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MONSTER 〜暴力と性〜

今日はアンチモンではなく、ソロでの活動について書きます。
いま、来年早めのリリースを目指してソロアルバムを制作中でして。
実にフルアルバムというかたちでは13年ぶりの作品になります。

折にふれて曲はずっと作り続けていたのですが、
思いのほか歌詞に苦労したり、アンチモンの活動に時間と気持ちを傾けていた時期もあったり、震災やコロナで制作を中断することもあったりで、気がついたらずいぶん時間が経ってしまいました。

ようやく自分としては納得できる歌が9曲揃ったので
一昨年からフルアルバム制作に向けてレコーディングを始めて
先日、すべてのボーカル録音を終えました。

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便秘が解消した人みたいな顔してますが。まあ気分は似ています。
特に自分の場合は、作詞が苦しい。無事に全ての歌詞を書き終えられて本当によかったと思います。

現在ミックス作業の真っ最中なのですが、
同時に、過去の作品も見直してみようということで、2008年にリリースした1stソロアルバム、
「THE SWING OF THE PENDULUM」をリマスターしました。
こちらのリンクでサブスク配信されているのでよかったら。



リマスターされたアルバムの1曲目「MONSTER」はこんな感じです。

13年ぶりに今、あらためて聴くと「よくこんな歌を1st アルバムの1曲目に持ってきたな」と自分でも驚きます。もちろん当時、理由はあったわけですが。なにぶんこの1stアルバム「THE SWING OF THE PENDULUM」もそれなりに長い時間をかけて作ったので(たぶん6年くらい)、制作していた頃のことをすべて明確に思い出せるわけではないのですが、全体を貫くテーマとして決めていたのは「暴力と性」でした。暴力と性をテーマにしつつ、「THE SWING OF THE PENDULUM = 振り子の振動」のように聴く人の感情に揺さぶりをかけたいという思いがありました。

まずはその導入となる1曲目で、思い切り遠くへボールを投げてしまおう、聴いてる人が後退りするくらいのものを、と思って歌詞を書きました。


MONSTER

君は何をした? 僕に何をした?
さっきから身体が 痺れて動かないんだ
なんだか妙だな
まるで僕を無視して
心臓だけがドクドク動いてる

赤いジュースを 君が飲み干した
足を開いて 僕にゆっくり跨って
何か囁いた
確かあの時 僕は
君とヤレると思っていたんだ

薄い手袋してる そいつは誰?
「すぐ終わるから我慢しなよ」
僕の腕に針を刺す

静脈の中に 血液と引き換えに
暴力の水が 美しく流れ込む
強烈に続く 万能感は神だ

僕の中の MONSTER
目を覚ませ

四つん這いで 君の指を舐める
このままいたら 狂いそうだ
早く僕を 放ってくれ

どこへ行けばいい? 何を壊せばいい?
大きな声で ハッキリ言ってくれ!
細いナイフで 素早くすまそうか?
それとも素手で ゆっくり嬲ろうか

もう確実に 爆発の衝動だ
僕の中の MONSTER
目を覚ませ

この1曲が出来たことで、1st アルバムの制作が勝手に転がり始めた感じだったように思います。まあ歌詞は好き嫌いあるでしょうが、サウンドはいま聴いてもヘヴィーでカッコいいです。

ちなみに、この1曲目「MONSTER」に続く2曲目のタイトルは

「僕パパの子でよかったな」。

この曲についても、そのうち書くかもしれません。

じゃあまた!




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