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幽霊は糖質か、はたまたシグナルか?

最近、浜田山にある古着屋兼カフェ兼読書スペース?にたまに行くようになった。大学の先輩が開いたお店で、とっても居心地が良い。東京で暇になるといつの間にか浜田山に足が向いている。この前、そのお店でした話が面白かったので記録。

ことの始まりは、その場に居合わせた人の突然の「幽霊は糖質だと思う。」という発言だった。
「幽霊は糖質だと俺は思ってる。だから怖くない。」
その人(めんどくさいのでこれ以降はAさんとする)曰く、思考や意識の伝達で重要な成分である糖質を、多かれ少なかれ幽霊も持っているのだそうだ。人間も思考の際に糖分を摂ると頭が働いた気になるように、幽霊も何らかの方法で糖質を維持していて、それらがどうにか伝達され恐ろしい存在となって現世で目に見えてしまっている。ただ、Aさんが言うには、幽霊はその糖質を摂取する方法がないから、絶対的に生きている私たちの方が強いと言うのだ。確かに、私たちは大体1日に三回の食事で糖質を摂取し続けているが、幽霊はどうやって糖質を摂取するのかわからない。つまり、わたしたちを正常なコンピューターとすると、幽霊は充電器が壊れた死にかけのコンピューター(もう死んでるんだけど)という訳である。糖質がなくなれば、その存在は消え去る。自分達は糖質を摂取し続けて、意識を増強させられるので常に勝てるらしい。

ちなみに、私は幽霊は電気、というか何かしらのエネルギーを介したシグナルだと思っている。私たちの体の中には常に神経を通ってエネルギーが流れていて、それが足を動かせだの手を握れだの単純な動作命令から、気候変動を止めるにはなんて複雑な問題の思考までを担っている。で、ここからは私の持論なのだけど、こういう意識というか、エネルギーを通した思考の伝達は人間の体や脳みその中に限ったことではなくて、例えば触れ合った人や物にも伝播していく物だと考えている。なので、裸足で土の上に立てば、地球のシグナルを自分の中に通すことになる。

文系なのでよくわからないけど、こんなイメージ。

そんなふうにエネルギーの通り道があればそこらじゅうに意識や思考が存在することは可能で、幽霊はエネルギーの溜まり場にたまたま行き着いた誰かの(生きていようが死んでいようが)思考だ、というのが私の考えだ。この場合、幽霊はシグナルなので、発信した側の意識のみならず、受け手となった人の意識にも作用する。そういう相互作用で人によっては恐怖体験になったり、お告げになったり、はたまた取り憑かれになる。幽霊は現れてもいるが、現れさせてもいるかもしれない。

兎にも角にも、幽霊は糖質または電気であるからして、怖がらなくていい、ということでその場はお開きになった。生きているときに、糖分をたくさん摂取すれば、強い幽霊になれるだろうか?はたまた、体という着ぐるみを捨てて、地球上のエネルギーの溜まり場をハイスピードで駆け抜けられる存在になれたら、どんな気持ちだろう?どっちもなんかやだかもしれない。そんなことをぼんやり考えていると、師走の風がマフラーの隙間を撫でていく。ポケットの中のカイロをぎゅっと握りしめて帰路に着いた。

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