見出し画像

お別れ会、ありがとう。(転職します⑭)

先週あたりから、社内の方にも辞めさせてもらうわ!旨、言っている関係上、お別れ会がいくつか、今週は月火木と集いをやってもらった。月曜日は元上司に、ありがとうと直接言いたくて時間をもらったのだが、そのアンサーは私の目を見て「連絡くれてありがとう」との言葉。一緒にやった時間に戻っていく。ゆったりとした空気の中で、これまでの日々のことをたどったり、会社は別々になるが、また違う形でも一緒に働きたいねとお互いアイディアを出したり、気持ちの表現の苦手なあなたから、わたしのことを今も大切に思ってくれている言葉がもらえてうれしかった。「できることがあれば何でも言って」だって。自分だって大変なくせに、あいかわらず私のことを心配してそんなことを言っていた。大丈夫、もうあなたからいっぱいもらってるし、教えてもらってるんだから、そんなに心配すんなよ。やり手の上司なので、いろいろなしんどさはあるみたいなんだけど、わたしからはあの頃と同じように何にもならない言葉だけ、辞めていく不義理な私であるにも重ねて、さらに慰みにもならない言葉しか贈れなかった。先方様、何を思っているか分からなかったけど、水割りを飲みながらじっとそんな言葉を咀嚼していた。だから、わたしたち相性抜群でしょ?って言ったら、ちょっと泣きそうな顔をするものだから、わたしも思わず泣いちゃいそうだった。それでまた12月になったらすぐまたごはん食べようって、日付も決めて左様なら。

火曜日の仲間の集いは、転職早まったかなと思わせてもらうくらい楽しいどんちゃん騒ぎとなった。色気のあるおじさんと、配慮がやばいお姉さんと、若い男女が2名。同じ部署ではあるものの仕事ではあまりかかわりがないのだが、私や志村君の様子をよく見てくれていて、今回お誘い頂いた次第であった。おいしい地鶏の店からのカラオケなんていっちゃって、久しぶりに帰りたくないなーなんて思った。志村君が思いがけず力強く魂のルフランなどを歌うものだから、こりゃあもう大丈夫だなって安心した。

木曜日。10年前くらいに同じ部署だった方々に開いてもらったお別れ会。あの頃からいつも飲んでいた五反田にて、あの頃よりもちょっと良いお料理をみんなで頂く。当時の上司は、当日リモートワークだったのに埼玉の自宅からわざわざ来てくだすって、とてもありがたかった。話に花が咲き、懐かしいメンバーの名前が次々と出てきて、たちまちタイムスリップしそうだった。離ればなれになっても、みんなそれぞれ人生を生きてると思うと不思議な気持ちになる。きっとわたしもそのうちそんな風にたまに思い出される一人になっていくんだと思う。さみしいけれど、そりゃそうだなって、わたしもまた新しい仲間が待ってるんだって、さみしいけれど、その分もちゃんと前向かないとって思った。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?