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「ママのための化学教室」を通して伝えたいこと

伝えたいことは、本来シリーズの最初に書くべきだったのでしょうが、少し書き進めることで見えてきたことも含め、改めてここに記すことにします。

子育て中に感じたこと

季節の行事を子供と一緒に追体験したり、博物館行ったり意外と忘れてたり、教科書も、最新の研究で変わっていることも多くてびっくり。

食や健康についてなんて、自分のことならそこまで気にしなかったけど、子供のこととなると、やはり真剣に捉えてしまいます。

今まで大学でやってた研究が、世間に与える影響にショック!!

長く学んだものは、その分、周りの人にきちんとわかりやすく説明する責任があると思い知らされました。ただ研究をやっていればいい訳じゃない。そして研究は細分化しすぎてしまい、もっとマクロな視点でものを見れる人を育てないと、とも。大学の全ての研究がミクロなわけではないけれど、それでも分散して発注、それを組み合わせて悪用できる可能性にも気付かされました。

世の中、性善説だけで回っているわけじゃない。理想は必要だけど、理想論だけでは動かない。

子供向けの本…実は、大人にこそ必要なのでは?

絵本や児童書の中にも、優れた内容のものはたくさんあるし、読むことを前提にしている絵本は、言葉使いも滑らかで、オノマトベも豊富で、大人も文章を作る参考になります。

難しそうに見えても、読んであげると、意外に子供達は食いついてきます。大人が思うほど、子供は幼稚じゃないのです。思い込みは禁物。

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そして 未来へ

世界は広い、地球の中にだって、まだ知られていないことがたくさんあるし、長い歴史の中で育まれてきたこともたくさんあります。そしてそれは互いに複雑に絡み合っていて、どれか一つのパーツが欠けるとその先が一気に消えてしまうほど儚いものです。その現状を知らなくては。伝統の上にあぐらを書いているだけでは先細りとなってしまう。今の日本の状況は、危うい均衡の上に、かろうじて成り立っていることも知ってほしい。

何百年も続く老舗の方が、いろんな取り組みに積極的なことも着物を通して知りました。長く続く理由は、現状維持ではなく、新しいことに果敢に挑戦することから生まれてきたのだと。最先端と呼ばれる分野ではなく、伝統産業から知る不思議。

科学と呼ばれるものは万能ではないと知らなければならないし、全ての技術を、人間中心に都合よく改良したり、使っていいわけではありません。

学ぶことの大切さとは?

科学は万能ではないけれど、学びやすく助けてくれるし、理解の一助にはなります。でも、学ぶことは、試験でいい点数を取るだけの嫌なことではありません。

学校卒業したら関係ない、という思い込みは捨てましょう。そこからが本当の学びです。本当は、とても身近で楽しくて、そしてとても役に立ちます。自分の身の回りの人を守るのにも。

専門用語という小難しい理論武装で、シンプルなものごとをうやむやにして、さも偉そうなしたり顔をする人物が横行していますが、そういう人物に限って、本質は全く見えていないことは往々にしてあります。

本質を理解している人は、とてもわかりやすい言葉で、きちんと説明できる人だと私は思います。

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自分で考えることをやめないでほしい

子供たちは、あなたたちが真似して欲しくないところを真似してしまいます。常日頃から、聖人君主のような立派な人間である必要はありませんが、一つでいいので、譲れないところを譲らないでいられる人間でいてほしい。

「お天道様が見ているよ」

己の行動は、しっかり胸を張って説明できる自分でいたい。自分の寿命が100歳超えるよりも、子孫が1000年先も元気で自分の夢に挑戦しつつ暮らせる国、世界であってほしい。

どうか、自分で考えることを やめないでほしい。

ここまで読んでくれてありがとうございます。あなたの未来に幸あれ。

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