なぜ慶應は就活に強いのか?実力が互角なはずの早稲田を圧倒

慶應は、私立大学では就職で最強とされる。早稲田も、早慶と言われるように同じくらいの実力なのに、なぜ、慶應は就活で早稲田を圧倒してしまうのか?理由を考えてみた。

・有利な学部の定員が多い
慶應は学部定員が6000人くらいだが、早稲田は9000人くらいだ。定員は早稲田のほうが多いのに、五大商社、コンサルティングファームなどでの就職は慶應圧勝である。これは、早稲田の学部構成が不利なことが大きいと考える。早稲田は、就活に不利な文学部、文化構想、スポ科、教育などの定員が多い。早稲田政経であれば、慶應経済には負けるかもしれないが、慶應商には勝てると思う。なお、慶應経済は、実は帰国子女が多い。意外かもしれない。慶應経済はPEARLという帰国子女専用の入試があり、入学後は英語だけで4年間経済学を学ぶ。こんなのに勝てるわけない。

・内部進学は慶應のほうが多い
内部進学者が占める比率は慶應のほうが大きい。内部進学者、特に幼稚舎からの進学者は親が富裕層である。そのため、富裕層のネットワークがある。慶應で就職が最強なのは、実は内部進学者と帰国子女である。何やら、学歴板では東大落ちが一番優秀と言われているが、それは幻想だ。

・早稲田は公務員志望が多い
理由はよくわからないが、早稲田は公務員志望が多い。一方の慶應は、公務員志望はほとんどいない。ほとんどが高年収の民間企業狙いだ。そのため、情報量の差で早稲田は競り負けていると考えられる。

・明治時代からの伝統
慶應は、明治時代に、三井や三菱との関係性が深かった。東大や一橋(東京商科)に唯一比肩する私学が慶應だった。そのため、年配の方ほど慶應を評価する傾向にある。

・三田会
これの存在が一番大きいかもしれない。東京の帝国ホテルには、慶應卒業生しか入れない東京三田倶楽部がある。ここに入会すれば、富裕層とのコネクションはつくりやすい。もちろん、それなりの社会的地位がないと浮いてしまうが。

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