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【壁画制作シリーズ】岩出倉庫まえ保育園 in 和歌山①


2021年8月に
和歌山県岩出市に当時建設中だった
岩出倉庫まえ保育園」の屋内壁面に絵を描いた内容について
スタッフやすだが
インタビュー形式で
お伝えしてきます。
オープン日の写真の様子はこちら

あかねさんの子供たちへの優しい愛が詰まった
こちらの壁画制作。

ここだけのリアルな壁画制作レポを
シリーズでお伝えしていきます!

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【Q1】誰が、何がきっかけで
壁画制作が決まりましたか?


【A1】インスタグラムに絵をアップしたところ「フタバ一級建築士事務所」代表
建築家の大学の同級生から久しぶりに連絡をもらい、新しく作る保育園の壁画の話をいただきました。

【Q2】壁画制作のこだわりポイント・気をつけたことなどを教えてください。

【A2】子供が過ごす室内の空間ということで身体に害のない塗料で認定されたものを使う必要がありました。
普段使っているアクリル絵具や、絵具と混ぜて色々なニュアンスが出せるメディウムは使えない事は事前にわかっていたのでどうやって色の重なりや細部の表現をしようか悩みました。

最終的には色の組み合わせと筆のタッチや擦れなどを使った描き方、スプレーを使って細部を仕上げていくなど、準備していったものを駆使して描きました。

幼稚園に通う小さな子供たちが遠くから、近くから見ても視覚が刺激され楽しめるような色使いと、思わず触ってみたくなるような描き方になるように意識しました。

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実際現場に入ると、子供がわくわくできるような仕掛けがたくさんありとても素敵な保育園だったので、入り口から入ってまずどのように絵が目に入ってくるかも確認しながら絵と色のバランスを考えました。
描く壁が2面あったので、いろんな角度から見ながら現場で決めていった部分も多かったです。

事前に1/4の大きさでロールキャンバスに描いてみたので、その時の絵は良い部分を切り取って額に入れて販売しました。


【Q3】普段のキャンバスやペーパーに描く絵と違い、実際に建物に絵を描くことを通してどんな発見がありましたか?ワクワク、インスピレーションなどどんな小さなことでもいいので感じたことを教えてほしいです。

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【A3】
当たり前ですが、壁画はやり直しがきかず一発勝負なので、特に構図には気を遣い何度も大きさやバランスを確認してから描きました。

普段はきっちり決めて描くことはしないのでその時の気分や思いつきで進めていくことがほとんどなのですが、そのやり方はできないことはわかっていたので、描きながら修正していくことは最初から視野にいれないようにしました。

壁のサイズは事前に知らされていて何度もイメージしていましたが、実際に現場で見るとやはり大きく、描いても描いても終わらない感じがしました。
それを期限内に完成させること、今何%ぐらい描けていて完成まであとどれぐらい時間がかかるか、現状把握と予測と自分の作業スピードをある程度正確に読めていないと予定度通りに終わらないのでそこにも神経を使いました。

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現場では自分一人ではなく内装作業をされている方や建築家の方もいましたし、一日の作業時間は制限があり、当時0歳児だった子供の面倒を見てくれる方や宿泊地から車での送り迎えをしてくれる方もいたので、絵の完成のクオリティを保ちつつ予定通り終わらせることに一番苦労しました。

効率的に作業が進む描き方など全てが普段とは違い、特に後半は無心で描きました。
入り口から見て奥の壁の方は、色の組み合わせも描き方も予定とはだいぶ違い、現場で決めていった部分が多くインスピレーションが働いていたのではと思います。

仕上げにスプレーで描いていったのですが、その時が一番ワクワクしました。
多分仕上げの段階だったからでしょうね。
それまではただただ必死に描いていました。

実際に壁画制作の様子動画はこちらです↓


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あかねさん、ありがとうございます!
引き続き、シリーズで
壁画制作インタビューについてお伝えしていきます。

次回のインタビューでは
壁画制作の準備エピソード、
この制作がきっかけで新しく完成した作品など…?
ここだけでお伝えするリアルな内容をお届けいたします。
次回更新を楽しみにしていてくださいね。



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