学力ではなく「仕事の能力」にも遺伝?!

年齢を重ねるほどに、遺伝の影は色濃くなっていくことも研究によって明らかになっている。慶應応義塾大学の中室牧子教授らの研究では、「収入」に及ぼす遺伝の影響は20才で22.7%、30才で38.2%、40才で56.5%と上昇を続け、43才で58.7%のピークを迎えて、50才では52.3%となることが明らかになっている。遺伝の影響を調べる「双生児研究」の第一人者である慶應義塾大学名誉教授の安藤寿康さんが語る。 「若い頃は親の人脈やどこに住んでいるかなど家庭環境の影響が大きいですが、成長するにつれて遺伝的素質に合わせた仕事を選択するようになります。そのため、年齢を重ねるほどに遺伝の影響が大きくなると考えられます」

マネーポストWEB

身も蓋もない話ですが、遺伝の影響は年齢が上がるほどに強くなるとのことです。日本企業は、若いうちは差をつけず、中高年になってから差をつける人事制度でしたが、割と合理的だったのかもしれません。

中高年になると、「環境」の影響は弱くなり、遺伝的な「能力」の差が露骨に出てくるようです。

逆に言えば、家が貧しくて良い大学へ行けなかった人も、頑張って資格試験やスキル、英語などを努力すれば、中高年で東大などの一流大学卒業生に勝てるのかもしれません。ただし、JTCは非常に保守的で、中途採用でも学歴や一社目の会社名にこだわるので、優良ベンチャーやスタートアップのほうが下剋上はしやすいと思います。

ただし、親が金持ちで東大へ行けた人は、その親も「遺伝的に優秀」な可能性が高いので、意外と下剋上はないのかもしれません。お金持ちの親は、仕事ができるからお金持ちの可能性が高いわけです。

なんとも残酷な話ですが、仕方がないと思います。私はADHDなのかもしれませんが(おそらく)、遺伝的には恵まれていると思います。東大と早慶で出世で逆転現象があるのは、これが理由かもしれませんね。

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