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「取材・執筆・推敲 書く人の教科書」より、実践したいこと

「webライター」に憧れています。webライターの定義も曖昧なまま、ぼんやりと、いいなあ、なんて思っています。

noteで何回か見かけて気になっていたこちらの本、読みました。

ざっくりとした感想と備忘録

「webライター」と聞いてイメージするのは、インターネットをベースとした調査からの執筆で、「〇〇のおすすめ×選!」みたいな記事を書くお仕事です。すごい大雑把ですが…
しかしまずこの本で書かれていることは、webに限らず、すべてのライターに向けた実践書です。
ですので、正直とても難しかったです。難しいというのは、自分には実践が難しいということ(文章自体はとても読みやすいです)。
ぼんやり書くことに憧れてはいるものの、思いついたときにnoteを更新する程度の私が、興味本位でこのような本に手を伸ばしてごめんなさい…くらいの気持ちです。笑
そんな中でも、今の私にもできるかも!やってみたい!と感じた部分を、忘れないように残していきたいと思います。

心を動かされるのではなく、心を動かす

活字を読み、映像を読み、広告を読み、音楽を読み、サービスを読み、街や季節の移り変わりを読み、人びとの声を読んでいく。並木道を歩きながら、電車に揺られながら、家族や友人を語らいながら、多くのことを感じ、問いを立て、自分のことばで答えを出していく。それが取材であり、読むということだ。
取材・執筆・推敲 書く人の教科書 p.51

見るもの、聞こえるものをどう受け取り、何を見出すか?
私は基本的に、五感を通して自分の中に入り込んでくる大量の情報を、ぼんやり受け流してるだけだったので、それじゃ何も残らないですよね。能動的に感じるってことができていませんでした。

例えば、テレビで「上京したての若者に密着」みたいなのをやっていて、故郷からの旅立ちと東京での新生活の様子、家族へのインタビューなどが流れるとします。

「心を動かされる」だけだと、
「夢のために上京なんてすごいなあ。もし叶わなくても、まだ若いんだし、いくらでもやり直しきくよ、がんばれ!」といった感想。

「心を動かす」ようにすると、
「この企画は、単なるお涙頂戴にとどまっていないか?この子の本当の想いは捻じ曲げられていないか?番組が伝えようとしていることは何か?この子が目指すものは何か?」って感じでしょうか?うーん難しい。ただ斜に構えるとも違うんだよなあ。訓練必要ですね。

通読せず、読みたいことろだけ拾い読み

ビジネス書に関しては、細部までじっくり作者の意図を汲みながら読み切るのが好きでした。そうしないと作者に失礼だと思っていたし、読み切ることで自分には読解力があると思いたかったんです。ダメな読書の典型のような読み方…。
とにかく1冊読み切るのに時間がかかりすぎるんですよね。
コスパ悪すぎでは?と気づいて、ある程度読み飛ばす方法にシフトチェンジしなくては!と考えが変わりました(遅)

なにかひとつでも自分にプラスになるものがあったり、実践できそうなものを得られれば、それで十分。
読み終わったら次の本に移って、また同じように読む。
ちゃんと読みたいと思ったら後からじっくり読めばいい。
そのほうが、はるかに得られるものは多い。

この本では、「興味のないジャンルだからこそ、本の中に広がる世界を純粋に楽しめる。何かを得ようと思わずに楽しむことを目的に本を読む。」っていうことが推奨されていて、私の普段の読み方に近いなあと思いました(私の場合は興味のあるジャンルばかりなのでちょっと違いますが)。

しかしこの読み方は、「情報収集のためだけに、欲しい情報だけ検索するような読み方をしている人」におすすめの読み方として紹介されていました。

「自分は情報収集のためだけに本を読むことをしていなかったなあ」と思い、拾い読みもしていこうかな、と考えた次第です。真逆のことが書いてあったからこそ自分が実践したい読み方に気づいたって感じです。

エッセイは感情的文章ではなく感覚的文章

エッセイとは、身の回りに起きた出来事から、自分の内面がどう変化していったかを描いたもの。しかし、感情にまかせて書くだけの「感情的文章」では、自分にしか興味がなく面白くない。感情の変化を観察し、周りをよく観察し、見えたありのままを描写する。そこに感情がのることでより深みが増す。そんな「感覚的文章」が書けたら素敵だなあ。

まずは、ただただ感情的にぶつけるのではなく、周りを、自分を、よく観察したうえで言語化していきたいです。

最後に

古賀史健さんの名をどこかで聞いたことあるなあと思ったら、「嫌われる勇気」の方だったのですね。嫌われる勇気とても良かったので、これは是非読みたい!!となりました。読みやすくてすっと頭に入るのに、等身大で語りかけてくるような不思議な感じがします。他の著書もぜひ読んでみたいです。

今回の本は、「書くこと」についてもっともっと知りたくなったとき、もう一度じっくり読み返したい、と思いました。


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