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9日目:損害保険について

7,8日目に引き続き9日目も損害保険について、以下の項目を勉強していきます。


8.賠償責任保険

1.賠償責任保険とは

賠償責任保険は、個人の日常生活や企業の業務上などで起こる偶然な事故(他人に身体の障害または財物の損壊を与えるなど)によって賠償責任を負った際に、賠償金に弁護士の費用等、訴訟費用等を含め保険金が支払われる保険です

賠償責任保険は大きく分けると次の種類があります

2.主な賠償責任保険

1.個人賠償責任保険
日常生活で他人のものを壊したり、ケガをさせたりした際に補償してくれる保険です。補償内容は非常に幅広く、世帯主を保険契約者本人にすると効果的に加入できます。

2.PL保険(生産物賠償責任保険)
自社製品や商品に欠陥や不備があり、購入者に対して損害賠償の責任が生じた際に補償が適用される保険です。PLは「Product Liability(製造物責任)」の略で、製造・販売業者は、自社に過失がなくても損害賠償の責任を問われる可能性が高まりました。

3.施設所有(管理)者賠償責任保険
施設を所有・使用・管理(賃借も含みます)している方が、施設そのものの構造上の欠陥や管理の不備による事故、またはその施設の内外で仕事を遂行中に生じた事故により、法律上の賠償責任を負われたときに保険金をお支払いします。あらゆる企業に不可欠な保険です。

4.受託者賠償責任保険
お客様や取引先から預かった品物を保管中に、誤って壊したり、紛失したり、盗まれたりした場合に、お客様等への損害賠償責任をカバーしてくれる保険です。全ての業種が対象となる保険ではなく、倉庫などで品物を保管することを専門としている会社や、展示場やホテルなどで一時的にお客様の荷物をお預かりするような業務がある会社に対する保険となっています。

これらの保険は、それぞれ特定のリスクをカバーするために設計されており、個々の保険契約者のニーズに応じて選択することができます。具体的な保険の選択や保険料については、保険会社や保険代理店にご相談ください。

9.損害保険と税金

1.地震保険料を支払ったときの税金(地震保険料控除)

地震保険料控除は、所得税と住民税から最高で5万円と2万5千円が控除される制度です。地震保険料控除の対象となる保険契約は、一定の資産を対象とする契約で、地震等による損害により生じた損失の額を補償する保険金または共済金が支払われる契約です。支払った損害保険料が地震保険料控除の対象となるかについては、保険会社などから送られてくる証明書によって確認することができます

2.保険金を受け取ったときの税金

保険金を受け取る際にかかる税金は主に3つあります。相続税、所得税、贈与税4。これらは、契約者(保険料を負担する人)、被保険者(保険の対象者)、受取人(保険金を受け取る人)の関係と支払い理由により、課税される税金の種類が異なります。具体的には、「法定相続人の人数×500万円」で求めた額を死亡保険金から差し引くことが可能で、差し引いた残りの金額が課税対象となり、その他の相続財産と合算したうえで相続税額が決まります

以上の情報は一般的なものであり、個々の状況により異なる場合があります。具体的な税務については、税務専門家にご相談いただくことをお勧めします。

※FP3級試験練習問題

以下にFP3級試験の練習問題とその回答を作成しました。

  1. 賠償責任保険について

    • 問題:賠償責任保険とは何ですか?

    • 回答:賠償責任保険は、個人の日常生活や企業の業務上などで起こる偶然な事故(他人に身体の障害または財物の損壊を与えるなど)によって賠償責任を負った際に、賠償金に弁護士の費用等、訴訟費用等を含め保険金が支払われる保険です。

    • 問題:主な賠償責任保険には何がありますか?

    • 回答:主な賠償責任保険には個人向け賠償責任保険、一般企業向け賠償責任保険、専門職業人賠償責任保険などがあります。

  2. 損害保険と税金について

    • 問題:地震保険料を支払ったときの税金(地震保険料控除)とは何ですか?

    • 回答:地震保険料控除は、所得税と住民税から最高で5万円と2万5千円が控除される制度です。地震保険料控除の対象となる保険契約は、一定の資産を対象とする契約で、地震等による損害により生じた損失の額を補償する保険金または共済金が支払われる契約です。

    • 問題:保険金を受け取ったときの税金は何ですか?

    • 回答:保険金を受け取る際にかかる税金は主に3つあります:相続税、所得税、贈与税。これらは、契約者(保険料を負担する人)、被保険者(保険の対象者)、受取人(保険金を受け取る人)の関係と支払い理由により、課税される税金の種類が異なります。

以上がFP3級試験の練習問題とその回答です。これらの問題は、実際の試験で出題される可能性がありますので、しっかりと理解しておくことをお勧めします。また、具体的な保険料や補償内容は、各保険会社の提供するプランにより異なるため、詳細は各損害保険会社にお問い合わせください。

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