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グレたかった、あのとき。

ずっとずっと「良い子ちゃん」で生きてきた。

みんなから頼られた。

勉強もできたから、みんなに教えた。


でも、でも、なぜかずっとつらかった。


なんでなのか、当時は言語化できなかった。


ただただ、

「グレることができてる人」
「大人や社会に反抗できてる人」

が羨ましかった。


なんで私はそちらにいけないんだろう。
いきたいのに。


でもいったら、親に怒られるとか悲しませるとか

真っ当そうな理由をつけて「良い子」でい続けた。


でも、本当は、グレることも怖かったのだろう。


今までの信頼を全て失う恐怖。


生活がガラリと変わってしまう恐怖。


周りからの目、目、目。



それが怖かったから、グレることができなかった

今はそう思っている。



グレたかったよ、ほんとうに。


だから、不謹慎だけどさ、

そういう風にグレてる人が羨ましかったんだ。


わたしもそっちになりたかった。

でも、なれなかった。


だから、知りたかった。理解したかった。

そういう風にグレてる人のことを。

どうしてグレることができるのかを。


私と、何が違うのかを。



だから、

あの仕事に就いて、君たちと関わったんだ。

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