向きは言っていた武川さんは、実はずっと牧くんと生きてきたわけで。

傷つけて別れたけれど、武川さん強がってたけど、たかが愛って言うけど、やっぱり捨てられない、「されど愛」

牧くんへの武川さんの気持ちって、うまく続けられなかった後悔もあるから、今度は失敗しないって春田に譲ってくれって頼み込むし、でもどこかでたかが愛と言っていないとダメなくらい牧くんがいないダメージがじわじわ効いていて、ずっと捨てられなかった。

フリーになったっていうのに、勝負もかけず1年牧くんの見守り役に徹してた武川さんの愛って、本当に見返りなんてなくて。

諦められない、でも牧くんは武川さんじゃなくて春田のことが好きだから、幸せにできるのは春田で、めちゃくちゃ苦しい恋だった。

単独キャッチコピーに武川さんは「こんなに切なくなるなら、恋なんてしなしなきゃよかった」で、こっちまで苦しくなってくる。

お前の悲鳴が胸にきこえてくるよ

『二隻の船』から。名曲。

牧くんの心の悲鳴が聞こえるのは武川さん。

同じ船じゃなく、二隻の舟。そして「自分が波に砕ける日にはおまえの舟がかすかにきしむだろう。それだけのことでわたしは海をゆける」と続く。

ひとつだけど、ふたつだから、いつかつながりは消えてしまうかもしれない。

牧くんだって、武川さんとは完全に切ることはできなかった。離れてしまって、恋が終わっても、武川さんに何かあるなら、牧くんはきっと心を軋ませる。春田とは別に、牧くんにとって武川さんはきっと特別だ。でなければ武川さんにあの距離をきっと牧くんは許さない。

そしてそんな牧くんだから、武川さんは放っておけないんだろう。最終回の壁ドンの時には、武川さんは諦められないと言ったけど、牧くんの気持ちを取り戻すのは諦めてもいた。

どうしよう、何を取っても政宗。(病気)

中島みゆき様の曲はどうしてこんなにも切なく、辛いのか。

そしてエンディング。未来を見せてくれた武川さん。『時代』を贈りたい。

あんな時代もあったねときっと笑って話せるわ。

武川さんに幸あれ。

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