見出し画像

読書記録:異邦の騎士

[前置き]
読みながら逐一感想を記した独り言記録。
内容ネタバレ含みます。ご注意ください。


異邦の騎士

遂に、ここまで!戻ってこれたー!!
そして裏表紙には御手洗潔の最初の事件とな?!
若い時ということかな?!わー!楽しみー!!

記憶喪失の男…恐らく御手洗さんでも石岡君でもないと見ていいよね…?
いくつくらいの男なのかわからないな…

良子ちゃんとの川原のシーンいいな…
セリフを言い直してそれに答える良子ちゃん…!
インスタントラーメンを額をぶつけ合いながら食べて笑い合う…青春じゃん…!!

少し良子ちゃんに騙されてたりとかしないかの心配もあったけど、貧しい中、仕事帰りに必ず喫茶店に寄るのはもう愛だよね…!!

アルハラだ…
「若い頃は」ということはこの男性は若い男性なのね

ギターが弾ける…いや、いやいや、一人称が俺だし…違うよ、違う違う

ほ、星占い…ゾッとする…
いや、ミスリードだよきっと…

天秤座…11月27日はちがうよね?天秤座は10月頭のほうだよね?射手座かな?

『御手洗占星学教室』…!!
爺さん…!?先代がいたのか…??
いや!若い男!!
一作目の「占いは偏屈老人の仕事」と言われてたセルフオマージュかな?!?!(興奮)

御手洗さん若い頃からコーヒー派だったんだ……歴史の長いコーヒー派…くっ

御手洗さんがくそって言った!え、初めてじゃないか?いつか言ってた?!鬱っぽいとこあるから気分の浮き沈みがこの頃からきっとあったんですよね?!

御手洗さんのお部屋に天球儀あるのお似合いすぎるな…嬉しい…!

ええーんんーー御手洗さんのこと、音楽と断らずともキチガイに見えるとは…石岡君でもないと思ってたけど…いやーどうだろう…
人と殴り合う後ろ暗い過去を持ってそうには見えないし…違うと思いたい

でも、ここで友人になったとして…
御手洗さんは友人がままおらすけど、石岡君は唯一と言ってた意味が繋がってくる…?あれはそういう「唯一」とは違う私の思い違いかもだし…

益子…!ほっ…
はっ、いやいや、本人顔を見れてないのだから、もしかしたら別の人の免許証かもじゃん!サングラス男のとか…!油断できない…!!

あ、いやでも良子ちゃん運転できるって信じてたのは…?

前作のジャズも今回の「アラベスクの一番」も、出てきたらすぐ調べて音楽を流して、聴きながら読書を進める。
作中の人物と同じ音楽を聴くなんて、新しい読書体験でとても楽しい。
これを聴いて良子ちゃんは冬の朝の海を思い浮かべるんだねぇ。
私の思い出の中の冬の朝の海が思い起こされて、冷たい空気をそっと暖めてくれるような柔らかな光が思い描ける。

物語と関連した音楽を聴く読書っていいですね…!

敬介さんは益子さんなのか…

おにぎりをアルミホイルで包むの、すごく懐かしい。
最近見ないですよね、ちょっとした時代を感じる。

私もじいちゃんが夜釣りに行く日はおにぎりを握ってアルミホイルを巻いて渡してました。
握る力がどれくらいなのかわらなくて、最初は開いた時ボロボロに崩れちゃうから、もう少し強く握ってほしいって言われて、それからは質量の多い固いおにぎりを握る女になりました。

御手洗さん若い頃から変わらないみたいで嬉しいな

JBL!うちのスピーカーと同じメーカーだ!
4331は1974年製造らしいのでそれ以降かな
お金儲けは全然興味ないどころか、忌み嫌ってそうなのに、多分…このスピーカーめっちゃお高いのでは…?!?

えっっエアジンって前作でも出てましたよね…!!えっっっ石岡君が涙してた時の曲ですっけ?!?!

御手洗さんコーヒー淹れるの苦手だからいつも石岡君任せだったのかしら…!
敬介さんの御手洗さんが淹れたコーヒーに対する評価が酷すぎて石岡君みを感じてしまう…!!『下痢しないのが不思議なくらいだ』…?!

御手洗さんが喫茶店で演説を始めてそれを諌めようとしたりお店から連れ出す感じ…もう扱いをわかってきてるよね…?

御手洗さん、変人なんだけど、やっぱりユーモアがあって好きだなぁパーキングメーターは袖の形にお金を入れるようにするといいなんて皮肉がきいてる!(ききすぎているような気もする)
何においても自分の中で確固たる意思や意見があるんだろうなぁ。
この時は、まだ自分が周りから見て風変わりだということは意識してないのかな?
当たり前のことをしているつもりで、何がおかしいのかわかってなさそうだな…
学校生活で周りに人がいただろうけど、今は1人らしいし…友達もいないなんて…

奥さんをもらわないの?の質問に「それほど馬鹿じゃない」か〜〜〜
女性に興味がないのに一緒に暮らすほど愚かなことはできないということかな…?い、石岡君とは一緒に暮らせてるの尚更尊いな…!

多分、女性を下に見てるとか結婚の制度に納得していないとかでは、ないと、思うんだよな〜〜多分…
必要と感じていないことをわざわざして、お互いが面倒だとか傷つけたりだとかするとわかってて、そうするほど馬鹿じゃない、と言うことかな…
結婚に理想を見てないところは現実的な御手洗さんらしいな〜幸せであってくれたら誰とどんな生活をしててもいいよね

何十年も昔の、どんな男であっても結婚して家庭を持って当たり前とか一人前とか言われてる時代に、それを馬鹿だと言えちゃうの凄いかっこいいな

良子ちゃんが途端に怪しくなってくる…!
占い結果が不穏すぎるな…

私と御手洗さんどっちが大事なのって言われる人が石岡君以外にいるだろうか…?
いたらいたで、なんというか、私には中々美味しいというか嬉しい事実なので一向構わない。
みんな御手洗さんのこと好きになっちゃうのわかるし。

良子ちゃん、何故代筆させたのかわかんなかったけど、もしかして良子ちゃんが本物の良子ちゃんではないとか…?乗っ取ってる??

御手洗さん、どこまで何を知っているんだろう。
良子ちゃんはどうしてこんなに苦しんでいるの…?誰も傷ついてほしくない…
どんなラストになるのかな…

再生障害?!
記憶の再生に問題があるってこと?!欠落してたり思い出せてもバイアスが何かかかっちゃうのかな…
だから最初予知能力みたいな感じに思えたのかな

はへー
なんとなく、わかったかな?(わかってない)
訊かれなかったから言わなかったって、つらくて自己防衛のように記憶を失くしてる人にそうだと伝えるなんてきっとつらさを思い出させてしまうかもって優しさからなんじゃないかな…

昭和52年…1977年
現在は53年?

千賀子さんの「バカじゃなかろうか。死ぬまで一人でいるがいい」好きだ。
しかし生々しい。人の日記を盗み見ているようで、ちょっとつらい。

御手洗さんシリーズで、殺人シーンを主観的に描写するのは初めてですよね…。
今までは方法を事後の説明で聴かされるって感じだったし、それが有り難かった。

淡々と語られる内容が恐ろしいのに、動悸が耳元でうるさいのも、千賀子さんの日記を思い出して落ち着くのも、うっかり忘れ物をするとこも、それを運良く取りに帰れて、走り出して、雪まで降ってきて内心快哉をあげるのも、どこかで共感してしまう。とてもリアルだ。私も同じ立場になれば、同じことをしてしまうかも知れない。
どんな感情かわからない。涙が息をするように出てしまう。

人を殺めた罪深さを、その人の人生を壊す行為とわかっていながらそれしか選べない悲劇を納得してしまうのがきつい。
それでもきっと御手洗さんは相手に君の人生を終わらせる程の価値なんてあるとは思えないと言ってくれるんだろうと前作の言葉に救われる。

『喜びよりも悲しみの方が、人間の精神に年齢を刻む』至言だ…。

み、御手洗さんバイクも乗れるの…?!
そして散弾銃ぶっぱなすなんて豪傑な…ターミネーター以外でみたことないよ!!あれはショットガンか?わからん

「その鼻持ちならない自信過剰!自分のことを神様だとでも思ってるのか?」
御手洗は無言でこっちの顔をみていた。

どんな表情なのか描かないところが凄いな…。
たぶん、悲しさが胸に滲んでいても顔に出さないんだろうな御手洗さんは。
今彼は気が動転してるとちゃんとわかっているし、なんでもわかるわけじゃないのに、わかった風に見えて不愉快だと言われてもただその事実を受け止めるだけっていうか…

御手洗さんの方が言葉を選ばない彼に対して「容赦がない…」と言うの意外な気もする。
でも客観的に結婚や夫婦について話す御手洗さん新鮮で嬉しいな。

「結局は生存のため、虚栄心のため、似たような打算で亭主とくっついているんじゃないか?そういう自己愛や保身行為を、人は愛とか何とか、そんな言葉で呼んでいるんだろう」

これは、本当に結婚を一面的に捉えた客観的な意見だと思う。そういう人だっているろうし、昔は特に。
でも愛を一種の錯覚か捻くれた見方をした意見として口にするけど、それでも友情や愛情をちゃんと持った人だというのが凄いよな…。どう区別してるんだろう。

「僕だってひとりぼっちだ」……。
一作目での「淋しくなれば君もいてくれる、ぼくは一人ぼっちじゃない」を思い出して泣いてしまう…!
毎日遊びに来てくれる友達が本当に嬉しかったんだろうな…。そう思うと小さい子みたいでかわいい。小学生の時とか、きっと毎日遊ぶ友達ってまるで当たり前みたいだけど、名前や感性の違いのせいでそういう経験がなかったり憧れてたりしたのかな。

あれ…いつの間にか一人称が私になってる…喋る時は俺だけど、モノローグが…いつからだろう…ああ、やっぱりそうなのかな…
御手洗さんに打ち明けた時はまだ「俺」で、御手洗さんの説明を聴いてる時から「私」になってるかな…
意外と気づかないもんなんだな…特に内容が気がかりだったから、自然と受け入れてしまってた。
やっぱりそこがターニングポイントだったのかな。益子としていた時は俺、御手洗さんには受け入れられないと言いつつも解説された内容に納得しているから「私」に変わったんだろうな。
僕とも言ってる。不安定なところが記憶喪失の男らしいし、全然変じゃないところが凄いな。

ベニーグッドマンはシングシングシングをかけて読み進めることにする。

おおおおおお10月9日生まれだったのね…!天秤座だ…!
誕生日をいつか知れるだろうとは思ってたけれども…!!こんな形だなんて…!!!
昭和25年1950年だから…28才か…。まだまだ若いのに大変な思いをして…。

異邦の騎士は御手洗さんのことだったのね…!


[後書き]

自分に小説というものがはたして書けるものか否か、ちょっと試してみたのがこの原稿?!?!
天才か!!!天才め!!!


殺人のシーンや日記も作中では創作ということになるけど、きつかったな…。でも創作でよかった…。益子さん新たな天才という感じで印象深かったけどまた出る機会あるのかな?

そういえばシャーロックホームズでいうモリアーティ的な人も今後出てくるのか、益子さんがそうなったりする可能性もある?!


良子ちゃんのことはなんとも言葉にできない…。できない…。

あああ〜〜今後の石岡君を見る目が変わってきてしまうな…。
そりゃあこんな出会いなら御手洗さんがどんな廃人になろうと奇人変人だろうとその非凡さをずっと信じられますよね…!

お互い、この世界にひとりぼっちだと壮絶な孤独を抱いていながら、希望のように現れた心許せる友人…!おっっっも…。重すぎる友情…好き…!

ここまで読めて本当に嬉しい…!
元々ろくに調べもせず真っ先に手にした本がシリーズ4作目のこの「異邦の騎士」だったんですが、親切なフォロワーさんがシリーズ物ですよと教えてくださって、私はちゃんと占星術殺人事件から読むことができたんです!もう本当に感謝しかない…!!

これまでの3作品分の未来を知ってるからこそ、今作を重たいだけじゃなく、希望のあるラストとして明るく受け止められました。
読後感を全く変えてくれる必要な3作をちゃんと読めて、ここに辿り着けてよかった…!!
ネタバレもせず、こんなに魅力的に御手洗潔シリーズをお勧めしてくださったフォロワーさんも天才なんですよね…!

うっかりネタバレしちゃうとか、好きすぎて語りすぎちゃうとか全然あることだと思うし、何をどう伝えるか伝えないかってきっととても気を遣ってくださったんだろうなと…

毎回感想を聴いてくださって、反応頂けて、私1人ではこんなに読書を楽しめなかったと思います。
一緒に作品をお話できる人がいたから、こんなに没頭して胸躍らせて最後まで読めて、読んでからも長く記憶と感情に残る経験になりました。

「ひとりぼっちじゃない」の言葉を身をもって教えてくれた「異邦の騎士」とフォロワーさんに改めて感謝します!!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?