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鬼生田貞雄研究

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福島県生まれの小説家、鬼生田貞雄についての文章をまとめています。評伝「鬼生田貞雄の文学」は一章部分のおわりまで無料で公開しています。この作家について調査研究した文章としては、この… もっと読む
福島県生まれの戦後作家の唯一の評伝を収録(第73回福島県文学賞入賞)。石上玄一郎らとともに作った同… もっと詳しく
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記事一覧

はじめに

 福島県の三春町生まれ、郡山市に育った鬼生田貞雄についての文章が、ここにはまとめられてい…

伊藤
3年前
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写真編1

 この記事に掲載させていただいている鬼生田貞雄の肖像写真は、いずれも著作権が切れておらず…

伊藤
3年前
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鬼生田貞雄の文学 ―第一回― 序言(全)

   序言  これは福島県が生んだ小説家鬼生田貞雄(おにうださだお)の初めての評伝である。…

伊藤
3年前
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鬼生田貞雄の文学 ―第二回― 「それは苦難の道だよ」(一)

   一 「それは苦難の道だよ」  龍穏院、正しくは曹洞宗秋田山龍穏院は、三春町の中心市…

伊藤
3年前
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鬼生田貞雄の文学 ―第三回― 「それは苦難の道だよ」(二)

 ある説は、三春町の町名の由来を「見張る」から採ったとしている。どちらが正しい、正しくな…

伊藤
3年前
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鬼生田貞雄の文学 ―第四回― 「それは苦難の道だよ」(三)

 その昭和初年の日本文学をめぐる状況について、概括をすることは容易ではないし、本稿の役割…

伊藤
3年前
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鬼生田貞雄の文学 ―第五回― 「それは苦難の道だよ」(四)

 鬼生田貞雄は生涯を通して同人雑誌に小説を寄稿し続けることになる。そこでその当時の同人雑誌の位置について、十返肇の「文壇放浪記」に踏み込んだ解説があるので引いておくと、「同人雑誌に書いて、多少名前が知れだすと、他の同人雑誌から原稿の依頼がくるのだ。もちろん原稿料などはないが、それでも、自分の同人雑誌以外に書くわけで、まず他流試合に出るようなものである。“流行児”になると、同時に二つも三つもの同人雑誌に書く。これが、私のいう“同人雑誌大家”で、井上友一郎や田村泰次郎は、その最た

鬼生田貞雄の文学 ―第六回― 「それは苦難の道だよ」(五―完結)

 実父を失い、移った先の廣度寺における彼の暮らしむきははっきりとはしていない。分かってい…

伊藤
3年前
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鬼生田貞雄の文学 ―第七回― 「うちの人の小説は読んで面白くないわ」(一)

伊藤
3年前
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鬼生田貞雄の文学 ―第八回― 「うちの人の小説は読んで面白くないわ」(二)

伊藤
3年前
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鬼生田貞雄の文学 ―第九回― 「うちの人の小説は読んで面白くないわ」(三)

伊藤
3年前
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鬼生田貞雄の文学 ―第十回― 「うちの人の小説は読んで面白くないわ」(四)

伊藤
3年前
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鬼生田貞雄の文学 ―第十一回― 「うちの人の小説は読んで面白くないわ」(五)

伊藤
3年前
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鬼生田貞雄の文学 ―第十二回― 「うちの人の小説は読んで面白くないわ」(六―完結)