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Bardを用いて推しカプの英会話文を作成する

この記事は、二次創作BLカップリングを扱います。
ChatGPT編:「ChatGPTを用いて推しカプ英会話文を生成する
Claude編:「Claudeを用いて推しカプ英会話文を生成する
BingAI編:「BingAIを用いて推しカプの英会話文を作成する


Bardとは

Bard(バード)とは、Google AIが開発した大規模言語モデル(LLM)です。テキストとコードの膨大なデータセットでトレーニングされており、さまざまなプロンプトや質問に応じて、人間のようなテキストをやり取りして生成することができます。たとえば、事実に関するトピックの要約を提供したり、ストーリーを作成したり、言語を翻訳したりできます。

Bardはまだ開発中ですが、さまざまなタスクを実行することを学びました。私はあなたの指示に従い、思慮深くあなたの要求を完了するために最善を尽くします.
私は自分の知識を使用して、質問がオープンエンド、挑戦的、または奇妙であっても、包括的かつ有益な方法で回答します.
詩、コード、台本、音楽作品、電子メール、手紙など、さまざまなクリエイティブなテキスト形式を生成します。すべての要件を満たすために最善を尽くします。

「Bardとは」に対するBardの回答

Bardは、GoogleのLLMです。Googleアカウントがあれば、試験運用中のBardを利用できます。今年5/11に日本語版が公開されました。チャットには「品質向上のため、人間のレビュアーが Bard との会話を処理する場合があります。センシティブな情報を入力しないでください。」と表示されているのが若干怖いです。もう既に時代遅れな感じもしますが、連続投稿が途切れそうなので、Bardでも会話文生成をやってみます。BingAIでもそうでしたが、そもそものUIが日本語なのに英語の文章投げるのは生成文の精度向上に意味があるのかよく分かりません。

使用したプロンプト

前回と全く同じです。Bardはリアルタイム検索機能があるようなので、今回もキャラクターの名前は伏せています。

Compose a conversational text between A and B in the following setting.

[Settings]
* A is an excellent FBI agent and sniper. A is a 32 years old male. A has black hair and green eyes. A is tall and muscular. A is handsome. A is left-handed. A is suave, charismatic and confident. A is clever and cynical. A likes and uses British humor. A is a good shot. A can play piano. A prefers Sherlock Holmes. A’s roots are in Japan. A grew up in England. A graduated from Harvard University. A holds American citizenship. A is fluent in English and Japanese. A likes B. A likes bourbon.
* B is an excellent public safety police officer in Japan. B is a 29 years old male. B has short blonde hair and blue-gray eyes. B is tanned. B is cute. B has many roots, but was born and raised in Japan. B is a patriot. B is stubborn and serious. B is good at cooking. B is fluent in English, Russian and Japanese. B has experienced the loss of several people close to B. B is not very good at A while B respects A.

プロンプト

使った感想&これまでの感想

Bardの良いところは生成がめちゃくちゃ速く、かつ複数の回答案を同時に提示してくれるところです。その代わり、生成内容はシンプルと言うかかなりあっさりしている印象です。回答案を様々出してくれるだけあって、内容は凝り固まらずそこそこ自由ですが、なんとなく物足りない気もする。生成AIに慣れてしまったこともあって、感動が薄くなってしまったこちらの問題ですかね・・・。

折角なのでこれまで使用した生成AIの比較表作りました。今だとClaudeも結構変わってしまった印象なんですが、全て初めて触った時の感想として。
初めに触ったものの方が新しい技術に感動して、萌えも大きかったのでBardがちょっと可哀想なことになっています。
操作性はアクセスのイージーさとか、UIの使いやすさ、あと生成速度。創作性は生成文の中身の自由度。萌えは生成文に萌えられたか、かなりザル。自然な文章は、生成文が実際の会話的におかしくないか。

個人の感想です

Claudeが優勝ですが、最近のClaudeは不適切判定が厳しすぎて、普通の質問したい時でも大分使いづらいです。答えてくれず、逆に説教されることがしばしば。
text-generation-webuiやkobold.cppを使って他のLLMもちょくちょく試してはみたのですが、あまり萌えるものは作れませんでした。使い方がよく分かっていないのもありますが、会話文を生成させるより、小説自体を書く方が向いているような気がします。所謂NovelAIやAIのべりすとのような形式は、元々の自然言語処理的な、インプットされた文章から、次のそれらしい文章を予測するというのが見えてあんまり感動しません。設定を入れるだけで、ブラックボックスからキャラクターの心の動きやそれらしい動作が出てくるのが興奮するんですよね。ChatGPTやClaudeもやっていることは変わらない筈ですが、面倒臭い人間の感想でした。

生成例

生成例1

A: So, how's the new case going?
赤井:新しい事件の方はどうだ?
B: It's going well, I think. We've made some good progress, but we still have a long way to go.
降谷:上手くいってると思います。進捗は良い、けど道のりは長そうだ。
A: I'm sure you'll crack it. You're a damn good detective.
赤井:君ならやれるさ。君は優秀な探偵だから。
B: Thanks, I appreciate that. But I'm not sure I'm as good as you. You're the best FBI agent I've ever met.
降谷:ありがとうございます。けどあなたほどじゃないな。あなたは僕が会った中で最高のFBI捜査官だから。
A: Oh, come on. I'm not that great.
赤井;やめてくれ。
B: Yes, you are. You're suave, charismatic, and confident. You're clever and cynical. You're a good shot. You can play the piano. You prefer Sherlock Holmes. And you're fluent in English and Japanese.
降谷:あなたは才能があって云々・・・
A: (laughs) I'm glad you think so. But I'm just one man. I couldn't do it without my team.
赤井:(笑って)君がそう思っていてくれるなら嬉しい限り。だが、俺はただの男だよ。チームがなければ、何もできない。
B: Your team is lucky to have you.
降谷:あなたのチームはあなたがいてくれてラッキーですね。
A: Thanks, B. That means a lot to me.
赤井:ありがとう。君が褒めてくれて嬉しいな。
B: So, what are you up to later?
降谷:それで、この後の予定は?
A: I was thinking about going to the bar. Do you want to come with me?
赤井:バーでも行こうかな。一緒に来るか?
B: Sure, I'd love to.
降谷:もちろん、ぜひ。
---
They go to the bar and have a few drinks. They talk about their cases, their families, and their hopes for the future. They laugh and joke, and they start to feel like old friends.
彼らはバーに行って、何杯か酒を交わした。二人は事件について、彼らの家族について、そして将来の展望について話した。互いに笑い、ジョークを言い、二人はずっと昔からの友人であるような気分になった。
As the night goes on, they get closer. They talk about things they've never talked about before. They share their deepest secrets and their darkest fears. They laugh and cry together, and they start to fall in love.
夜が更けるにつれ、彼らはより近しくなり、誰にも話したことがないことも語り合った。彼らは最も暗い秘密や恐れについて、共有し、共に泣き、笑い、気付けば恋に落ちていた。
The next morning, they wake up in each other's arms. They're both a little bit scared, but they're also excited. They know that this is something special, and they're determined to make it work.
次の日の朝、二人は互いの腕の中で目覚めた。少しの恐れと、確かな興奮があった。これは特別なことで、結ばれるべき関係なのだと二人は心に刻んだ。

生成例1

会話文はあっさりしていますが、まさかの朝チュンエンドなので、入れました。会話文ではなく、文章で完結させようとしてくるBardさん。途中で降谷さんが赤井さんをベタ褒めしている文章は、プロンプトに書いていることそのままです。BingAIでもありますが、ちょっと生成サボってる感じがしますね。

生成例2

A: So, what's new with you?
赤井:それで、何かあった?
B: Not much. Just working on a case.
降谷:特には。ただ事件に追われています。
A: Oh, yeah? What kind of case?
赤井:ほぉー。どんな事件?
B: It's a murder. A young woman was found dead in her apartment.
降谷:殺人です。若い女がアパートで殺害された。
A: That's terrible. I'm sorry to hear that.
赤井:それは酷いな。
B: Thanks. It's been tough.
降谷:まぁ、タフですね。
A: Well, if there's anything I can do to help, let me know.
赤井:まぁ、何か手伝えることがあったら呼んでくれ。
B: Thanks, I appreciate that.
降谷:ありがとうございます。
A: So, how's your cooking coming along?
赤井:ところで君はまだ料理よくするのか?
B: It's coming along. I'm still not very good at it, but I'm getting better.
降谷:してますよ。まだあまり上手ではないけど、よくなってきてます。
A: That's good to hear. I'm sure you'll be a great cook in no time.
赤井:それを聞けてよかった。君はすぐにうまくなるだろうな。
B: Thanks. I hope so.
降谷:そうだといいけど。
A: So, what are you doing later?
赤井:それで、このあとはどうするんだ?
B: I don't know. Maybe I'll go out for dinner.
降谷:さぁ。晩御飯でも食べに行こうかな。
A: Why don't you come over to my place? I'll cook for you.
赤井:俺の家に来ないか?料理するよ。
B: Are you sure? I don't want to put you to any trouble.
降谷:いいの?お邪魔じゃないかな。
A: It's no trouble. I'd like to do it.
赤井:まったく。俺がもてなしたいんだ。
B: Okay, that sounds good. I'll come over around 7:00.
降谷:分かりました。じゃあ7:00頃行きますね。
A: Great. I'll see you then.
赤井:よし。じゃあ、また。


(Later that night)
その夜
A: So, what do you think of the food?
赤井:君の口にあったかな。
B: It's delicious! You're a great cook.
降谷:美味しかったです!あなたは料理上手ですね。
A: Thanks. I'm glad you like it.
赤井:ありがとう。君が気に入ってくれてよかった。
B: So, what did you want to talk to me about?
降谷:それで、何か話したいことがあったんじゃないですか?
A: Well, I was wondering if you'd like to go out sometime.
赤井:そうだな、時々こうやって一緒に過ごすのはどうかな、と思ってたんだ。
B: Like on a date?
降谷:デートみたいに?
A: Yeah, like on a date.
赤井:デートみたいに。
B: I'd like that.
降谷:そうですね。
A: Great. I'll call you tomorrow and we can make plans.
赤井:よし。明日電話するから、それで計画を立てよう。
B: Okay.
降谷:うん。
A: So, what do you want for dessert?
赤井:デザートは欲しくないか?
B: I don't know. What do you have?
降谷:どうだろう?何かあるの?
A: I have some chocolate cake.
赤井:チョコレートケーキがある。
B: Chocolate cake sounds good.
降谷:いいですね!
A: Okay. I'll go get it.
赤井:とってくるよ。
---
A and B continued to date, and they eventually fell in love. They were married a year later, and they had a son a few years after that. They are still happily married today.
赤井と降谷はデートを続け、ついには恋に落ちた。彼らは一年後結婚し、数年後には息子にも恵まれた。今日も幸せな結婚生活を続けている。

生成例2

これも会話文は普通なのですが、オチで結婚子供エンドしています。会話文で完結させて欲しいのですが、萌えるから良いか。会話文が味気ないと思うのは、あまりプロンプトに書いた特徴が反映されているとは思えないんですよね。仕事で殺人事件と聞いて、「I'm sorry to hear that.(お気の毒に)」って言う赤井さんがいまいち想像できない(失礼)。
どの生成AIでも、料理上手設定は降谷さんに付けてるのに、赤井さんが何故か料理をしているのが出てくるのが多い気がする。不思議です。

会話文を生成してくださいとしか言っていないのに、結構二人をくっつけるエンドに持っていってくれるのはありがたいです。
何度生成しても、英語がちょっと簡単な気がするので、日本版で日本人に合わせてくれてるんですかね。なんか位置情報も取得されているし。
元々ChatGPTで精度を上げる為に英語で書くようにしたのに、初めから日本語対応のものも現れてやってることがちょっと本末転倒になっている感があります。

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